#002 「エネチェンジDR」で報酬を受け取るまでにする3つのこと
みなさん、こんにちは。
ENECHANGE株式会社、新規事業開発室の中村です。
今回は「エネチェンジDR」サービスの特徴についてご紹介します!
「エネチェンジDR」とは
「エネチェンジDR」は、工場や設備で使われている発電機や空調設備など、もしくは企業やご家庭で使われている蓄電池などを活用し、調整いただくことでうまれた節電量・増加いただいた電力量(調整力)を束ね、市場に流通させることで、ご協力くださった企業や家庭のみなさんは報酬が受け取ることができます。
報酬の受け取りまで、3ステップ
2021年6月現在、「エネチェンジDR」は法人のお客さまにご利用いただけるサービスです(家庭向けサービスは準備中です)。
報酬の受け取りまでは、大きく3ステップです。
[STEP1]「エネチェンジDR」に登録をする
報酬額(目安)の算出にあたっては、過去の電気使用量がわかるものが必要です。ご用意いただく手間をおかけしてしまい心苦しいのですが、現実に即した報酬額を算出するために必要になるため、ご協力いただければ幸いです。
[STEP2]契約を締結する
エネチェンジがご用意した報酬額(目安)のほか、どんなことをしなければならないのか、メリットやリスクなどを十分にご確認いただき、「エネチェンジDR」に参加するか否かをご判断いただきます。
※エネチェンジはご判断に必要な情報のご提供、ご支援をいたします。ご相談は無料です。ぜひフル活用ください!
[STEP3]要請に応じて、調整力を提供する
要請に応じて、調整力を作り出していただき、その量に応じた報酬が支払われます。
調整力をつくりだす方法は2種類あります
電気を利用する企業や世帯(需要家)が電力使用量を調整することをデマンドレスポンス(DR、Demand Response)、その調整でうみ出された電力を調整力というのですが、デマンドレスポンスには2つの種類があります。
1. 標準的な電気使用量よりも、節電する(下げDR)
要請された時間帯の電気使用量を、標準的な使用量よりも減らすことで調整力を生み出していただくものです。主に夏や冬など、電力需要が増えた時に節電の要請をされることが多いです。
2.標準的な使用量よりも、多く電気を使う(上げDR)
要請された時間帯の電気使用量を、標準的な使用量よりも多くすることで調整力を生み出していただくものです。主に春や秋は、エアコンなどの利用がないので電気の需要は多くない一方、天候が良い日が多いので太陽光などの自然エネルギーによる電気は作られます。自然エネルギーによって電気が作り出される時間帯に積極的に無駄なく使うことで、電力の安定供給(需要と供給のバランスを保つ)を目指す役割があります。
DR(デマンドレスポンス)とは
電気の安定供給には、需要(使用量)と供給(発電量)のバランスが保たれている必要があり、電力会社(送配電事業者)は常に電気の使用量を予測しながら発電量の調整をし、日々の安定供給を実現しています。
世界各国、脱炭素社会の実現に向けて動いているなかで、太陽光や風力などによる再生可能エネルギーの普及拡大は脱炭素社会を実現するひとつの要素ですが、再生可能エネルギーは天候に左右されやすいため、供給量の調整は困難という性質があります。
そこで、需要家が電力使用量を調整することをデマンドレスポンス(DR、Demand Response)、その調整でうみ出された電力(節電量、または通常よりも増加して利用した電気使用量)を調整力と言い、デマンドレスポンスは再生可能エネルギーの普及拡大に欠かせない取り組みなのです。
代表的な下げDRの取り組みを3つご紹介します
下げDRで生み出された調整力はネガワット(上げDRはポジワット)と言います。
その1 生産計画を調整する
要請された時間帯に行う予定のことを、要請されていない時間帯に変更していただくことで、要請されている時間帯の電力量を減らし、調整力を提供する方法です。
その2 自家発電機や蓄電池などを活用する
日常的には用いられていない自家発電機や蓄電池などを、要請された時間帯に稼働させ、自ら作り出した電力を利用することで調整力を提供する方法です。
その3 空調や照明を調整、または停止させる
要請されている時間帯において、使われているエアコンや照明の数を減らす、または停止することで調整力を提供する方法です。
もっとイメージをつかんでいただくために
概要はわかったけど、実際にどういうことをしなければならないのか、もっと具体的に知りたいという方もいらっしゃると思います。
現在デマンドレスポンスに取り組まれている企業がどんな取り組みをされているか、今後ご紹介したいと考えているのですが、もしご興味ありましたら、エネチェンジDR担当の中村、内藤へご連絡いただければ幸いです(お問い合わせはこちらからお願いいたします!)。
報酬額はデマンドレスポンスを取り組むか否かの大きな判断材料になると思います。その報酬額の目安については、次のnoteでご紹介いたします!