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超短編小説 時計の針

超短編小説 時計の針

 夏休みも終わりに近づきました。「あーあ。ずっと遊んでいたいな。なんで終わっちゃうのかな」と小学4年生のコウタ君は言いました。
 そこでコウタ君はふと思いつきました。夏休み真っ只中の8月1日に地元の資料館で読んだ『時を操る時計』のお話のようにすればいいんだと。

 そのお話は、この町に昔から伝わる「古い置き時計の針を止めると時が止まり、先に回すと時が早く過ぎ、前に戻すと過去に戻る」と言うものです。

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