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#005 容量市場のスケジュールと応札条件をわかりやすく解説

みなさん、こんにちは。
ENECHANGE株式会社、新規事業開発室の中村です。
今回は、容量市場がどのようなスケジュールでどのように進行するのか、応札するための条件についてご説明します。

容量市場のスケジュール

全国で必要な供給力を一括して確保するために、実需給期間(実際に供給力を提供する期間)の4年前に開催されます。

つまり2021年は2025年度(2025年4月1日から2026年3月31日)の供給力を対象とした取引となり、2021年7月から登録が開始され、12月に約定結果が公表される予定となっています。

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引用:「容量市場の概要について(2021年5月)

容量市場には誰が参加できるの?

容量市場は将来の供給力(kW価値)を取引する市場であり、供給力を提供できる電源をもつ事業者が参加することができます。すなわち、発電設備を持っている事業者はもちろん、デマンドレスポンスにより調整力を提供できる事業者も参加可能なのです。

参加可能な電源等の区分

容量市場での取引において、どのような方法で供給力を提供するのか、その規模はどれくらいなのかなど、電源区分ごとに、実需給期間における供給力提供の具体的な方法(リクワイアメント、容量確保契約の内容)が異なります。

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引用:「容量市場かいせつスペシャルサイト

期待容量
設備容量のうち、実需給年度において供給力として期待できる容量の最大値を意味します。

発動指令電源
デマンドレスポンス(DR)、安定的に供給力を提供できない期待容量が1,000kW以上の電源、および単体の期待容量が1,000kW未満の電源を組み合わせることにより、期待容量1,000kW以上の供給力を提供するものを意味します

エネチェンジDR」にご参加いただく需要家の多くは、「DR」により調整力を容量市場に応札いただくことになると考えています。

約定後はリクワイアメントに基づき、供給力を提供

広域機関と取り交わす容量確保契約書に記載されているリクワイアメントに基づいた供給力を提供し、リクワイアメントの達成状況に応じて、実需給期間に容量確保契約金を受け取ることができます。

◎リクワイアメント未達成の場合
平常時と需給ひっ迫時で条件が異なりますが、容量確保契約金を減額したり、ペナルティの請求が行われます。ペナルティの請求は、容量確保契約金の10%を上限です。

まとめ

以上が容量市場のスケジュールと応札条件の概要になります。
詳細のご説明は省いてしまったのですが、4年後の供給力確保のために取引をすること、約定後の実需給期間にはリクワイアメントにもとづき供給力を提供し、達成度に応じた報酬(容量確保契約金)を受け取ることができる仕組みです。

次回は、容量確保契約金の原資である、容量拠出金についてお話をする予定です。