![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/157815740/rectangle_large_type_2_05f4843a7b8896ff548af349714515d2.png?width=1200)
不確かなもの PUNK
週末の習慣の一つにradikoで「大友良英のJAMJAMラジオ」を聴く、というのがあり、この十数年欠かさず聴いている。ご存知、劇伴音楽家、ノイズミュージシャンとして世界的に有名な大友良英氏だが、ラジオの中では世界のことや日本のこと、わかりあうことなどその時々の想いや意見を語っていて、私はそれを聴くのがとても好きだ。
今回(2024.10.12)の放送はなんとPUNK特集。この番組では珍しい事なので、おっ、と身を乗り出してしまった。
ただ、今回流れたのはSEX PISTLES や CLASH 、DAMNED などのよく目にするロンドンパンクではなく、コンピレーション「NO NEW YORK」から D.N.A や、CONTORTIONS、ブリストルのPOP GROUP、日本から フリクション、初期のThe Stalin、Aunt Sally など、実験的なグループばかりで、本来の意味のPUNKを感じた。そうそう、そもそもPUNKとは既成概念にとらわれない音楽だったはずなのだ。
そして、BOREDOMSの初期音源。大友氏が紹介するときに当時受けた影響を素直に語っていてグッときてしまった。聴いた人を冷静でなくするというか自分もやってみたいと思わせる衝動を与える力がある音楽こそがPUNKなのだ。モチベーションという言葉の直訳は「動機」だ。
どんな事も関わる人がある程度いると共通言語として形式が出来ていく。そして「遊び」として確立していく。それ自体は悪い事ではない。でも、1人で部屋でレコードをかけて、あるいはライブハウスで周りの客に関係なく電気が走り、自分もやってみたいと思う事が出発点であって欲しいと思う。「普通」という言葉はここでは必要ない。電気の走った人はそこに留まるか、新たな刺激を求めてウロウロする。
私は今、新しいことを始めようとしている。頭の中で想像し、破壊的で創造的な活動ができそうだと思い、ドキドキしている。衝動。見とけよ、とおもう。それがPUNKなのかは私が決める事ではない。