歩きスマホ+ご老人=最強のアホ
建設現場の警備員という仕事柄、ずっと外で突っ立ってる事が多い。(専門用語で言うと「立哨・りっしょう」)
立哨中は特に何もしていない、工事車両が来れば当然誘導したりもするが、基本は立哨。何もしない、当たり前ちゃ当たり前なんだけどこれが仕事なのだ。
そんな中最近本当に目に付くのが自転車のマナーの悪さと歩きスマホだ。
・自転車のマナー
歩道だろうが赤信号だろうがお構い無し、平気で突っ込んで来るし、何故か多いのはこっちは工事車両を後進させる為誘導してる所に堂々と突っ込んで来て「俺は自転車だ、車じゃない、邪魔なんだよ」という明らかに横暴な態度をヒシヒシと感じる。もちろん第三者は最優先だ。しかし舌打ちされる筋合いも無い。イラっとしても、立場上黙って見過ごす。しかし今回のお話しのターゲットはこいつらじゃない。
・歩きスマホ
今回のメインターゲット、警備員始めた5年前より遥かに多くなった。
マップを確認しながら周り見ながら歩いている奴、これはまだ許せる。(もちろんダメなんだけど)
しかし以下の者は許すわけには行かない。
・ゲームアプリ
・動画
・漫画
・LINEの返信
歩きながらやらないとダメ?本当に今歩きながら必要なの?と小1時間問い詰めたくなる。
そんな事を常日頃思っていた、そんな中、今日事件は起きた。
今日は工事車両が午前中しか来なかったので午後は工事が終わるまで立哨。夕飯はどうしようかな?明日は午前中健康診断行くのかったるいな、そんな事考えつつ、時間が過ぎるのを待つだけ。
すると目に入って来たのは携帯をじっと見ながら歩いてくる60、70代ぐらいの男性、前を見る気配は無い。
余計な揉め事は必要以上に避けるタイプ、仕方なく「避けるか…」と思った次の瞬間。
「ああああああ、もう!!」と奇声を上げ歩くスピードが速くなり、避けれず俺にぶつかって来た。
俺「あぶなっ」
老人「こんな所突っ立ってんじゃねえよ!邪魔なんだよ!!」
恐らくこの先どれぐらい生きるかわからないけど、2度と出す事の無いぐらいの声で「あぁ!?」って切り返してしまった。
その瞬間「やっちまった」って気持ちはあった、すぐに謝ろうとしたら胸ぐら掴まれ
老人「こんな道端で突っ立ってたら邪魔だっつってんだよ!!早くどけよクソガキが!」
怒りメーターが振り切れるスピードは昔より遅くなった、怒ったって相手には伝わらないと悟った時が数年前にあったから。自分ではそう思っていた。
しかし人間ってのは実に面白い、そんな事も忘れるほどブチ切れましたよ。文面に表すのが難しいほどに。
そこにたまたま自転車に乗った警察が2人通ったのは奇跡に近いと思う。もし通ってなかったら殴っていたと思う。それぐらい頭に来てた。
警察が来た瞬間さっきまでの怒りは何処へやら?完全に冷静さを取り戻し、事情を説明。その場で警察が聞き込みした結果、スマホでゲームしててうまく行かなかったんだって。
おまけに警察の前だからか?我を忘れてたなんて言ってたけど俺が警備員の格好してるとも気づかず、工事現場も見えてなかったんだって。
それはそれはとても大きな声で言ってやった
俺「そのお歳でそんなに夢中になれるものがあるなんて素敵ですね!家でやれや!!」
ってね。
その場にいた警察も契約先の社員さんも作業員さんも周りのギャラリーも失笑でしたね。おっさんもさっきまでの威勢は何処へやら?子供のように小さくなって警察にこってりと叱られてました。
その間約40、50分かな?ようやく解放されたおっさんは平謝りしながらとぼとぼと帰って行きました。
警察の方からは「災難でしたね」と労いの言葉を頂き、その場は終わった。
聴取という形で結果的には何も無かったとは言え、警察に事が伝わったのは事実、何か変な所で情報が違う形で出るのは困るので会社に即報告。何かある時会社に報告しないと後々面倒な事になりがちなの。
会社からは「言い返しちゃダメだ」なんてこっちはこっちでしっかり怒られましたよ。
しかし会社も契約先の社員さんも作業員さんもついでに毎日挨拶する一部始終を見ていた近所のおばちゃんからも「貴方は間違っていない」と言われたのは救いでした。
皆さん、誰も通らない道だから、前はちゃんと見てるからなんて言い訳をして無意識に歩きスマホしてませんか?
今回は人にぶつかっただけで事が済みましたが前から子供や(健全な)ご老人、自転車なんかもいたりします、本当にお気を付け下さい。
以上半分注意喚起、半分愚痴でした。
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