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国立病院1〜措置入院・施設編〜

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都立病院ではほとんど何も口にせず、午後に救急車に乗せられた。
文字通り乗せられた、私は一つも自分の力で動かなかったけど、担架に乗せられて担がれて運び込まれていた。

カーテンの向こうには親がいて、措置入院先の病院に着いたらそのまま検査が始まった。
CTを撮るのにスキニーを脱がなくちゃいけなくて、周りの医療者が「腰浮かせてくれる?」とか言うのは聞こえたけどどうも体は動かなかった。
担架のまま病棟まで運ばれて、ベッドに移された。
鍵のかかった病棟の、鍵のかかった廊下の中にある、鍵のかかった部屋だった。角にトイレだけついている、いわゆる保護室。

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