【デジカ】EX08をザックリ触れてみる【バルバモン編】
・はじめに
お待ちいただいた方、お待たせしました。
ご期待を寄せていただきありがとうございます。
金~土まで遊んできて、本日はえっちらおっちら大阪~山梨の移動をして、帰宅後になっちゃったけど書かねば~とPCに向かってます。
本記事のシリーズもいよいよのラストながら、最後まで唸りつつではあるものの向き合ってゆきます。
・本記事の流れ
EX-08弾ではSR・SECが10のグループに、具体的には「ダイナモン」「スカーディモン」「ピラミディモン」「NSp」「DS」「NSo」「デュークモン」「サクヤモン」「ジャスティモン」「バルバモン」に分けて考えられそうです。
そこで、1記事に1デッキ、サンプルレシピとこのデッキに対する印象をつらつら書いてみる記事のバルバモン編となっております。
早速本題にうつっていきます。
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【バルバモン】
強欲なる魔王がつけ狙うは宝はあらゆる動きの源たる手札たち。
苦渋の選択を迫り続け、標を見失わせ、希望も勝利も、全てを奪い尽くせ!
![](https://assets.st-note.com/img/1734266727-shQvM5SPFcfCBKXGuyp7Dt0J.jpg?width=1200)
・いい感じなところ
①継続的にハンデスを迫れる。
②登場を行う相手には有効に作用。
・気になるところ
①慎重なデザインからくる控えめさ。
②選択権を相手に委ねる部分も多い。
○①継続的にハンデスを迫れる。
デジカにはハンデス戦略を仕掛けられるカードは点在しているものの、1度成立したラインで継続してハンデスを仕掛けられるという観点は割かし珍しい印象です。
破棄 or 効果登場のテキスト自体は「EX6フェレスモン」「EX6ネオデビモン」などが進化元効果として持っていましたが、今回の「バルバモンX抗体」はそのパワーアップ版ともいえる効果を持っています。
これはレベル5の堕天使を登場できれば、そこからバルバ or バルバXに繋がるため、相手からすると実質破棄を強要されているものとなります。
そうした場合、セキュリティ破棄にもつながるため、ジワジワと敗北に追い込まれることになります。
また、上述のフェレスモン、ネオデビモンは1ラインでの併用が現実的ではなかったのに対して、バルバXは容易に併用できる点も嬉しいところです。
1度のアタックで2重に判断が迫られるのでより早く窮地に追い込まれやすくなります。
登場を許容しようにも、堕天使は前述の通り、レベル3の登場もガジモン、サイケモンといったメタデジモンが定着しやすくなり、ハンデスによって対策カードを合わせにくくさせるこのデッキでは一般的な紫デッキ以上に拘束力を高めることが期待できます。
○②登場を行う相手には有効に作用。
前述の通り、ハンデスを重ねることで選択肢を狭めていくというのが主観的な戦略になるわけですが、相手の手札の消耗が激しい場合、相手のアクションが疑似的なセルフハンデスになりうることもあります。
そして、その手札消耗の主なケースと言えば登場。
つまり、登場を積極的に組み込む相手には相性面で優位になりうる点はバルバモンデッキの強み足り得ます。
ハイブリッド系を代表とする、テイマーを戦術に組み込むデッキはテイマーの登場で序~中盤は手札周りがシビアなことも散見され、デジモン+テイマーというシナジーで戦う→手札の組み合わせが要求され、選択肢が奪われるのはかみ合わせが悪くなることもある。という点でハンデスの有効性が期待できます。
そして、テイマー戦略以上に登場戦略系デッキ、特に「マザー デ・リーパー」「イグドラシル 7D6」「大罪の門」といった特殊デジタマ系には一層の好相性が期待できます。
元々デジタマからの進化ドローがなく、手札回しがシビアになりやすいリスクを抱えている代わりにデッキ全体のカードパワーの高さや特異性によって強みを打ち出している。
という面を持つため、ハンデスを迫られずとも辛いこともあるくらいなので、そこにハンデスを迫るのは傷口に塩を塗り込むようなものです。
やむを得ず登場を許容した先に控えている「BT8サイケモン」がデジタマによる軽減を妨害できることも期待感を底上げしています。
×①慎重なデザインからくる控えめさ。
ここまではいい部分にクローズアップして触れてきましたが、現実的にはデジカのハンデス戦略は立ち位置が芳しくないことがあり、上手く自分のペースに持っていきにくい部分が多々あります。
・手札消費が抑えられやすいゲームである。
・ストップがかかるラインがある。
・トップ解決(進化時ドロー)
・手札消費が抑えられやすいゲームである。
いいところで触れた有効性が期待できそうな相手に、デジカの王道ともいえる順当進化戦略がまるで触れられていなかったことに、既にお気づきに方もいらっしゃると思います。
デジタマを起点に伸ばす場合、進化時ドローによって手札消費なく準備が進められ、補助もメモブトレなどの手札を減らさないものが採用されることも多く、初期手札を起点に手札枚数が減少しないこともさほど珍しくない印象です。
そのため、まばらなハンデスでは潤沢な選択肢から一番不要なものを難なく捨てられて終わってしまいがちで、これにどう向き合うのかはデジカにおけるハンデスデッキ第一の課題といってもよさそうなほどです。
・ストップがかかるラインがある。
ここまでハンデス or 登場を迫るカードを話題の主に据えてきましたが、デザイナーズのカードにもハンデスできるカードはあります。
が、それらは相手の手札枚数を参照して効果が変化するもので、これらの効果では相手の手札は6枚までにしか減らせないものが多いです。
6枚というのは例えば順当ラインが真っすぐ究極体に向かう分としてもレベル3・4・5・6としても余剰2枚残るほどで、相手としても余裕を持った選択がしやすい印象です。
また、ゲームが進めば登場・進化という形で盤面に繰り出されていくため、目的までに必要なカードも少なくなっていきます。
これは、ハンデスというテキストがゲームに及ぼす影響に対して、非常に繊細さが求められるテキストということもあってか、かなり慎重にデザインしてくれているからこそではあるのですが、それ故デッキ全体のハンデスの方向性や出力にムラがあることは構築に悩みを与えてきます。
・トップ解決(特に進化時ドロー)
こちらはデジカに限らぬハンデス戦略の辛いところなのですが、相手のデッキトップには対処ができないところが上げられます。
相手の脅威に事前対処でき、時にハンデス以外の介入が難しいものにも対処ができうるからこそのリスクとも言えますが、デジカでは進化時ドローによってこのリスクが一層影響しやすい印象です。
本命ラインの横にいる低レベルを進化しての引き込みチャンス増加のようなケースは勿論。
極端なケースでは進化時ドローからの進化の連鎖でレベル3始動・極僅かな手札から狙いの動きを通されることもあり得る点もハンデス戦略を目指すうえでは渋い顔になるところであります。
×②選択権を相手に委ねる部分も多い。
まず、多くのハンデスが相手自身に破棄する札を選ばせます。
これは相手に苦しい思いをさせたり、そこから情報を得られたりすることもあるものの、相手の手札が潤沢だったり取捨選択の判断が鋭い場合、破棄の影響が少ないカードを選ばれてしまうことになります。
そればかりか、紫などのトラッシュを利用するデッキ相手には逆に利用されてしまい利敵行為になる危険すらはらんでいます。
そして、バルバX、フェレスネオデビの進化元などの効果はこちらに登場できるカードがいない時、登場しても影響力に乏しいカードしかない時はそちらを選択されることになる→こちらの準備も必要、できれば質の高いものが望ましいという点は相手を悩ませるためにこちらが悩まなければならない部分です。
(余談)
テキスト・ゲーム的な挙動としてはシビアな目を向けることになってしまいましたが、手札枚数を参照するハンデスや登場 or ハンデスというデザインは個人的には好ましいデザインだなと感じています。
参照枚数の境目となる「6」という数字は悪魔の数字と言われたりもする「666」になぞらえたものと考えられ、6枚≒悪魔的な場合は悪魔の信仰者として災厄を免れるといったデザインにも捉えられる点がモチーフにマッチしていていい雰囲気を与えているように感じます。
登場 or ハンデスは相手に選択権を与える面が多くゲーム的には悩ましいデザインではあるのですが、相手を戦略を拒絶できるかに収束する形になりやすいハンデスに独特のコミュニケーションを与えてくれそうな期待感があります。
総じて、ただハンデス戦略に対してカードパワーを抑えて暴れにくくするにとどまらないデザインが込められているように感じ、自分も相手も唸りながら楽しくゲームをできるケースが多くなりそうな、カジュアルな場での使用が難しくなりやすい傾向にあるハンデス戦略デッキがそうなりにくいようされているようにも感じられ、そういうところがなんだかいいなぁと感じてます。
・おわりに
これにてEX08のデッキ群を印象でアウトプットしてみる記事は一端の区切りとなります。
久々にこうしてnoteを書いて、いろんな方から頂けるリアクションは励みになるなというのは再確認できました。
記事を開いてくれた方、note・ツイッターでのリアクションなどをしてくれた方、この記事を受けて何かに結び付けてデジカに向かってくれている方。いろんな方に改めて感謝です。ありがとうございます。
さて、自分が記事を書き進める間に、最前線の方ではメディーバルデュークモンが存在感を示しつつ、その他の新弾のデッキも新デッキにどん欲な精鋭の方々、テイマーズ関連は永らく使い続けてきた猛者の方々が、結果を残したり残さなかったりと様々な動きがあるようで、それらに向き合って試行錯誤されている方はすごいなぁと改めて唸らされます。
自分も記事の区切り、別TCG周りの色々が一つ節目、以前使っていたUSBカメラの発掘などがあり、次は記事で取り扱った新弾のデッキ群を実際に使ってみた感想や、頑張れそうなら動画or配信で一人回しをサンプルとして発信も?と、頭の中では考えています。
考えてはいますが実際にどれだけ発信していけるのやら……という気持ちもありますが、今回再確認した気持ちを思い出しつつ、好循環に繋げていけるように頑張りたいところです。
それではまた次の記事にて~。