見出し画像

寝台列車で国境を超える旅

さて、ベオグラードに来ておりましたが、次の目的地はモンテネグロの首都であるポドゴリツァ。

ベオグラード→ポドゴリツァ間の列車は1日に2便あるのですが、日中の便が現在運行してないとかで電車の場合は寝台列車しか選択肢がなかったのですが、考えてみれば列車やバス、徒歩など様々な方法で国境を超えてきましたが、寝台列車はなかったし、(寝れさえすれば)時間を有効に使える移動手段であるので特に迷うことなく寝台列車に決定。ちなみに私は長距離列車が結構好きです。旅している感じがする。

出発は20:20で、中央駅という名前の割に街の中心部にはない駅から出発なのですが、ホテルから徒歩20分強くらいではあるものの、夜だし外国だしということで、受付の人に19:30くらいに到着するようにタクシー呼んでと頼んだら(出発のどれくらい前に着いているべきか?と聞いたらだいたい30分前と言われたので)、そんなことはできないから、19:30に来てくれればそのときに呼ぶ、と言われたので仕方なく19:20くらいに下りてチェックアウトし、タクシー呼んでもらってしばらく待っていましたが、タクシーが捕まらないから通りでひろうか公共交通機関で行けと言われました。なんだよそれ!タクシーのためのセルビアディナール残しておいたのに!簡単に流しのタクシーがつかまることはなく、バス停とか時間調べるなら歩いた方が早いと思い、しかたなくスーツケースを引っ張り人が殆ど歩いていない道を歩き、上り坂をひたすら上り、せっかく出発前にシャワー浴びたのに汗だくになり、駅らしきところにたどり着くもどこからホームに入れるのかわからず周りに人もいないし時間はすぎるしこのときは結構焦りました。
無事20:00過ぎに到着し、20:05に到着した電車に乗り込みました。(チケットは持っていたので結論30分前に到着してる必要は全くなかったです)

駅のホーム。改札とかないので勝手に入ります。
随分と長い編成の電車でした。後ろの方は車とかが積まれていた。

自分の個室を確認し、スーツケース開いて荷物の整理などしていたらあっという間に出発。直後にドアがノックされ車掌のおじさんが立っていたので切符を渡しました。今日1日歩き回って疲れたのと、到着は早朝なのでさっさと寝ようと狭いベッドに横になりましたが意外と寝心地は悪くなかったです。鳥取に行った時に乗ったサンライズ出雲のほうがよほど寝れなかった。

私が泊まった部屋。何でこの色のカーテン?
通路は狭い

そして夜中の2:30すぎにドアがノックされドアを開けたら誰もおらず、何事?と思ったらその後もう1度ドアをノックされ、開けたらセルビアの出国審査官が立ってました。そっか、国境超えるからそりゃ出国審査あるよねとパスポートを渡したら機械で読み取り後スタンプを押され一瞬で終了。
再び夢の中に戻り、サメに食われそうになるという謎の夢を見ていたら4:00近くにまたノック。今度はモンテネグロの入国審査官が来ました。出国と入国審査同じぐらいのタイミングでやってくれたらいいのに。でもモンテネグロの入国審査官が来てくれなかったら今頃サメに食べられてたので感謝。パスポートを見せたら荷物はそれだけか?といわれ、そうだと答えたのに、二段ベッドの上を探るように何度も見てました。何か隠してると思われたのか?そして寝ようとしたら再度ノックされ、別の入国審査官が立っていて、パスポートを出せというので思わず、また?と口に出してしまいました。先程の態度が良くなかったのか何か隠してると思われてもう1人来たのでしょうか。いずれにしてもこんな夜中にお勤めご苦労様です。そういえばこの寝台列車の個室、狭いし独房みたいだな。部屋の番号で呼ばれたしお勤めしてるのはこっち側か。
そして6時前くらいに目を覚ますとすでに空がうっすらと明るくなっていました。

モンテネグロの車窓から
モンテネグロの車窓から② 街が近づいてきた感じ

どうやらどこかで遅れたらしく到着予定は6:17だったのに、実際にポドゴリツァに到着したのは6:50頃でした。終点ではないので、車掌さんがわざわざ次ポドゴリツァだぞといいに来てくれました。英語はできないけどいいおじさんだった。セルビアではホテルの受付の人を除いて全然英語が話せる人と出会えず、ほとんど単語の会話しかなかったです。でも英語があまりわからない人には文章で話すより単語で返すほうが会話が成り立つと学びました。オレ、オマエ、トモダチ、みたいな。違うか笑

電車は落書きだらけでした。

いいなと思ったら応援しよう!