胃カメラは鼻から?口から?
こんにちは、内視鏡技師エンドーです
私は、年間1万件以上の内視鏡検査をしている病院の看護師・内視鏡技師です
今日は、「胃カメラは、鼻と口、どちらがいいのか」についてお答えしていきます
これは、内視鏡検査を受ける側にとって、永遠のテーマかもしれません
結論を先に言うと、どっちがいいかは、検査を受ける人よって異なります
いきなり、「だから、どっち?!」と言いたくなる答えですが、双方のメリット、デメリットを知った上で、選んでください
鎮静剤の使用も合わせて、検討する必要があります
次回、鎮静剤を使用するメリット・デメリットについて書きますので、そちらも合わせて読んでください
今回と次回の記事で、納得のいく検査の方法を選択できるようになります
鼻カメラのメリット・デメリット
鼻から胃カメラを入れることを経鼻内視鏡と言います
鎮静剤は、使わないことが多いです
経鼻内視鏡を選ぶメリット
咽頭(喉元)が観察しやすい
カメラが口からのカメラより細いので、「オエッ」となりにくい
鎮静剤なしでも、そんなに苦しくない
鎮静剤を使わずに検査を受けると検査後も仕事に行けるし、車の運転もできる
画面を見ながら医師と会話ができる
経鼻内視鏡を選ぶデメリット
カメラが細いので、カメラの吸引、送気のスピードが遅い(時間がかかる)
精密検査ができない(拡大して観察できる機能は口からのカメラにしかない)
鼻の奥が細い人は、入れるときに痛い
人によっては鼻血が出る(血液が止まりにくくなる薬を飲んでいる人は注意!)
口からのカメラのメリット・デメリット
口から胃カメラを入れることを経口内視鏡と言います
経口内視鏡を受ける際は、鎮静剤の使用をおすすめします
経口内視鏡を選ぶメリット
カメラの操作性がいい
精密検査、治療ができる(基本的には経鼻ではできない)
鎮静剤を使用する時は、うとうとしている間に検査が終わる、人によっては覚えていない人もいる
経口内視鏡を選ぶデメリット
経鼻内視鏡に比べて、カメラが太い。だから、鎮静剤がないと、人によっては「オエッ」となる(コツは、力を抜いてリラックスです。飴玉を飲むようにゴクッとカメラを飲む感じで!)
鎮静剤を使うと、検査当日、車の運転ができない
ただ、稀に鎮静剤が効かない人もいる
鎮静剤を使わずに、医師と会話しながら検査ができる経鼻内視鏡か、
鎮静剤を使って、うとうとした状況で検査ができる経口内視鏡か、
どちらにもメリット・デメリットがあります
鎮静剤を使うにも、それなりの副作用もあります
それぞれの特徴を知った上で、納得のいく選択をしてください
次回は、鎮静剤って何?メリット・デメリットは?について書きたいと思います
ここまで読んでくださって、ありがとうございます!