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ピロリ菌除菌後の胃の痛みのこと

こんにちは、内視鏡技師エンドーです

今日は、「ピロリ菌を除菌した後の胃痛について」です

何で、この話をしようと思ったかというと、

主人が、除菌後に胃痛を訴えて、
「除菌したのに最近、胃が痛い!胃に何かできてる!?」って
心配していたからです。

時々、同じような訴えの方はいらっしゃいます。

その時は、除菌をした病院に受診していただくことが第一です!!


なぜ、ピロリ菌を除菌すると胃痛が起こるのか

同じような症状の方が多くいらっしゃる理由としては

除菌すると、胃酸の分泌が一時的に多くなります

胃と食道のつなぎ目が緩いときは

食道に胃酸が逆流して、

逆流性食道炎になっているかもしれません

病院で胃酸を抑える薬を処方してもらって、内服を

続けると楽になると思います


逆流性食道炎とは

胃酸が頻回に食道に逆流して、

食道の粘膜に炎症を起こす病気のことを言います

症状としては、みぞおちから胸にかけて焼くつくような
症状があったり、

口の中に酸っぱい水が上がるような感じ(呑酸:どんさん)

があり、場合によっては痛みを伴います


じゃあ、どうすればいい?

まずは、除菌をした病院に受診してください

胃酸を抑える薬が処方されます

日常生活で注意することは、

胃痛がひどい時は香辛料の多い食事を避ける

食べて、すぐに横にならない

禁煙する です


香辛料の多い食事(カレー、キムチなど)は胃酸の分泌を多くします

食べて、すぐに横になると、胃酸が食道に逆流しやすくなり
逆流性食道炎の原因になります

タバコは、胃酸の産生を促します
さらに、食道と胃のつなぎ目を緩くしてしまうので
症状が悪化します


定期的な受診を!

ピロリ菌を除菌することで、胃がんのリスクは下がります

しかし、ピロリ菌で胃炎が進んでしまっている時は

除菌後も胃がんの発生リスクはあります

除菌した病院で定期的な胃カメラの検査をお勧めします


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