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おばちゃんありがとう。

叔母が亡くなった。

夕飯の支度が終わり
「さぁ鍋を食べるよー!」
ってとこで、母から電話があった。

父も母も兄も甥も姪も皆今日は叔母に会いにいってたらしい。
両親が行くことは知ってたけど、まさか皆で行ってたなんて知らなくて…
小学生を子育て中の私には声がかからなかった。

まさか今日亡くなるなんて思わなかったし
親が行くと聞いた時、呼ばれないなら私は行かない方がいいんだろう…
くらいに思ってた。

とてもとてもお世話になった叔母
でも私からは何もしてあげることがなかった

父の姉の叔母
兄弟の中で末っ子の父をとてもとても可愛がっていて
だから父の子供である私たち兄弟のこともとても可愛がってくれた

おばちゃんありがとう。
ありがとう。
ありがとう。
ごめんなさい。
ありがとう。


昔死ぬのがとても怖いと思っていた時期があった。
よく分からないけど…とても怖くて
病気でもないのによくそんな恐怖感に駆られていた。

そんな時にたまたま読んで心に響いたコラムがあった。
誰が書いた文章かは覚えていないけど、それを読んだときの状況はハッキリ覚えてる。
友人の経営してる漢方薬局で、世間話をしながらたまたま読んだコラム。
そのコラムが目にとまってから、友人の話が聞こえなくなり思わず何度も読み返してた。実はこそっと写メまでとった(もうその写真はないと思うけど)

そのコラムは、その人が父親を亡くした時のことを書いたものだった。
その時、ある坊さんの言葉で楽になったと書かれていたと記憶してる。

その楽になった内容とは…

「死後の世界の一日は、この世の50年。だから親があの世で半日も過ごしてりゃ、あなただってすぐそっちに行くんだよ」

って。
かなり前に読んだからセリフは正確ではないけれど…
でも内容はそんなこと。

そうらしいんですよ。

お坊さんが言ったんだからそうなんです。

だから、おばちゃんが向こうで半日も過ごしてりゃ
私の父もおばちゃんに会える。

父の母親のようなおばちゃんだったから…
おばちゃんが亡くなった後の父が少し心配です。

叔母が亡くなったときに父の心配など不謹慎だと思うけど
おばちゃんも父のことを一番心配してるんじゃないかと思うんです。

言葉数の少ない父。
おばちゃんとだけは電話でいっぱい話ししてた。

でもおばちゃんが数時間過ごしているうちに父はおばちゃんの元へ行き

父が半日もあちらで過ごしてりゃ、私もそちらへ行くでしょう。

順番通りにいけばね。


おばちゃん本当にありがとう。
大人になってからはあんまり話せなかった
私の苗字変わってからは特に…
でもおばちゃんのことはずっと好きだったよ。
80歳を過ぎてるのに、色白でとても顔立ちのキレイなおばちゃんだった。

まだ数時間だからこの世にもいるんだよね。
49日まではね。

おばちゃんありがとう。
そしてごめんなさい。
そして本当に本当にありがとう✾

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