ご当地キティちゃんと親と私と
読書とは関係ありません。
私が小4か5くらいの頃、ご当地キティちゃんのストラップを集めるのが流行ったんですよ。お稽古事のお姉さん達の真似事だったんですけど。
それで、私もまあ周りに合わせてなんとなく集め始めたんです。
親もそれに気がついたのか、私が自分から言ったのかは忘れたんですけど、案の定、父親は出張で行く所行く所のキティちゃんを買ってくるようになったんです。
でも私が喜んだのは最初の1、2回。すぐに飽きて(子供っぽく思えてバカバカしくなった)しまったの。
それでも親には集めるのを辞めたとか言わなくて、ていうかそもそも親と会話をあんまりしてた記憶がないから他のことも話してなかったんだろうけど、まあ私が集めなくなったことを親は知る訳がなくて、するとまあ当たり前なんですけどずっとキティちゃんを与えられるんですよね。魚に跨ってたり、野菜を掲げてたり、お城を被っていたり。私はもうfed up withたくさんのキティちゃんって感じだったけど、親は買ってくる。そりゃそうだ、私が喜ぶと思ってるんだから。
でも買ってきても私は全然喜ばないし、なんならリビングボードに置きっぱなしっていうのが何度か続いて、やっと親に聞かれた。
「もう集めてないの?いらないなら買ってこないけど」と。
その時、なんというか、申し訳なさが頂点に達した。
「必要のないもの、欲しくもないものをいくつも買わせてしまった」と。
でも、そう思ったからこそ、「もういらない」とは言えなかった。なんでって、今まで買ってこられたものが無駄になる気がして。感謝はしなくちゃいけないものだと思ってたし、それでも感謝するなんて感情が理解できない子どもだったから。
それからどうやってキティちゃん収集の終わりを告げたのかは覚えていないけれど、わりとすぐに家のキティちゃんは増えなくなった気がする。
昨日一昨日と、父親からの誘いを断れず、短い旅に出たんです。それで帰ってきて疲れたなーって荷解きしてたら、バッグの裏ポケットにキティちゃんがいるのに気がついて。
それでなんか、親と旅行したしんどさとか当時の居心地の悪さとかバツの悪さとか、そういう嫌な感情がドバーっとなって、一人で布団にくるまって泣いてしまった。
1日経って、やっと文にできた。
まだまだ傷は癒えない。
今日はまた職場で小2の男の子に泣かされかけました。
すごーーーく嫌なことを嫌な言い方されたから仕方がないとも思うけれど、私の反応もほんとうに、どーーーーーうしようもない。
小2なんて子どもに何言われたって気にすることないとか言われそうだし私もそう思いたいんだけど、なかなか難しい。トラウマ。
まだまだ傷は癒えない。
だから帰ってきて一人でポテトを素揚げして溶かしバター、アンチョビ、ガーリック、バジルで和えた美味しい食べ物を食べました。作るそばから食べて、気持ち悪くなって、馬鹿だなあって思って、なんか色々とどうでもよくなりました。
つかれた
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