No pain, no gain|苦しい時期を乗り越えて、業界変革の最前線で大きな成果を残したenechainバリュー体現者の話
enechainの4つ目のバリュー、「No pain, no gain」。お客様により速く、より大きな価値を届けるためであれば、苦しいことも乗り越えやり切ろうというプロ意識を謳ったバリューです。Value Award受賞者の鈴木美葉子さんに、乗り越えたpainと得られたgainについて聞きました。
enechainは、国内最大のエネルギーのマーケットプレイスを運営するスタートアップです。 "Building energy markets coloring your life" をミッションに、その規模が100兆円を超えるといわれるエネルギー業界が抱えるあらゆるペインを、テクノロジーの力でアンロックし、業界全体のDX実現を推進しています。
enechainでは、社員が仕事をする上でのDos and Don’tsの基準となるバリューに「Social good」「Thrilled with unknown?」「Rainbow is beautiful」「No pain, no gain」「余白 。」を掲げています。今回、これらのバリューを体現しているとして Value Awardを昨年末に受賞したチームメンバーにスポットライトを当てていくことにしました。
Value Award受賞者は、いわば、enechainっぽい人。Value Award受賞者のインタビュー記事を通して、enechainの働き方に対する考え方が伝われば嬉しいです。
今回ご紹介する鈴木美葉子 (すずき みよこ) さんは、4つ目のバリューである「No pain, no gain」 の受賞者です。
「No pain, no gain」は、ユーザーにより速く、より大きな価値を届けるために、プロとして成果にこだわり、痛みを伴ってもやる時はやる・やりきる、スピードもクオリティも妥協しないやり方を常に考え続けるという、プロ意識を謳ったバリューです。
2022年10月末にenechainは北海道電力様の年間物標準メニューの電力卸販売をオンライントレーディングプラットフォームeSquare で一括で取り扱うことを発表しました (参考:2022/10/31 プレスリリース)。鈴木美葉子さん (以下みよこさん) は旧一般電気事業者と呼ばれる大手電力会社様との新しい取組みを推進するメイン担当としてご活躍されており、今回の北海道電力様とのプロジェクトで大きな成果を残し、enechainとしてもマーケットの流動性を高めていくための大きな一歩となりました。またご自身が大変な時もマネジャーとして周りのメンバーを気遣い元気づける姿も高く評価され、今回の受賞が決まりました。
— まずは今回の受賞の感想をお聞かせください!
北海道電力様との取り組みを評価していただいた結果だと思うのですが、入社以来大手クライアントを任せていただいているのに、なかなか結果が出せない辛い期間があったので、それを思い出したりして、今までやってきたことが報われた気がして素直に嬉しかったです。
— 今回No pain, no gain (以下、Npng) での受賞ということですが、みよこさんにとって一番のpain (痛み) は何でしたか?
社内の方には北海道電力様の大きなプロジェクトを担当として対応していたことが、とても大変そうに見えていたのかなと思います。実際忙しい時期もありました。でも実際はお客様と一緒に新しいことに取り組むことは全然苦ではなく、重要なプロジェクトを任せてもらっていることにやりがいも感じていましたし、むしろ楽しかったんですよね。
— 大変なことを楽しむってみよこさんらしいですね! ではあまりpainなことはなかったのでしょうか・・・?
業界の潮目の変わるタイミングであることを肌身で感じていたし、北海道電力様のような大きな会社が、内外無差別を証明するためにスタートアップがつくるマーケット方式のプロダクトを使うことを決断してくださるってすごいことじゃないですか。それに関われていることは、もうもう面白くて面白くて。「楽しいから全然大丈夫!」と言っていたのは強がりじゃなくて本心でした (笑) 。
強いて言えば、このプロジェクトで野澤さん (代表) と、樽井さん (GM) という戦略コンサルでバリバリ活躍されていたお二人と一緒に仕事をさせていただいて、お二人の高い要求レベルに追いつくために頑張ったことが一番のpainだったかもしれません (笑)
— 社内のほうにpainがあったのですね (笑)。今回の北海道電力様のプロジェクトはお客様の窓口がみよこさんで、野澤さん、樽井さんと一緒に進めていたプロジェクトだったのですよね?
はい、野澤さんと樽井さんからいろいろご指導いただきながら進めていました。お二人とも大きな絵を描くところから手を動かすところまでご自身で全部、それも圧倒的なスピードでできてしまう方達なので、最初は自分が提供できる価値に悩むことも多々あり、それが結構painではありました。
戦略コンサル出身の方が作る資料って論点を整理して、要点だけをきちんと伝えることが考え抜かれていて、端的ですごくわかりやすいんですよ。ユーザー視点で、お客様の手間をかけないということを常に考えているお二人の資料やプレゼンに対する要求レベルはほんとに高くて、何度も壁打ちしてやり直していました。
野澤さんと樽井さんと一緒に大きなプロジェクトを進めた経験は、自分にとっては大きなチャレンジだったし、ものすごく勉強になりましたね。
— たしかにお二人の要求レベルに応えるのは想像するだけでめちゃめちゃ大変そうですね (笑)。その中でご自身が存在感を出すために意識して取り組んだことはありますか?
バリューの「Rainbow is beautiful」の要素の一つでもある「コンクリ (建設的批判を意味するconstructive criticismの略で社内用語)」は意識して取り組みましたね。
元々商社の時って自分の得意領域以外だとなかなか発言する事が難しくって、領域を超えて意見を言うことってあまりしていなかったんですが、せっかくコンクリの文化があるスタートアップに入社したのにそれではいけないと思って、以前だったら黙ってたなと思う時でも声に出そうということは入社当時から意識していました。
今回のプロジェクトでも、新しい事をやろうとしている事から、忌憚なく意見をぶつけあう事が大事であると考えていたので、お二人に対しても自分の意見をしっかり言うことは意識的に頑張っていました。野澤さんもそれを察してくださったのか、コンクリするとすごく褒めてくれるし、私を成長させようとしてくださってるのを感じたので、それはモチベーションに繋がりましたね。
— ご自身にとって大きな成長機会になったのですね。結果北海道電力様との契約にも結びついて、大きなgainになりましたね!
そうですね、北海道電力様から最初に良いお返事をいただいた時は大きな達成感がありましたね。業界大手のお客様がまだ設立3年のスタートアップと大きな取り引きをすることってお客様の中でも本当に大きな決断だと思うので、嬉しかったのと同時に、絶対に成功させようと改めて身が引き締まる思いでした。
でもこれは私だけの力ではなく、野澤さん、樽井さんはもちろんですが、いつも支えてくれている同じブローカレッジチームの仲間や、システムを整備してくれるエンジニア、マーケットの有益な情報を提供してくれるリサーチチームの皆さんがいるからこそ成し遂げられたものだと思います。
— enechainのチーム力ってすごいですよね。
ほんとにそうですね。北海道電力様に続き、先日JERA様も電力卸取引をenechainのマーケットで行うことも決定いただきました (参考:2023/2/27 プレスリリース)。スタートアップが伝統的な業界に新たな場を作り上げるという手触り感を感じられています。
入社当時は本当にできるのかなと思っていたことが、実際に一つ一つ具現化できていることはすごいことだなと思いますし、enechainの取り組んでいるミッションの壮大さに面白さを感じているとともに、皆で同じ目標に向けて進んでいけているというチーム力を嬉しく思っています。
— みよこさんが思うenechainというチームのいいところってどんなところですか?
大前提、皆いい人ばっかりですよね。ブローカレッジ本部の責任者で副社長の秀さんも私がつらかった時に「稼いでる人が偉いとか、売上があがってない人がダメとかじゃなくて、うちはチームで成果を出すんだから」とずっと励ましてくださいました。業界でもすごい方なのに、「typo」を「ちぽ」と読み間違えるなど、ご自身のお茶目なミスを年下の社員にいじられても受け入れてくれる心の広さもすごいですよね。
先程お話したコンクリも、社長が自ら「コンクリwelcome!」って社員に対して言ってくれてることもすごいことだと思いますし、それって心理的安全性がないと体現できないことだと思うので、その道のプロみたいな人ばかりな強い組織でも、他の人の意見を受け入れる文化が定着しているenechainのカルチャーっていいなと改めて思います。
「Rainbow is beautiful」って多様性を受け入れるという意味も込められていると思うのですが、そういう意味でもカラフルな組織だなと思います。プロフェッショナルがお互いにコンクリし合い、ミッションという同じ目標に切磋琢磨しながら進んでいるこの「部活感」が私はとても好きです。
おまけのエピソード
秀さんがきっかけで生まれた「ちぽ」ですが、社内用語になっていてSlackでは「ちぽです」のstampが活用されており、面白いちぽを集めた「ちぽ特集」がNotionの中にできています。ちぽをスピードを重視した上で産まれた副産物として皆で楽しむ風習があります。