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文筆家の「愛してる」の言い換えの本があるらしいです。さっき教えてもらいました。

水みたいなロゼのアルコールを分解しきるまで眠れない。手紙です。気持ち悪いから読まなくていいよ、って言っても読む君へ!

振り払わなくていい手が柔らかで暖かいのって幸せです。わたしの手に収まらなかった硝子片を持ってくれた傷口が纏ったワセリンを洗い流さないために、私が全ての皿を洗います。まかせて。余った手袋で大掃除をしましょう。爽やかな冬を迎えるために。

忘れた傘の数も、乾いた指の慎ましい爪も、天井の歯磨き粉も、空気入れを使ったら1分もたずに破れそうな皮膚も、隠れたくて選んだ大きなサングラスも、廊下に舞う埃も、凪いだ湖畔の声も、珪藻土に落ちた水も、林檎みたいな近所の猫も、治らない膝の傷も、橙色の公園も、「色」の発音も、誰にも教えたくありません。

僭越ながら、踠いた痕跡を指でなぞると讃美歌のような響きがあって、通らなかった道に向ける視線に含んだ鋭さの舌触りを想像します。辿った夏の陽は素晴らしかったです。

叶うなら濡れた光の遠い町で、君に吠えた犬や渓流になりたかった。すぐれた目の君が疲れて腰掛ける石や見上げた雲になりたかった。
でもヒトに生まれたから私たち笑えるし、お腹ぺこぺこでスキップできる、そうでしょ!

いつか袖の中に隠した内溶液だって愛せるよ、これ嘘じゃないよ。ほんものの喧嘩だってできるよ、嘘じゃないよ。きっと仲直りだってできるよ、本当だよ!

いつか月に行くロケットが普及したら一緒に乗りましょう!鶴の冬が我々の星に落ちる前に!


これ愛ですか?
違ったらニトリに行きましょう。
セール品じゃないかもしれないけど、大丈夫です。

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