まゆげと私の記録⑬ ~まゆげと私の最後の一週間～
2020年12月9日
12月3日 am6:14 まゆげが亡くなりました。
まゆげが亡くなるまでの一週間は、
いよいよその時が来たことを感じながら、
そこにある私の気持ちも、
その時に向かう準備を始めました。
もともと命の終わる日に向けて考えてきたつもりですが、
いざそれをリアルに実感する時が来ると、
感じることも変化してきます。
心の準備と整理をする期間を、
まゆげはちゃんとサインを出しながら教えてくれました。
まゆげと私の最後の1週間で感じた、
私の気持ちとまゆげのこと。
最後の時間は、
その時の状況をリアルに書いています。
命あるものはいつか死を迎えることを、
まゆげが自分の生き様を見せて、教えてくれた、
大切な記録です。
11/27 もう、ご飯いらないって
まゆげが全くご飯を食べなくなって3日が経ちました。
水はよく飲んでいて、
トイレも自分でいけてるし、
弱くなった力で踏んばって、
ちっちゃいうんちも出ました。
力が入らなくなると、3本足だと少しキツいねぇ。
ベッドへの階段の上り下りも出来ています。
強制給餌であげていたサプリもオエーっとえづくようになって、
2日ほど前から中止しました。
水分に近い状態ならいけるかも！？と思って、
飼い主の最後のあがきで取り寄せたリーナルリキッドも…
サプリを混ぜて、
たったの0.5CC口に入れたけども、
やっぱりダメそうでした。
今は、ステロイドを口に突っ込んでいるのと、
CBDオイルだけ入れています。
きっともう準備の段階に入り、
食べることを体が求めていないんだと思います。
腎臓のためにやっている2日に1度の皮下点滴も、
いつを辞めどきにすれば良いのだろう…
まゆげの命が続くようにとやってきたことが、
もう出来なくなってきました。
そうなると、
飼い主としてはとても無力感が湧いてきますが、
今までも今も、
1番大切にすることは、
ただ、まゆげと一緒にいること。
それで十分なことも理解しています。
やめ時って、とても難しいですね。
あとは、
枯れるように穏やかに向かっていくのかなぁ。
来年まで持つのではないかと思ってたけども、
今は、やっぱり
今年いっぱいかなぁと感じています。
消えゆく命を前に、
心が揺れることも多くなってきたけども、
まだしっかりとした表情を見せてくれているまゆげに寄り添って、
これからの変化を受け止めながら、
見届けていきます。
自分がどんな状態であっても、
私の心配をしてくれるまゆげに心配をかけないように、
強い心を持って。
そのお供として、
この本を取り寄せました。
思うきっかけとなった
宗教看護師の玉置妙優さんの著書です。
ただ、寄り添う。
今はほんとに、それだけです。
12／1 おしっこが出ることの喜び
朝、お水のお皿の前におしっこの水たまりが。
あと50センチ先のトイレまで、
行けなくなったかなぁ。
わざと他でしたことはあっても、
行けなくてしてしまったのはこれが初めて。
この日は、
朝起きたらスマホの電源が入らなくなっていた事件もあり、
なんだか不安になって
お仕事が終わり急いで家に帰りました。
帰ったら、
いつものふかふかまくらの上で寝ていて、
ほっ(*´Д｀*)
その横にあった私の枕に
おしっこがしてありました。
いいんだよ。
どこにしても、いいんだよ^ - ^
どこであろうと、
おしっこをしていることが、
まゆげがここにいる証。
最近どうせ食べないからと思って
あれこれ置かなくなったご飯。
でも、食べなくても、
あれこれしておけば良かったと後悔したくないなと思って、
最近届いた新しい缶を開けることにしました。
色々なタイプを選んでみたよ。
どこにおしっこをしても、
用意したご飯に口をつけなくても、
掃除ができる、
ご飯の準備ができる。
それが、幸せです。
ここでしなね☺
食べないので、
3日前から皮下点を毎日するようになりました。
50〜100でその時によって量を変えてます。
最近風邪のような咳が出始めました。
肺への転移からの可能性があるかもとのこと。
あれだけ数値の確認はしておきたいと思っていた病院も、
よっぽどのことがない限り、
もう行かなくてもいいかなと思い始めて来ました。
あれだけやらないと思っていた強制は、
リーナルを朝晩2.5ccだけ、
入れるようになりました。
状況が変われば、
自分の気持ちも変化します。
一度こうと決めたことが、
変わっても良いのです。
大切なのは、
今の自分の気持ち。
あとは、胸水や復水が溜まってこないといいな。
苦しくならなければいい。
そして、少しでも長く一緒にいたいな。
どちらにしろ終着点に向かっての下降が始まっています。
あとはできるだけ、
一緒に過ごす時間を作っていこうね。
今は何よりも最優先のまゆげと過ごす時間。
色々キャンセルすることもあるかもしれませんが、
一番大切にしたいことを選びます。
この日の夜、皮下点滴を100CCほど入れて、
夜は一緒にコタツに入りながら、
私の久々のセッションの練習に付き合ってくれました。
まゆげは、
きっとまたやってるって、
思ったことでしょう笑
まゆげのことでいっぱいよりも、
普段通りのこういう時間も過ごせたことは、
良かったなぁと思っています。
この時私は、
トイレに行けなくなり、
動くことが難しくなったまゆげの命は、
持って1週間以内だと感じていました。
12/2 どうしても復旧させたかったスマホ
さぁ、朝のお薬と強制です。
ステロイド投薬→CBDオイル→リーナル2.5CC。
朝の投薬をいつもの順番でやっていましたが、
リーナルを少し入れ出したあたりで、
全部吐いてしまいました。
あ、もう何も受けつけなくなったかなぁ…。
でも、ステロイドだけは入れたかったので、
散剤にした方を水で溶いて飲ませました。
ずっと食べてません。
低血糖も起こっているだろうし、
意識もボーっとしていると思います。
ベッドの上で済ませられるようにしようと
どこでおしっこしても良いようにペットシーツを引き詰めました。
もう行けないかもしれないけど、
トイレと食器も、
部屋の中のベッドの下に移動しました。
いつもの枕はお洗濯中～。
ところで、
前日の朝のスマホ事件で、
未だ電源の入らないスマホを、
早く復旧させたかった私。
急ぐ気持ちの裏側には、
まゆげとの写真を撮りたいという気持ちがありました。
何となくだけ考えて、
実行してなかった、
まゆげとやりたいことがあります。
今まゆげがいるうちに、
何をやりたいか書き出しました。
綺麗な画質のカメラで一緒に写真を撮る(本当はプロに撮ってもらいたかった)
遺毛を持ち歩くペンダントに入れる、毛の部位をアニコミで聞く
まゆげと一緒にアルバムを見ながら、昔を振り返る
美猫まゆげを保つための体ふき
まずはスマホ！
そして、２日以内に全部やりきるつもりでいました。
この日ご予約のお客様からの計らいもあり
＜＜( ；∀；)大感謝
無事に機種変を済ませて、
Newスマホを持って帰りました。
いつも通りベッドにいるまゆげ。
覇気はないけども、
なんと！！
今朝ベッドの下に移動したトイレで、
おしっこを一回していました＼(^o^)／
力入らないのに、
自分で階段降りてトイレして、
また頑張ってベッドに上がったんだね
( ；∀；)
まゆげ、すごいね！
上手だよ♡
クッションカラーを取ると
甘えた時にやる足ちゅぱちゅぱをしようとしてた♡
そして、この日も今出ている講座の宿題セッションがあったので
まゆげと一緒にこたつへ。
いつもに比べると弱々しさはありましたが、
状態的にそうだよなぁと思いながら、
でもまゆげも大好きなこたつで
一緒に過ごせることに喜びを感じながら
zoomをしていました。
セッションの終盤…
まゆげが突然、にゃーにゃーと、
強い声で何回か鳴きました。
あ、、、きた。
そう感じた直後に、脱力。
あぁ、やっぱりお知らせだ。
zoomを終えてベッドに。
最後は、
まゆげが大好きなベッドで…。
少し様子を見ましたが、
伸びた体制で、直ぐに表情が固くなり、
呼吸も早くなりました。
瞳孔も開き、
焦点が合いません。
眼振も出ています。
抱きしめて、感謝を伝えること。
あぁ、これはもう直ぐにお迎えが来る。
まゆげに最後のメッセージを、
伝えます。
まゆげという存在にありがとう♡
うちに来てくれて、今日まで一緒に過ごしてくれて、ありがとう♡
愛してくれて、ありがとう♡
大好きだよ♡
もう、ゆっくりしていいんだよ。
ずっと一緒だからね。
落ち着いて送り出す気持ち、
つくれてる☺
それから最後の挨拶をと、
妹を呼びました。
しばらく2人でまゆげを撫でていました。
ありがとう、
もう楽になっていいんだよ。
そんな気持ちでまゆげの顔を覗きました。
じっと顔を見ながらそっと名前を呼んでいた時。
奇跡が起きました！！！
飛んでいた意識が戻ってきたのです！
真っ直ぐに私のことを見て、
開いた瞳孔が戻り、
目に力を取り戻しました！
ちゃんと私が見えている！！
表情もみるみるうちに良くなってきて、
体は横たわったままだけど、
自分で首をあげて、
ゴロゴロしてくれました！
これだけしっかり音が聞こえてくるゴロゴロも、
久しぶりだよぉぉぉ♡
それから、小さな声で鳴いたり、
足をふみふみする仕草をしたり、
走ってみたり。
覗くとやっぱりこっちを見てくれます。
逝かないでとか、
そんな気持ちはなくて、
ただただ
まゆげへの感謝と愛おしさしかありません。
私の心がすごく穏やかなことを感じながら、
まゆげも落ち着いて最後の時を迎えていることにも、
愛おしさが溢れてきます。
聴診器で心拍を確認すると、
さっきダメだと思った時よりも心臓が強く聞こえてきます。
まゆげ、すごいね！強い！！と、
思わず口から出てくるほど、本当に強い子。
でも、
復活するわけではないこともわかっているよ。
まゆげが踏ん張ってくれた最後のこの時間、
まゆげと一緒に昔のアルバムを見ました。
小さい頃はよーく写真を撮ったね。
かわいすぎてほぼ毎日撮っていた、
まゆげの成長記録です笑
眉毛の模様、
まだあるね〜
名前の由来。
ボール投げて遊んだり、
お花見も行ったね。
懐かしく見返し終わったら、
あとはもう撫でたり声をかけながら過ごしていました。
私もウトウトと眠くなり、
もう、このままいつもと同じように一緒寝て、
まゆげもいつのまにか眠るように…でも、
いいのかな。
そんな風に思いながら浅い眠りを繰り返して迎えた明け方。
まゆげの反応が弱くなってきています。
もういつでも大丈夫だよ。
一緒にいて、
最後まで見届けるからね。
そんな気持ちで、その時間を過ごしていると、
喘鳴(ぜいめい)が始まりました。
もう、命が終わることの、サインです。
ベッドに横になっているまゆげを
覆うように抱きしめました。
その後にひきつけを起こし、
※観閲注意！ひきつけ動画です。
ひきつけは自然な体の反応です。
まゆげは大好きなベッドの上で、
私の腕に抱かれ、静かに息を引き取りました。
動物たちは、
逝く時を選んでいるなぁと感じることがよくあります。
まゆげも、
この日この時を選んでくれたんだね♡
だから、
一緒にいるって、まゆげとの約束
守れたよ☺
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎ ︎
これが、一週間前からのまゆげの変化と、
亡くなる時の状況です。
まゆげが亡くなって私に残ったのは、
悲しさと、愛おしさと、感謝の気持ちです。
いなくなった事実は悲しいけれど、
それ以上に大切で温かいものを感じています。
隠さずにリアルな様子を載せたのは、
私とまゆげからの、
読んでくださった方へのメッセージです。
目を背けたい現実がありますが、
目を向けたことで、
私とまゆげは最高に幸せな時間を得ることが出来ました。
感じ方は人それぞれ違います。
だけど、
受け入れること、覚悟を持つことの向こう側に、
大きな幸せが待っているのかもしれません☺
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