![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/154058089/rectangle_large_type_2_5e7779ba355990c6a5e0df1f0b17c299.jpeg?width=1200)
Q 法的手続を利用する場合、証拠をどのように残せばいいですか?
A ①スクリーンショットを使う方法、②印刷する方法、③動画で撮影する方法等があります。いずれの場合でも、権利侵害の存在とその内容が分かる形で保存する必要があります。
解説いたします!
1 証拠化する必要性について
削除請求、投稿者の特定手続、投稿者に対する損害賠償請求のいずれの段階でも、被害者の権利が侵害されたことの立証が必要となるため、その資料として、ウェブページを証拠化しておくことが重要です。
2 証拠化する必要がある部分
では、どういう部分を証拠化する必要があるのでしょうか。これについては、①権利侵害が存在したこと、②権利侵害の内容、と整理できます。
①権利侵害が存在したことについて
高等裁判所の判決で、URLの表示のない印刷物について証拠としての価値を否定したものがありますので、必ず、URLを表示させた状態で証拠化する必要があります。
②権利侵害の内容について
これは、簡単に言えば、どういった誹謗中傷をされたのか、ということですので、投稿の内容がすべて表示されるように証拠化する必要があります。
3 証拠化する方法について
⑴ スクリーンショットを使う方法について
次に、証拠化する方法ですが、まずは、スクリーンショットを使う方法が挙げられます。この方法は、非常に簡単で、かつ、紙媒体とは異なりデータとして残せるため、紛失のリスクが少ないことから、最もおススメの方法です。
上記のとおり、①権利侵害の存在と②内容が分かることが必要となりますので、必ず、URLを表示させた状態で、かつ、投稿内容がすべて表示されるように撮影しましょう!
⑵ 印刷物として保存する方法について
次に、投稿を印刷して保存する方法が挙げられます。この方法については、非常にシンプルなことはメリットといえますが、URLが長いと省略されてしまうことや、紛失のリスクがあること等から、私は利用していません。
⑶ ほかの方法について
ほかには、動画で保存する方法等もあります。