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叡智と袈裟で生きてゆく

何も欲しくなくて驚く。
物が欲しくないのだ。
そりゃもちろん、素敵なワンピースを見たらきゅんとするしアホほど高級な時計とか超実用的な歯ブラシとかオーダーメイドの枕とか買いたいし
オシャンな革靴とかオシャンなバスローブとか纏いたいし美顔ローラーとかも使ってみたいしコクヨのウゴクヨと安心設計のオイルヒーターを置ける広い部屋に住みたいし
月経カップとか試したいし脱毛もしたいしiPadかRemarkableも欲しい。
Wishlistには大量の絵本も入っている。スイスの作家の詩の絵本、ちょう好き。

ただ、街中を歩いていても、昔ほどアホみたいにあれもこれも欲しい!買いたい!とはならなくなった。
学生の頃なんてお金がなくてもMILKのワンピースを月に2着とか、バカみたいに買ってた。どこから出てたんだあのお金、と思ったら今より真面目にチョコレート売るバイトしてたわ。
欲しいものを手にいれるために働くなんて偉いな、過去のわたし。でも働くの楽しかったんだよね、毎日眠かったけど好きなものに囲まれてワクワクできてたし。あでもしょっちゅうカードの支払いやばくなって親に言ってたっけ。やはりバカ。そしてそれは今も変わらない。バカ。

なんとなく欲しくてもだいたいのものは割と我慢できるようになったし、ビビるほど€残高ないのでわりと節制できてる気がするけど、
本ならいくらでも買ってもいいのでは?と思っていくらでも買っちゃう。
読むペースは全然追いつかないけど、買っちゃう。
やっぱり知りたいことは多いし読むのは楽しいし、本について考えてる時間は罪悪感なく過ごせるからね。
(「読書が楽しいのはものを知らないからじゃないかな」という尖ったメモが出てきてひきつってる。単に知るのが楽しいからとかじゃなくてね、嫌な意味でものを知らないからって過去の私は言ってるんですね。くぅ)

今日は資本と消費について考えてた。
億万長者でも中庸でも貧困でも人に嫌われずに生きていけたらそれでいいのでは、なんて思いつつやっぱりお金は欲しいな〜とも思うしでもそんなに稼いで何するの〜とかも思う。
あとはやっぱ消費だけしてると心が死ぬよねみたいな。
削られていくだけで、時間しか埋まらない。
今はお金より目黒区の一軒家とかフルーツ定期便とかの方が嬉しいな。えへ


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