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一生分の目薬を差した日〜ICL体験記〜

昨日ICLという視力矯正手術を受けました。
高校の頃からソフトコンタクト、ハードコンタクト、メガネ、使い捨てコンタクト、オルソケラトロジーとあらゆるレンズを駆使してきた私ですがまさか眼の中にレンズを入れる日が来るとは。
以前からいい加減手入れも面倒だし旅行の時も不便だしとは思いつつ、レーシックは角膜削るなんてこわすぎて無理と何回勧められても踏み出せなかったのに、眼の中にレンズを入れるという、聞いだけで痛くなるような手術を受けるとは人生わからないものです。

ICLの存在を知ったのは2年ほど前ですが、意外と昔から存在しており、世界中で症例がありレーシックでたまに話を聞くような、効果がでないとか視力が戻ってしまったりとかがなく長期間安定した視力矯正があると知りました。

とはいえ眼の中にレンズ入れるとかガクブル過ぎるし、身近に受けたことがある人がいなかったこともあって気にはなりつつも真剣に検討はしてませんでした。しかし少し前に入社したチームの人が受けたと聞いて再度興味がわき、これからまた旅行に行ける機会も増えそうだし、とりあえず適応検査だけでも受けてみようかなと検査の申し込みをしたのが6月でした。検査前はコンタクトレンズを装用できない期間があり、ソフトコンタクトであれば1週間ですが、私が使っていたオルソケラトロジーレンズは検査前の30日間装用をやめてくれと言われ、これがまず地味に大変でした。30日あけなければならないし、ICLは最近人気がありそもそも予約が取りづらいので実際に検査を受けることができたのは8月頭でした。
1回目の検査は1時間半程度かかります。瞳孔を開く目薬をさしての検査もあり、この日はメガネで行きましたがこの目薬をさしてメガネを着用していると、近くのものがボヤけて見えづらくなり、目が見えない!とびっくりしていたら看護師さんにメガネ外すと近くのものがみえるようになりますよ、老眼のような状態です、と言われました。確かにメガネ外すとスマホの文字もくっきり見えてメガネすると遠くのものがはっきり見えるという不思議な感覚。

1回目の検査を終えて実際にICLの手術を受ける場合は度数チェックの検査を別途受ける必要があるので決断の時でしたが、もうここまで来たら腹を括って受けようという気分になってました。
そして1ヶ月後の9月上旬に2度目の検査を受けました。オルソケラトロジーはもう使ってはいけないと言われたので、この間は使い捨てコンタクトとメガネで過ごし、検査3日前からまたコンタクトは装用中止でしたが、この不便さからもうすぐ解放されると期待を高めながらメガネ生活を乗り切りました。2回目の検査は1時間かからず終わりました。
2度目の検査も終わりいよいよ手術の日程を決めます。レンズの在庫があれば最短2週間くらいで手術を受けられますが度数によっては2,3ヶ月待つ必要があると言われました。その回答を待ちつつ手術も予約が先まで埋まってるので日程を仮予約し、その後無事レンズも間に合うと連絡が来て日程が確定し、ついに昨日午後半休を取って受けてきました。ちなみに2回目の検査以降手術前日まで使い捨てコンタクトの装用はオッケーでした。

手術3日前からは1日に4回抗菌薬の目薬をさします。手術は午後からでしたが、当日も2回目薬をさして来るようにいわれました。また、手術後と翌日は洗顔洗髪できないので、両方済ませてノーメイクで向かいました。
手術当日は2時間半から3時間程時間をみておいてくれと言われ、え、そんなに!?と思いましたが、到着直後から10分おきに瞳孔を開くための目薬をさしてくださいと言われ、この時間が2時間くらいありました。10分おきに目薬さす以外やることないので、気を紛らわせるために友達に無駄にLINEしたり仕事のメール見たり、ドラマなどで人が亡くなった時に医師がペンライトで瞳孔が開いているか確認しているシーンを良く見るけど、目薬で瞳孔開いちゃって大丈夫なの?と無駄に調べてみたりしました。その間何度か看護師?の方が物差しみたいなものを持って瞳孔の開き具合をチェックに来るのですが、何度目かのチェックの後、「瞳孔の開きがゆっくりな方のようなので今からは5分に一度にしましょう」と言われました。瞳孔の開きがゆっくりな方、とは。大丈夫なのか急に不安になりつつも5分に一度点眼しつつ、手術を終えて出てくる人の様子を横目に緊張を抑えておりました。ちなみに手術を受ける人は私以外に何人もいました。

そしていよいよ名前が呼ばれ、手術室手前の準備室のようなところで手術着を着せられ、麻酔用の目薬をさされました。その後消毒用の目薬もさされ、この時点でもう一生分の目薬をさした気がしますが手術を目前に不安が募り、ふとそういえば私麻酔効きづらい気がする、酒強いし、と思い、看護師さんに「この麻酔が効かないとかってないんでしょうか」と聞いてみたら、「ないですね。」とあっさり言われました。いやでも私インフルエンザのワクチンすら痛いの嫌だからと打ったことなかったし、それもあってコロナのワクチンも打つのを相当渋ったし小心者なんです!!と思いながら「かなり緊張していて…」とアピールしてみたのですが、「さっきから何人も手術終わって出てきた人いたと思いますがみなさん普通にしてたでしょ?大丈夫ですよ」となだめられました。みんなが大丈夫だからって私が大丈夫とは限らないじゃないか!と思っていたらついに手術室に呼ばれました。
担当医がよろしくお願いしますと名前を名乗るの見て、あ、この人ウェブサイトに出てた有名な人だ、もうこの先生に命預けます!と思いました(大袈裟かつ単純w)
実は手術の日程決める時にこの先生を指名するとだいぶ先になると聞いて、迷ったものの、それならどの先生でも大丈夫なので早く受けたいです、と答えていたのですが、まさかその先生に担当してもらえるとはラッキーです。
リクライニングする椅子に座り顔に紙?のようなものをのせられ、追い麻酔点眼もありました。さすがにこんなに麻酔されたら効くだろう。
ということで、瞳孔開いていてそもそも視界もぼんやりしていましたが、手術自体は片目4分くらいでライトの光をずっとみていたら終わりました。切開やレンズを入れる時の痛みは麻酔のおかげでありませんでしたが、事前に言われていた目を押されるような鈍痛はありました。先生が今レンズきれいに入ったからねー、もう消毒して終わるよーとか色々話しかけてくれたことによっても気が紛れました。準備室に入ってから終わるまでの全体の流れはとってもスムーズでした。眼の検査っていつも暗いところでやるのでなんとなく暗いイメージをしていましたが手術室は広くて明るかったです。

終わった後は3種類の目薬を5分おきに点眼し、休憩、診察を受けて終了。お疲れ様でした。
帰る時からもう視界ははっきりしていたし、眼に違和感もありませんでした。当日は3種類の目薬を2時間おきにささなければならないのと、手術後1週間は外に出る時にホコリなどが入らないように、渡された保護メガネ(この記事のタイトル写真がそれです。割と普通の眼鏡。なんだけど、外出る時だけというのはついつい忘れがち…)をかけないといけなかったり、洗顔や洗髪は手術後翌々日から可能になるなど色々制約はありますが今朝目が覚めた瞬間からクリアに眼が見えるというのは感動です。
どうせ受けるならもっと早く受ければよかった!!

しばらくは近くのものを見ると目が疲れやすいので出来るだけスマホやパソコンは避けて目を休めるようにと言われましたが、読書も目を使うし、激しい運動も1週間はダメと言われ目を使わずにできることってほとんどないなと。。本当は note とか書いてる場合ではないのだろうけど暇すぎて笑
改めてこれまで眼を酷使してきたこと、眼の大切さを実感しました。今日術後翌日の検診に行きましたが順調で、次は1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後と検診があります。

ちなみに、久しぶりに海外に行くこともありかつICLとは関係ないと思って手術の翌日にコロナのワクチンを予約していたのですが、手術当日に質問あるかと聞かれた時に、明日ワクチン受けるんですけど大丈夫ですよね?と確認したら1週間後以降可能になりますと言われ予約取り直す羽目になりました。。気になることは事前に確認しておいた方が良いですね。

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