「理系学生なら大学院進学。」、それってホントに大丈夫?
こんにちは。
理系出身、エンカレッジ早稲田支部の「アサイー」こと浅井です。
今回は、大きく二部構成でお話をします。
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【第一部:一部に蔓延る「とりあえず院進」文化に思うこと】
【第二部:理系学部生の私自身の就活について】
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それでは早速、第一部に関してお話をしていきましょう。
突然ですが。。
「理系就活生」
この言葉を聞いたら、多くの人がこんな印象を受けませんか。
・数字に強そう?
・ロジカルに物事考えてそう?
・多くが院生?
実際問題、上から二つは多くの人の主観であり、該当する人もいれば該当しない人もいます。
例えば
・めちゃくちゃ数字に弱い物理学科の学生
・感情的過ぎる数学科の学生
もいます(笑)
ただ、3点目はあながち嘘でもありません。
実際に早稲田の理工学部の学生のうち約75%が院進学をしています。
参考:https://www.waseda.jp/fsci/about/career
これは私の印象ですが、多くの理系学部生が、特にキャリア・将来の事も考えず、『とりあえず院に行けば良い就職先に行ける!』と思い、大学院に進学しています。
ここで理系の学部生を4パターンに分けてみましょう!
① 学力的に優秀で、さらに将来のキャリアについてもしっかりと考えている人
② 学力的に優秀だが、将来のことはとりあえず後回しにしている人
③ 学力的にあまり優秀ではないが、将来・キャリアのことをしっかり考えている人
④ 学力的にあまり優秀とは言えず、さらに将来・キャリアのことも特に考えていない人
現在の状況から言うと、多くの学生は以下のようなパターンを取っているように感じます。
・①と②タイプ→大学院に進学する
・③と④タイプ→学部生で就活をする
ただここで考えて欲しいのが、②タイプの人たちについてです。
簡単に言えば、『学力的に優秀だけどあまり将来のことを検討せず、意思決定を先延ばしにしている人たち』です。
まず①〜④の人数比率を以下のように仮定します。
・①タイプ:20%
・②タイプ:30%
・③タイプ:30%
・④タイプ:20%
早稲田の理工3学部の1学年当たり学生数は2000人弱です。
そのうち、②の学生つまり600人弱が、多少勉強ができるからという理由で、将来のことについてあまり考えずに、キャリアの決断を先延ばしにしています。
もちろん大学院進学は以下のようなメリットもあり、非常に意味あるものだと思います。
・専門分野に対する知識がつく
・論理的思考力並びに抽象化思考力を向上させるための訓練ができる
・上位大学なら就職口が比較的安泰
ただし、自分はあえて②タイプ(学力的に優秀だが、将来のことはとりあえず後回しにしている人)の人へ言いたいです。
・今の授業や実験面白いですか!?
・本当に今の勉強続けたいですか!?
・就職活動やってから院進学決めてもよくないですか!?
ということ。
次に、そんな思いを持った自分自身の就活ストーリーを少しだけ、お話させて頂きます。
【第二部:理系学部生の私自身の就活について】
突然打ち明けますが、
「私アサイーは、1,2年生の時授業が全く面白くありませんでした。」
何故ならば、こんな感じだったからです。
・延々と教授の一方方向で退屈な授業
・主体的な学びをさせてくれないので、学ぶ気が起きない日々
・しかも説明が下手な先生の異常なまでの多さ
たぶん多かれ少なかれ理系の学生(というより大学生全般ですかね?)なら共感してくれると思います。
それに加えて、私たち理系の学生には実験・レポートという毎週降ってくる大きな壁があります。
・指示された通りにフラスコを傾け、不純物の濾過をする実験の日々(これは化学系の学生)
・毎週毎週先輩方の遺産を参考にしながら、何時間も費やして提出する不毛なレポート
そんな中、私は
「これはあかんぞ、おもろない。」
と思い、3年生の途中から就活を始めました。
就活をする中で、数多くのインターンに参加しました。
ありがたいことに省庁、大手、ベンチャーと様々な業界に行くことができました。
"たくさんの個性豊かな同期、優秀な社会人の方と触れ合うことができ、自分の人生の中でとっても貴重な経験の一つ"でした。
一部企業から内々定に近いものも頂き、当初からの目的であった
「院進学」と「就職」両方の選択肢がある状態を確保
しました。
そして、悩みに悩んだ結果自分の場合は、
「院進学」を決断しました。
(ここまで話ししてそっちなんかい!!!笑、って思う人も多いでしょう。)
もちろん、企業に就職して、将来やりたいことの一つ(ここでは恥ずかしいので割愛。)の達成を目指して、最短経路を泥臭く走るということも考えました。
ただ、自分という人間は”院進学を選ぶということ”、これをどうしても捨て切れませんでした。
その理由は以下の通りです。
・まだまだ大学で学びたいことがたくさんある、
・自分の知的好奇心に正直でいよう
「え、何?それじゃあ大学院進学の方がいいという事をアサイーさんは言いたいのですか??」
こんな風に思う人もきっと多いと思います。
ただ自分が言いたいことは、そこではありません。
就職活動したからこそ、大学院進学という道を心からスッキリした感情で、納得して決断できた
ということにあるのです。
まとめると、
Step①今まで就職活動するまでは、授業はつまらないものだった
Step②就職活動をした結果、社会や人を知ることができ、改めて学問の尊さ/必要性を理解できた
Step③なにより、自分は本当は勉強したいんだ!という正直な気持ちに気付けた
だから、もし今自身の大学生活がつまらないと思っている理系学部生の人がいましたら、是非就職活動をしてみてください!
結論!:「現状にモヤモヤしている理系学生は就活をしよう!」
もちろん、理系の忙しさもあって、大変な部分はあると思います。
ただ、就職活動をしてみるという経験は「院進学」と「就職」、
それが自分にとってどちらが本当に良いかという究極の命題に答えてくれると思います。
ここまで、長文を読んで頂きありがとうございました。
できるだけ真実を届けたいという一心で、言葉を選ばず書かせて頂いたのでもし偉そうに感じてしまった際は申し訳ありません。
ぜひ、焦燥感を少しでも覚えた人はエンカレッジに登録してみてください。温かく優秀なメンターが対応してくれます!!
※たぶん、②の理系学部生は、そもそもこういう記事を読まない人が多いので、友達にこういうやついる!!と思った人はその人にぜひ紹介してあげてみてください笑
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