【考察】ロスト対策【構築】
はじめに
こんにちは、えんDです。
好きなポケモンのBGMは戦闘!ライバル!(BW2)です。
今回はCL横浜の配信卓でもたくさん見ることになったロスト軸デッキの対策について考えていきたいと思います。
ロスト対策の意味
ロスト軸のデッキは大きく3つに分けることができます。
・ギラティナ型
・非エクアタッカー多数型(LTBと呼ばれるもの)
・その他メインアタッカー型(ヒスイヌメルゴンVSTARなど)
キュワワーやアクロマによるドロー要素は汎用性が高く、システムそのものが強い。
そしてミラージュゲートによる自由度の高いエネ加速。
この2つの要素により、アタッカーの選択肢がめちゃくちゃ広いのがロスト軸デッキの特徴です。
アタッカーの選択肢が広いことのメリットはたくさんありますが、ここで1つ言いたいことは
「構築の自由度が高いデッキは飽きられにくい」
ということです。
手を変え品を変え、新弾が出るたびに違う戦法を身につけ、さまざまなタイプが登場していく一方で、構築好きな人間が時間をかけてゆっくり作り上げるパターンもあり、プレイヤーの個性や流行を形にしてくれるデッキタイプと言えます。正直めっちゃ好き。
現状で、カード制作側が用意した意図的なメタカード(フュージョン軸に対してのドラピオンVなど)は登場していません。また、意図的な対策テキストを想像しにくいです。
なのでかつてのアルセウス&ディアルガ&パルキアGXのように、登場からレギュ落ちまでずっと最前線で戦えるカードになる可能性が多分に含んでおり、対ロストにおいて苦手意識があると、この先の対戦が厳しい戦いになるのは必至です。
要約するとロスト軸超強いし楽しいからこれからもずっとおるで!!って話です。
※回収ネットがスタン落ちした場合、LTBは減るかもしれませんが、入れ替え札自体は「ポケモンいれかえ」「いれかえカート」とまだまだ豊富です。使い勝手やロストにたまる速さに差は出ますが、回復要素やギラティナに使えることも加味するとロスト軸が激減する要因にはならないと考えています。また、回収ネットがなくなるとヤミラミがより刺さりやすくなるので、表裏一体の面白い要素だな〜と思っています。
ロスト軸の特徴と対策
前述のようにアタッカーがさまざまなので、思い込みや決めつけで動くと痛い目にあいます。
こんなことがよくあります。
LTBのアタッカーには強く作れてもギラティナには弱い、なんてこともよくあります。
なのでロスト軸全般の特徴を踏まえて、構築の共通点を見つけた上でそのウィークポイントを探していきたいと思います。
ロスト軸デッキの共通点は
という点が挙げられます。
上記の特徴に対して強い要素を持つデッキやカードなら対策になるのでは、、、。
まずは1つ1つの要素を詳しく見ていきます。
以上を踏まえて、思いつく限り対策の手段を挙げて考察をしていきます。
・エンペルトV
ロスト対策として最もメジャーなポケモンです。①キュワワーや③ウッウの特性を止めれて尚且つレジあたりにも刺さるので使い勝手自体は悪く無さそうです。
しかし、ロスト軸はあなぬけの紐が多く採用されていることや、エンペルトV自体の技に癖があったり、サイドを2枚取られることから最終的に捲られることもあり、ロスト側もエンペルトとの戦い方は心得ているはずなのでメジャーな割には対策としては弱い部類だと考えます。
ただし2体並べると話が変わってきて、序盤のキュワワーウッウはシャットアウトできます。相手はアビスシークなどで対応してきますが、その間にサイド差を広げれば勝ちに大きく近づくと思われます。
専用の対策をとるからにはロスト軸には有利!と言い切れるところまでもっていきたいです。
・レジ
HPが高いので③のウッウに対して強く出れるため、有利なサイドレースを進めることができます。しかし殴り出しはロスト軸の方が早い場合がほとんどで、ツツジなどの手札干渉やフリーザーによるウッウの打点強化、カイオーガによる複数取りのプランもあるので、最速で殴りに行くことができてようやく有利くらいだと思います。
どれだけ早く立ち上がれるかはレジデッキの課題とも言えますし、環境の他のデッキとも戦えるパワーはあるので、tier2以下のデッキを握ることに抵抗のある人にはオススメできます。
・ガラルマタドガス
特性を止めながらサイドを取ることができれば有利な状況に持ち込めますが、エンペルトVと同様にあなぬけのヒモに弱いことや、打点が足りずにキュワワーを倒しにくいこと、回収ネットによってダメカンが乗りにくいことを考慮すると、速度の面で工夫がないと結局有利にはならない、と考えます。
・WTB
月光手裏剣を連打できればサイドの複数取りを狙える盤面もありますが、実際はキュワワーを2体置かないように立ち回られたり、マナフィがつりざおや多投によって処理が難しかったり、こちらはメッソンを並べる仕様上ロストマインで複数取りされやすいのでむしろ不利な要素が目立ちます。
・クワガノンV
回収ネットやミラージュゲートを防げる点は強力ですが、最終的に相手がグッズなしでアクロマやアビスシークで強引に動き出すとサイドレースが追いつかれてしまうパターンが多いです。キュワワーやウッウを絶妙に倒せない打点なのでそこも工夫が必要です。
・LO
④の要素から、LOで有ればロスト軸全般に有利を取れるか?と思いましたが
・ウッウがエネなしで技を打てる
・入れ替え札がかなり多い
点からボスで縛ったり、エネを割ったりといった妨害が効きにくいので丁寧に立ち回られると山を掘り切る前に負けます。
妨害よりのLOよりも技・野盗三姉妹・スコップで全力で山を削っていくゴリゴリのスピードLOならば勝てる可能性は高くなると思います。
・ミュウツーV-UNION
バラマキ性能や効果無効によってギラティナを始めとした多くのロスト軸のポケモンに対して強く出れます。相手の山が少なければLOも視野に入ります。ミュウツー以外のポケモンを狙われないようベンチ管理をしたり、出すまでに苦労がありますが、ロスト系以外とも戦えるパワーがあり、プレイ難易度は高いもののこれからの環境において立ち位置が良いポケモンと言えます。
構築や立ち回りが難しいイメージがあるのでミュウツーV-UNIONがメインとなる構築記事を2本紹介します。どちらも違うアプローチですが、ミュウツーV-UNIONを強く使える構築なのでオススメです。
JCS優勝者のバツローグさんのアルセウスミュウツーV-UNIONの記事です。既読の方も多いと思います。この記事が無料はとてもありがたいですね。
こちらはロスト型のミュウツーV-UNIONの構築です。散々ロスト対策について考察しておりますが、おそらくミュウツーV-UNION入りのロストが最も対策が難しいと思います。ロストミラーに強いのもポイントです。
・ヨクバリスVMAX
ロストの強いポケモン何かないかな〜と呟いたらフォロワーの人がくれた案。(noteを通じてフォローしてくださったのでやはりnoteは書き得)
キュワワー2体倒して勝ち、はかなり魅力的。ワンパンもされづらいのでロストに対してはイージーウィンが狙えそう。課題はロスト以外とどう戦うかでしょう。
ロスト軸対策はかなり難しい上に、他のデッキにも勝とうと思ったらいよいよ難しいな、と感じました。
ミュウやパルキアよりもデッキタイプとしての幅が広い分、本当に難しいと思うので「メタる」側にとっては厳しい環境が来たな、と感じざるを得ないです。
構築草案
前述の対策を踏まえて、ロスト軸に対して強くでれて、他のデッキともそれなりに戦えるデッキを考えてみました。ミュウツーV-UNIONに関しては紹介した記事の完成度が高いのでそちらを試すこととして、今回はグッズロックとヨクバリスVMAXの2つの構築を試してみることにします。
①ガノンロトム
【コンセプト】
サンダーで強化したパラライズボルトでサイド進めながら強く妨害。後半に出てくる大型相手はロトムVSTARがワンパンしてくれます。
【強み】
ロトムV、VSTARのおかげで置きドロソと後半の火力サブアタッカーの両立ができたので従来のクワガノンよりフィニッシャー性能が高いです。パルキアに強いのもかなり素敵ポイント。マリィパラライズボルトは不利対面をヒックリ返すこともできるのでトータルでパワーがあります。
うねりの扇は妨害としてはそこそこですが、多投することでレジ対策になります。レジは本来不利な相手ですがグッズロック+扇で動きを封じます。トラッシュだとダメなのでクラハンではできない動きです。
【弱み】
後1パラライズができない構築なので先攻を取れないとパワーダウンします。また、ヒスイゾロアークなどが盤面完成するとそのまま押しきられてしまいます。
かがやくサーナイトがいると打点が伸びずに押し切られやすくなります。サーナイトを倒しやすくするためおはらいグローブが入っていますが、ヤミラミをサンダーなしで倒せたりもするので今の環境には合っている1枚です。
②悪いヨクバリス
【コンセプト】
キュワワーを2回倒して勝ち。それ以外のデッキはミルタンク✖️4でなんとかします。
(ヨクバリスVはプロモの方も強いですが、パルキア対面で少しでも耐えれるように210の方がいいと思います)
【強み】
ロストが溜まりきる前に最速で試合を終わらせれます。ダメカンを撒くシステムとしてジグザグマとタチフサグマを採用しているのでレジに対しても強気でいけます。ゾロアークなどもミルタンクを苦手としているので有利な相手です。
【弱み】
パルキア対面でミルタンク✖️4をなんやかんやで突破されてしまうのでどこかのタイミングでヨクバリスにメッソンを殴ってもらうか、そもそもダイゴウヨクで殴り合うかしてもらわないといけません。
アルギラ相手もひきさくで突破されたり、ジュラルドン相手は降参するしかありません。
おわりに
前述したように、ロスト対策は一筋縄ではいかないな〜と記事を書いて実感しました。特にCLで準優勝した構築は平気で後2ロストマインを打ってくるので本当に焦点を当ててしっかり対策しないとなすすべなくやられてしまうと考えております。
ロストを使うにせよメタるにせよ、対策手段は知っておいた方がいいので今後とも注目していきたいテーマになっています。
こんな対策方法があるよー!って方はよかったら教えてください。
それではここまで読んでいただきありがとうございました!
追記 ガノンロトム@桃屋杯
仕事が急に休みになりTwitterを見ると、たまたま1人空き枠ができたことを知り、勢いでエントリーしてきました。
使用デッキは上記で紹介したガノンロトムの構築そのまま60枚で突撃しました。
マッチアップ
①LTB先攻○
②ギラティナ先攻○
③雷アルセ後攻○
④ギラティナ先攻○
⑤アルジュラ後攻×
⑥裏アルセ先攻○
予選5-1
5位でトーナメント
①ギラティナ後攻×
環境は一言で言うとキュワワーまみれでした。パルキアやアルセもちょこちょこいましたがパッと見ロスト軸ばかり。CL効果もあるでしょうが、しばらくはキュワワー祭りが続くと思います。
アルジュラはよく考えると立ち位置かなりいいので今握るのはかなり強そうです。ルギアでたあとはより増えそうなので強いメタデッキとしてtier1に近い位置まで最終的に来ると思います。
ガノンロトム所感
・パラソル入れた方が対ギラティナへのプレッシャーになる
・先攻と後攻でやはり圧倒的に強さが違うので後攻でも強く出れる手段を考えたい
・キャプチャーの使用感があまり良くないので基本エネで良さそう
・得意と苦手がはっきりしたデッキタイプである
・ツツジが欲しいがマリィ連打がとても強かったのでマリィは減らしたくない
・空けれる枠にとりあえずのレジ対策で突っ込んだうねりの扇3枚がひたすら強かった
・裏を縛られながらなんやかんやしてくる相手が多かったのでとりつかい4は大正解だった。ヤレユータンVとの相性もよく思ってた以上に使いやすい
大会中、構築を褒められることもあり嬉しかったです。
このデッキもルギアに対して強そうな雰囲気あるのでこれからも研究続けていこうと思いました。
改良版またあげようと思います。回し方やマッチアップの試合内容など質問ありましたらTwitterのリプやDMでいつでも聞いてください。
アベレージ上がってる感あって嬉しい😊
トナメでも勝ちたいところです。
追記 ガノンロトム改良
桃屋杯での反省を踏まえてガノンロトムを若干改良しました。
変更点
・マリィ1→ジャッジマン1
ロスト軸のさるぢえ採用が多くなっており、マリィの刺さりが若干悪い時があったので1枚だけジャッジマンを採用。相手の手札がアクロマ等で貯まってきたタイミングでわざわざネオラントからマリィを呼ぶこともあったので、ルミナスサイン時の選択肢を増やしてみた。旧SRのメガネ君がカッコよくて好き。
・ボス1・とりつかい1→エール団のしたっぱ2
ギラティナがコツコツ手張りアビスシークで盤面を整えてくる。エール団で1ターン誤魔化すだけでパラライズボルトの打点が間に合うことに気づいた。アルセの動きを誤魔化したり汎用性は高い。
入れ替え札としてとり使いは優秀だが、ヤレユータンのお取り寄せで余分にふうせんをキープしておけば、ベンチ縛りにも対応できるのでプレイングで賄えるとし1枚減らせた。ドロソ以外のサポ枠としてボスも1枚エール団に変わる。キバナは2回使うことはなかなかないが、ピンチの時にサイド落ちされたら困るので2から減らせない。
・キャプチャーエネ1→基本雷エネ1
キャプチャーはクワガノンに手張りしたい=クワガノンを呼ぶ札としては弱い。
そこで、キバナの条件を満たしやすく、ロトムの対応エネになり、さらにジュラルドンに一応通りやすくする意味で基本エネに変更。
しかし、クワガノンにキャプを手張りできた時はロトムやサンダー、ヤレユータンを持ってこれて強いので上振れ要素として2枚だけ残して検証。