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小学校と中学校の特別活動の研究発表 聞いてきた

 今日は地区の研究発表のようなものがあり、小学校と中学校の特別活動について聞いてきました。

1.研究発表の在り方

講義型って辛い 

 内容は面白かったのですが、やっぱり座って長時間話を聞くのは辛い。これは子どもも教師も同じで。職員室と教室は入れ子構造なので、研修と授業は同じです。一律一斉の形から新しい形を模索していかないといけないと思います。

じゃあどうする

 今度、私が参加しているプロジェクトの研究発表があります。参加者はなんと100人!そこで、新しい形を試します。プロジェクトのチームは4つあります。まずは、10分ずつ、プレゼンをします。私たちのブースにくるとこんな話が聞けます!と、なるべく楽しくプレゼンをします。もちろん、堅苦しい感じではなく、Canvaで作った楽しいスライドで。そのあと、好きなブースに好きな時間に好きな順番で行けるというものです。ブースに来てくれた方々とトークをする雰囲気で詳しい発表をしていくというものです。

 まぁ、どんな形でも聞く側が前のめりで学ぼう!と思って参加すればいいんですけどね。

2.小中の違い

 小グループでの話し合いがあり、小学校と中学校がだいたい半々になるようにグループが構成されていました。これはとてもナイスで、小中の情報交換ができました。しかし、交換しただけ。小中の連携ってとても難しい。

 特活について話し合いました。
 児童会と生徒会があり、子どもたちの主体性を大事にしていこうという方向性は同じことがわかりました。しかし、色々なことが違う。
「小6で頑張ってたはずなのに、中1になったら、いったん0になる。」ととある中学校の生徒会担当の先生が言ってました。ここから考えることはたくさんある。

 まずは、小中で、望むリーダー像がちがうこと。この違いについては、まだ言語化できていません。でもなんとなく違うと思います。
 そして、システムが大きく違うこと。中学校は、クラスで自由に使える時間があまりなく、学年でそろえるということ。小学校は担任の裁量が大きいので、クラスで使える時間がたくさんある。(クラスや担任によってのばらつきもある。)
「先生、〇〇係でイベントをしたいんですが、時間をください。」と言って来たら、小学校担任の私は「いいよ。」といえます。もちろん内容や時期にもよりますけど。そうやって育った子どもたちが、中学校にいくと、決められた枠の中でしか活動できない?ということが起こってしまうかもしれないね。という話にもなりました。
 とにかく、違いが大きい。どちらがいいとかそういう話ではないけれど、目指すものや大事にすることが違うから、小中の接続は難しい。

そんなことを思いました。

3.どのくらい任せる?

 助言していただいた指導主事がこんな話をしていました。

A「教師主体の秩序だった行事」

B「トラブルが起こることもある子ども主体の行事」
 見栄えがいいのはAだ。保護者はAを見ると安心し、Bを見ると心配するかもしれない。時間がかからないのは、Aで、Bは時間がかかる。しかし、一番大事なことは、「どんな力がついたか」である。

とある指導主事の指導助言を自分なりに編集

 その上で、どちらがよいとかそういう問題ではないとも言っていました。例えば、困難校では絶対にAだ。Bを選んだことで取り返しのつかないいじめが発生しましたなんてことは許されないと。つまり、学校や児童の実態によるということですね。

「子どもたちに任せる」かつ「放任じゃない」関わりが大事である。

 失敗させないことが大事だと思いますか?前の私は完全に失敗させないようにしていました。
 失敗すると分かってて止める?止めない?私は、気づいてもらえるような助言はしたいです。失敗から学べることは多いです。失敗を乗り越えるサポート込みですが。
ただし、「任せること」は大事だが、取り返しのつかない人権侵害行為は見逃さないということですね。

4.運動会の在り方

 今回の発表の中でも出てきた運動会に関わる以下の二つの問題は、多くの小中学校でも起きていると思います。

「抽象的なスローガン問題」

 突然、児童会から「運動会のスローガンを募集します!」ということが各クラスにおろされ、訳も分からず作って、知らないうちに選ばれる。その結果、中身のない見栄えだけの謎のスローガンが出来上がる。これ結構あるあるですよね。まず、「どんな運動会をしたいのか」が話し合われてからスローガンを考えるべきなのですが、そこが丸々抜けている。
 小学校の場合、ここで難しいのは、運動会が「児童会」のものなのか、「体育部」のものなのか問題です。運動会自体は体育部が提案するが、なぜかスローガンは児童会が決めていく。これは運動会を、日々の体育の延長として捉えるか、「特活」として捉えるか、両方なのかということですよね。どれでもいいと思うのですが、これが学校全体で共通理解されていないことが多いと思います。運動会の在り方の問題です。意外とちゃんと話し合われていない学校が多いのではないでしょうか。
 また、「スローガン」の他にも、「行動目標」が決められている取り組みがあり、これはまねしたいと思いました。

「教師主導の運動会問題」

 子ども主体が大事と分かっていても、大きな行事なので、つい見栄えを優先してしまい、教師主導になってしまうという問題ですね。そもそも、教師が朝礼台から動きを教え込むだけの運動会練習を疑問視していない教師もまだまだ結構います。
 「新しい種目を考える」取り組みをしている中学校があり、いい切り口だなと思いました。自分たちで作り上げたと思えるような運動会にしたいです。
 昨年度も運動会を子どもに渡す挑戦しました。
R5 運動会ふりかえり #141|エンチャント先生@小学校 (note.com)

運動会の表現 児童アンケートから考えたこと#142|エンチャント先生@小学校 (note.com)

運動会について「さらに」考えたこと#143|エンチャント先生@小学校 (note.com)

 今年度も新しいチャレンジがスタートしています。
夏休み前に、子どもたちに表現で何をやりたいかを決めてもらいました。中学年は、民舞をやることが決まっていて、なおかつ、高学年が隔年で「ロックソーラン」をやるということで、「花笠」と「エイサー」です。今回は、自分がやりたい方をやることにしました。花笠とエイサーを交互に披露し、3曲目で合体するという内容です。これは教師が決めました。
 夏休み中に、立候補したダンスリーダーが花笠とエイサーを覚えてきます。そこの練習は、子どもに任せようと考えています。3曲目は先生たちで決めることにしたので、その部分のダンスをブロックの先生と一緒に作りました。無理させないようにシンプルな動きを組み合わせることにしました。

5.リーダーシップ

色んなリーダーシップの種類がある

「前に出て話す」「みんなをまとめる」
だけがリーダーシップじゃないということを、教師も子どもも知っていくことが大事だと思います。
「リーダーシップ 種類」で検索するとたくさん出てきます。

自分なりのリーダーシップを発揮することが大事ですよね。

自分の強みを見つけること

 小学校の取り組みで、「自分の強み」を知り、それを行事で発揮していくという取り組みがありました。これはとてもいい取り組みだと思いました。自分で分からなくても、友だちから教えてもらうシステムになっていました。ちなみに皆さん、あなたの強みはなんですか?と言われて、答えることができますか?ちなみに(私は、行動力と発信力と努力ですかね。)

 以上、エンチャントでした!

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