たき火で発電!アウトドア・防災に役立つ「BioLite」のミリョク
なるほど!と思う話題、エネルギーにまつわる雑学、ちょっと誰かにシェアしたくなるエネルギーの話をあらゆる方向からご紹介するこの企画。
第3回のテーマは「エネルギーדアウトドア”」。
コロナ禍を通じて、アウトドア人気が高まっています。
今回はそんなアウトドアシーンをさらにワクワクさせてくれるグッズ「BioLite(バイオライト)」を紹介します。
BioLiteが開発したキャンプストーブは、たき火の熱で発電し、クリーンなエネルギーをアウトドアクッキングやスマホの充電、ライトの電源として活用できる優れものです。
今回はBioLiteの国内正規代理店であるモンベルの広報・小野さんにお話をうかがいました。
自然のエネルギーを活用するアウトドアブランド「BioLite」
自然界には、いろいろな形のエネルギーが存在しています。
位置エネルギー、運動エネルギー、化学エネルギー、核エネルギーなどは、中学校の授業でも習いましたよね。一般的に「発電」は、別の形で存在しているエネルギーを電気に変換します。例えば水力発電であれば、位置エネルギー → 運動エネルギー → 電気エネルギーへと形を変えて電気がつくられるといった具合です。
今回ご紹介するBioLiteは、熱エネルギーや光エネルギーを電気に変換できるアウトドアギアを展開するブランドです。
BioLite(バイオライト)|公式ブランドサイト (bioliteenergy.jp)
<製品ラインナップ>
● COOK
電気の力で送風ファンを回し、高い燃焼効率を実現するバイオライトのクッキングシステム。
・キャンプストーブ2 PLUS
・ポータブルグリル
・ファイアピットPLUS など
● CHARGE
自然の中で電気をつくり、蓄えておけるソーラーパネル。
・ソーラーパネル5 PLUS
・ソーラーパネル10 PLUS
● LIGHT
アウトドアシーンを明るく快適にするBioLiteのライティングシリーズ。
・アルペングローランタン250/500
・トラベライト 135
・サンライト 100 など
BioLiteのブランドコンセプトは”Energy Everywhrere”。
枝を燃料に火をおこし発電もできるキャンプストーブ、太陽光を効率よく電気に変換するソーラーパネルなど、ユニークで機能的なアイテムがそろいます。
温度差発電でどこでもいつでも電気がつくれる
シリーズの中でも一番人気を誇る「キャンプストーブ2 PLUS」は、たき火の熱を利用して発電できる新世代のキャンプストーブ。
水筒サイズの小型のたき火台で、銀色の筒に松ぼっくりや小枝を入れて燃やします。燃焼により発生した熱で発電が行われ、その電気で筒内に酸素を送り込むためのファンを回したり、スマホを充電したりできます。バッテリー内蔵なので、蓄電をすることも可能な優れものです。
百聞は一見にしかず。キャンプストーブを使っている様子を動画でご覧ください。
たき火の熱でどうして電気がつくれるのかというと、「ペルチェ素子」というおいしそうな名前の物質が関係しています。
ペルチェ素子の性質を一言で表すとすれば、「温度差が生じると電気を発生させる」ということ。
キャンプストーブの燃焼室の中にある金属の棒には、ペルチェ素子が含まれています。棒の先端を焚き火の炎で熱すると先端部が熱くなり、炎に接しない部分との間に温度差が生じます。そして、その差によって電気がつくられる仕組みなんです。
ちなみに、逆にペルチェ素子に電気を流すことで温度差を発生させることもできます。ホテル客室にある小型冷蔵庫、パソコン内部の冷却システムなど、実は私たちの身の回りにもペルチェ素子は利用されています。
開発背景は発展途上国での一酸化炭素中毒の問題
BioLiteがこのようなストーブを開発した背景には、一酸化炭素中毒という社会課題が関係しています。
世界では今なお多くの人が電気やガスなしで生活しており、そういった地域では薪を使ったたき火による調理が行われています。ただ、一酸化炭素中毒、二酸化炭素の排出量増、燃料確保のためのコストなど、たき火調理には多くの問題があります。
それらの問題を解決するためにつくられたのがこのキャンプストーブの原型であるHome Stoveです。キャンプストーブは、このHome Stoveをアウトドアで利用しやすいように小型化したものです。
本体の中に内蔵されているファンが回ることで不完全燃焼を起こさない仕組みになっており、電気のない環境でもパワフルなたき火が楽しめます。もちろん機能だけでなくデザイン性も高く、宇宙探査機のような見た目もかわいげがありますよね。
なお、BioLiteのHPにはクッキング例が紹介されています。どれも小野さんが仕事仲間といっしょにつくった料理だそうなので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
バイオライトの楽しみ方|BioLite(バイオライト)|公式ブランドサイト (bioliteenergy.jp)
防災は普段からの備えが何よりも大切
BioLiteブランドにはキャンプストーブ以外にも、小型のソーラーパネルや手のひらサイズのライトもラインアップされています。いずれも防災グッズとしても人気で、備えておけば停電時に活躍すること間違いありません。
最近では、オール電化の家も増えてきました。
オール電化にはいろいろなメリットがある一方、電気が絶たれてしまうと家にある家電すべてが使えなくなってしまいます。
そんなときでもキャンプストーブやソーラーパネルを備えておくと、調理やスマホ充電ができて安心です。
モンベルのサイトでは、いざというときに役立つ知識も紹介されています。こちらもぜひチェックしてみてください。
暮らしの中の防災 ~アウトドアの知識をいかす~|モンベル公式サイト
身近な自然を見つけてアウトとアウトドアを満喫しよう
コロナ禍を通じて、キャンプやサイクリングなど、野外でのアクティビティを楽しむ人が増えました。最後にアウトドアのプロである小野さんに、野外活動を楽しむコツをお聞きしました。
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