地域イノベーションと地域観光について思うこと
新型コロナで受けたインバウンドへの打撃は、全国的にはまだ回復途上かと思いますが、地域によっては既にコロナ前を上回る賑わいを見せる地域もあると耳にしました。
本日は地域イノベーションと地域観光について、私なりの思いをお話できたらと思います。
1930年、岐阜県可児市で美濃桃山陶の一種である「志野」の陶片が発見されました。
その後、陶片を発見した荒川豊蔵氏が美濃桃山陶復興に尽力されたことで文化は根付き、可児市を拠点とする陶芸家もおられます。
これはすごい地域イノベーションだと私は感じています。
当時の文献が無い状態から、経験を頼りに当時の技術、世界感を再現したことは素晴らしい感性と努力の賜物だと思います。
その後、記念館もでき、観光のコンテンツとしても成長していきました。
先人が創り上げた素晴らしい文化。
そして地域から全国に発信し、注目を集め得るもの。
それらを観光イノベーション、街つくりの礎とし、観光地を点ではなく線で紡ぐことが地域の賑わいには必要ではないかと感じました。
恵那川上屋には「風味(食文化)風土(農業)風景(感性)の三つの風を吹かせること」というミッションがあります。
地域に根差す「風味」を作りたいと考える私達も「食べられない焼物」→「食べられる焼物(焼菓子)」と考えを発展させていくことできるのではないかと思い、サブレ工場の建設に至りました。
これもイノベーションの一つとなれば、この後の観光化に導けるのではと思っております。
地域の産物をサブレに入れて商品化する。
全国の生産者の産物をサブレにする。
可児の産物をサブレにして「岐阜可児サブレ」の出来上がりと、そのプロジェクトに参加してくれる企業と手を携え、地域ブランド確立を目指してまいります。