vtuberのチェキ会に行った


 誰だよ最初にVtuberのチェキイベ考えた奴はとキレながら朝五時に起きて新幹線に乗った。にじフェスに向かうためである。(にじさんじのなんかでっかいイベント)にじフェスで開催された1分くらい好きなライバーと話した後にチェキが撮れるバカ倍率イベントに応募してみたところ当選。人生で一回くらいはこういうのに当たるんだなーと思った。

 応募した時のドキドキは当選した瞬間嬉しさと緊張に変わった。嬉しさと緊張の押相撲で緊張が勝利し、緊張は謎の怒りに代わり、キレながら新幹線に乗ったのだ。あ〜楽しみ。ヤバ!何なの!?

 会場につき、無双モードの私は何分の一かの確率で欲しかったTシャツを手にした。あと今回チェキを撮ったのは女の子ライバーで、私も女です。女性アイドルグループに骨抜きにされつつソシャゲに課金して最終的にVtuberにもハマった。

 にじさんじではたまに視聴者の男女比率の話になるが、彼女の比率は男性が多かった気がする。あまりこの話題に興味がない。でも視聴覚室に並んでいるのは女の子が多かった。かわいい大好きな女の子に会うならかわいい服を着て一応ちゃんとした自分で会いたかったので、前髪やらなんやらを確認して言いたいことをあらためて考えていたらすぐ自分の順番になった。

 以下視聴覚室のレポです。
 ⚠️メタな話もしている!注意。

 お楽しみ会の司会が使うような有線マイクをスタッフに手渡され、アタアタしてるうちにスクリーンに映ったライバーが声をかけてくれた。ブースの中は教室風景になっていて、これはもう文化祭といってもなんの問題もないと思った(にじフェスのテーマに沿っている)今からここは後夜祭です。クラスメイトってこと!?!?
 待っている間に3Dで視聴覚室をやるライバーは会話が全部筒抜けになる(特にライバーの声が筒抜けになる)ということを知り大焦りしたが、彼女を前にした瞬間全てを忘れた。

 うわー!かわいい!!!!!とドデカ声で言ってくれて早速メロメロになってしまった。その後も言って欲しかった言葉が聞けてメロメロは加速。気合いを入れてきたと分かる女全員にかわいいかわいいと言っているはずですが、言われるたびにメロメロメロメロとなっていた。一瞬だったけど、思っていたほどの一瞬ではなく話す時間はそれなりにあったように感じた。最後にチェキを撮った。ポーズは何種類か選べたので一緒にハートを作った。後で見て思ったが、文化祭の後クラスで撮ったチェキでしかなかった。ウワ〜!!!クラスメイトだ!!!そんなわけないのに。
 
 終わった後わたしがスタッフにマイクを渡して荷物を持ってブースを出る準備をしている間も手を振ってくれていたので振り返した。かわいい〜。うれし〜。だいすき〜。人生、終わっていいかも。

 ブースを出ながらニッコニコで手を振っていたところ、私を見て手を振っていたはずの彼女は急に正面を向き、一切の動きを止めた。精巧に作られたアンドロイドの故障のようだった。例えるなら着せ替えゲームでキャラクターがプレイヤーの服選びを待っている姿だ。さっきまで私を見ていた彼女ははどこかに行って、ふわふわと動く3Dの立ち姿だけががその場に残った。単純に時間が来たというだけだが、どこでもない遠くを見ている姿は妙に印象に残った。
 
 「文化祭の後教室でクラスメイトの推しと撮ったチェキ」再現はクリアしたのでいまでも無い文化祭の無い記憶を思い出してニタニタニタニタニタメロメロメロメロしているが、それと同時にあのどこも見ていない最後の姿を思い出す。最後まで手を振ってくれて嬉しかった感情と、動かない状態を見た時の「遠いなあ」という感覚は同時に思い出すことができて、両方を別々の意味で愛している。遠くて可愛くて近くて優しくて楽しくてやっぱり遠い。だ〜いすき!

 

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