内視鏡室のリーダーとしての役割
こんにちは、内視鏡技師のendoです
年間の内視鏡件数が1万件を超える、そこそこ大きな内視鏡室に勤務しています
私がいつも思っていることは、内視鏡のスタッフと、技師の免許を持っている私と、どう差をつけるか?
言い換えれば、内視鏡技師としてどうあるべきか、私の役割は何かです。
私が思う、内視鏡技師の役割は『内視鏡室のリーダー』です。
「患者さんに喜んでもらえる内視鏡看護の取り組みを、積極的にすること」
「安全で安心できる内視鏡を提供できる環境を整えること」
が、主な仕事だと思っています。
<2020年にできたこと>
・地方の内視鏡技師学会での演題発表
・ESD(内視鏡で粘膜浸潤までの胃、食道、大腸の癌を内視鏡で切り取る治療のことです)の術前訪問を開始する
・タイムアウト(患者間違えや、治療の確認をするために、治療前に医師、看護師、患者さんが声に出して決められた項目の確認することです)を開始する
・内視鏡室で、内視鏡で使用するスコープや処置具を見てもらったり、治療の動画を病棟の看護師に見てもらう勉強会を実施した
・病棟で内視鏡に関する勉強会の実施
・新型コロナウイルスの内視鏡室での初期対応
2020年は、いろいろ新しく、始められることが多かったように思います。
<2021年にしたいこと>
・地方の内視鏡技師学会での演題発表(今年で4回目ですが、毎度緊張します)
・ESD術前訪問の拡大と継続(現在は胃の症例だけなので、食道、大腸の症例にも行きたい!)
・タイムアウトの継続
・院内のE-ラーニングで内視鏡と病棟の連携が円滑にできるような内容の動画を作って配信する
・病棟で内視鏡に関する勉強会の実施
・新型コロナウイルスの内視鏡での対策
2021年は継続がメインになりそうです。
<内視鏡技師の役割>
内視鏡技師=内視鏡室でのリーダーだと思います。
私がリーダーとして、これは絶対に大切だと思うことは、3つあります。
①スタッフに同じ目標に向かってもらえる環境を作ること
私は、「私たちの看護の力で患者さんに選んでもらえる内視鏡室にしたい!」
「内視鏡技師が活躍できる環境を作りたい」
「スタッフには、内視鏡でしかできない経験と自信をつけてもらって、これからのみんなの看護に役立ててもらいたい」と公言しています
この「公言」をすることが大切です
私が「これしたい!」と言う取り組みは、この考え方がベースになっています
スタッフには、この考え方に共感してもらっているので、みんなが協力してくれます
事あるごとに、スタッフに言ってみてください
思いを共有する事で、同じ方向を向いて走っていける感じがします
②スタッフに感謝すること、それを、ちゃんと伝えること
これができないと、ただの独裁者になりかねません 笑
感謝の気持ちはあっても、それを言わないと伝わりません
私は、感謝することをできるだけ具体的に言うようにしています
「〇〇さん、パンフレット作るの上手!この写真いい!」
「この記録用紙、内容が、すごく整理されてる!〇〇さんに任せてよかった」
相手には、私にない発想があって、それがいいときは惜しげなく感謝を伝えます
私が、一人で出せる結果なんて全然、大したことなくて、みんなでそれぞれの得意分野で活躍してくれている、今の状況が、内視鏡室のチームワークをよくして、看護部からも評価される内視鏡室にしてくれているんだと思います。
③わがままであること
「わがまま」と言うと、悪い印象かもしれません
でも、
ある意味、これが一番大切で、みんなが物怖じしてしまうことだと思います
初めての取り組みをしようとすると、大概、上司が反対します 笑
「この時はどうするの?」「今は、そんなことできる状態じゃないでしょ?」
そうなると、大体のスタッフは意見を取り下げてしまいます
その取り組みで得られること、
メリット、デメリットを明確にして、上司にプレゼンして、自分の熱意を伝えることが必要です
いかにして、わがままを聞いてもらうか
そして、ひつこく上司に話していると、だんだん自分の考えが整理されてきます
むしろ、それで上司にOKをもらえると、スタッフにもわかりやすく説明できるようになるので、取り組みがスムーズになります
熱意を持っていろんなことに挑戦するわがままな部下は、上司に信頼されるので、どんどん大きな取り組みを任せてもらえるようになりますよ
スタッフに目標を語って、熱意を持って、わがままに実行していく
協力してくれるスタッフに常に感謝する
何より、自分が楽しむ!
この姿勢があるリーダーが信頼されると信じています 笑