デジカBT18「エレメントサクセサー」全カード事前評価~三大天使&デジタマ&単騎参戦組編~



・どんな記事?

 新弾のカード評価でワイワイしたい感じの記事です。

 いよいよ今回でエレメントサクセサーの評価記事も最終編!
無事に当初の予定通り、発売日直前までに完走できそうでウィニングラン気分も少し顔を出したり出さなかったり。
 でもそれって明日からは新弾の実物が、事前評価に対する実際のあれこれが押し寄せてくるってことでは!?もあるし、自分もくたびれてないで遊ばなきゃでは?とか、終わる前からまだまだ休んでる場合じゃない感じです。
 と、浮足立ちつつも、ひとまずはしっかり締めくくれるよう、気を引き締めてやっていきます!

 ここからは毎度のお断りとなりますが、まだ触っていないので印象に基づく評価にはなります。

・「なるほど!」や「やはり!」
→プラスの裏付けに。
・「これは違う」だったり「一理あるかも、う~ん?」
→反面教師・ご自身の認識の裏返し?に。

 気になったところだけでも、それぞれが受け取った形で、ご覧いただいた方の考えを深めたり広げたりする助けになったら幸いです。

・ここからカード評価

・プチメラモン

 最近は汎用向けなデジタマもすっかりDP+やドローに限らず、アプローチバリエーションも増えてきたなという感慨深さもありつつ、少し前にBT17「ギギモン」でデジタマの消滅効果もDP3000かぁ、まぁ1コスト支払うしオプション内蔵みたいな感じで除去ラインも上がっていくよなぁ……なんて思っていたら、追加で条件はあるもののコストを支払わないものも登場して、少なからぬ驚きがある。

 テイマーはデッキのデザイン上自然と入るものは勿論、3確保テイマーなどの汎用的なものなど、強いシナジーがなくとも投入されることがあることを思うと、こちらの採用、あるいはこちらに価値を見出してのテイマー採用などのケースは見られそうだ。

 特に、3000ラインはBT8「サイケモン」サイクルなど、DPが高めのものも含めてメタデジモンの除去が狙え、デジタマによって対処の確率が上げられるのは嬉しい。
 その場合、これを4枚など厚く取るなら、育成に見えている点と、後続からも除去が飛んでくる懸念を与えられる点から、見せるだけで牽制でき、結果こちらのアタック(ひいては育成から前に出す)が不要で動かずとも封じられるケースも増えそうなのは条件達成後はコスト支払いの不要なこちらでは一層有効そうだ。

 基本的にはBT17「ギギモン」とはテイマーの有無で使い分けという面が強くなりそうだが、1コストを払うのはメモリー調整の引き出しが増える点、コストを支払わないことで消滅しない選択が取れる点(こちらはテイマーがいると強制)など、いぶし銀な部分も差異があったりするので、それぞれに強みに合わせて使い分けていきたい。

・チャップモン

 前述のプチメラモンでデジタマのデザインの広がりについて触れた後、即座にDP+で頭を抱えるような気持ちはありつつ、お互いのターン、かつお互いのターン+1000の既存の青デジタマと比べて検討ができるラインなのはありがたい。

 いい機会なので直近のDPラインについて少し考えてみたい。
以前は例えば「デクスモン」「クオーツモン」などなど、これらに限らずlv7デジモンの一般的ラインのDP15000というのが一つ大きなラインとしてあり、セキュリティアタックへはDP16000だと安心感が増す印象があった。
 それ以外でもあるにはあったと思うが、これらのラインをできれば超えてワンショットするか、もしくはレベル3・ハイブリッド体などで細かくアタックというのが一定の存在感があったように思う。

 直近も各デッキやそれぞれの認識において重要視しているラインがあると思うが、DP16000、DP12000というのは存在感のあるラインだと考えられる。

 まず、DP16000についてはレベル7デジモンにジワジワ浸透しつつあるラインだ。
 以前から存在はしていたが、徐々に母数が増えてきたことに加え「インペリアルドラモン:パラディンモードACE」そして今弾で「スサノオモンACE」が登場することで、デッキ内に数枚ながら投入されるケースは増えることは十分にあり得る。
 これらに怯えてDP16000でのアタックを控えるのはケースにもよるもののいささか慎重すぎる気はするが、構築段階で無理なくDP17000に伸ばせるなら伸ばしておくと安心感はあがるだろう。

 そして、今回の話題定期で触れたいのがDP12000ラインである。
これは多くのレベル6ACEデジモンのDPとして現代では重要なラインになると考えられる。

 すっかりACEが一般化した昨今では、BT16頃からの混色ACEが汎用的なカードとしても様々デッキに投入されるケースがよく見られるほか、それこそ今弾の「ロードナイトモンACE」の様にデッキのコンセプトとして強く存在感を示すカードも存在し、いくらかばらつきのあるレベル6のDPの中でも頭抜けたラインと言えるだろう。

 それゆえ、セキュリティバトルは勿論。登場での運用や、ブラスト進化目当てで下に進化元が少ないケースも見られることから、DP変動がない時ケースも比較的多いことを思うと、DP12000相手に消滅するかしないかはゲームの勝敗をもわけるケースになり得やすい方だと考えられる。

 さて、すっかりDP話に熱が入ってしまったが、本題に戻り「チャップモン」を検討する価値があるデッキだが、

「DP12000ラインのデジモンを活用し、デッキ内にDP+要素の乏しいデッキ」

は一考の余地がありそうだ。
 前述の2ラインのうち、DP16000→17000以上は元々のDPやDP+が多いデッキでなければ越えることが難しく、これは15000など付近のDP帯にもいえるため、DP差を強く重視しての採用以外では効果が薄いことも多い印象だ。

 一方、DP12000は前述の通り、遭遇率が高い・DP差が明暗を分けやすいラインだと考えられ、ミラーなどではデジタマの差がゲームを分けることも考えられるので、入れる意義を見出しやすい。

 ここまでDPの重要性について触れてきたが、DP+はその差分で得をした場合(消滅しなかったなど)と、副次的に行動指標に影響を与えた場合(DP○○以上だし殴って良さそうなど)など、その差の有無が重要でない場合(過剰だったり不足だったり)では仕事をしていないとも考えられる数値でもある。
 意識する場合は明確な目的意識を持てることが望ましいことは添えておきたい。

 直近の試合でDP+1000あれば勝てたかも?は気付きのチャンスではあるが、一度のこういうケースで無暗にDP+デジタマに切り替えたら他のケースで弱くなり総合的にはマイナスに陥ることも十分あるため、すぐに切り替えてみるのも悪くないが、そういう機会が多いなと感じるなど、自分の中で裏付けがあると意義のある変更になりやすいと思われる。

・ワニャモン

 こちらは「プチメラモン」と違い類似のDP‐2000は見られず、素直に便利そうな新ラインが登場したなという感じの1枚になっている。

 単体ではデジタマ界では偉いもののDPマイナス全体で見れば流石にささやかな数値ではあるが、DPマイナスは重ねることで伸ばせることを思うと縦に横に対応範囲が広がることは嬉しい限りだ。
 DPマイナス効果を持つテイマーとは一挙に噛み合うため一層お得な感じがすることもあり、組み合わせの考え甲斐がある。

 単体で「ウッコモン」やBT3「ガジモン」サイクル、あるいはオープンサーチ系のレベル3デジモンなど小型を、他の効果と合わせて元々の数字に加えて一つ上のレベル帯辺りまでは射程を伸ばせるため、これらにピンときたら投入を検討できそうだ。

・コゼニモン

 こちらは最近ジワジワ種類を広げてくれている黒の汎用ドローデジタマだ。
 流石に自身のみ、かつ相手を消滅させたときに限られ、バトル消滅なら誰でも、どちらでもOKや、対象変更ならどこでもOKとまでは緩くはしてもらえなかったが、従来の黒のドローデジタマの悩ましさと、直近の衝突を主体にしたバトル路線の強化、ゆるくない分使えるのはお互いのターンなど、結論としてはかなり満足度の高いデザインになっているとは感じる。

 少し触れた「衝突」との噛み合わせはBT16「ドリモン」の存在もあり、取捨選択の悩ましさ、いっそ3‐2など散らす形も?と嬉しい悩みがありつつ採用を検討できるほか、こちらも着実に増えている攻撃強制(+ブロッカー)の組み合わせともバッチリだ。
 それこそ「ロードナイトモンACE」デッキはどちらも活用できるうえ、黒紫ながら基盤は黒と、同じ弾なこともあってかしっかりマッチしている。(細かいことをいうと、デザインとしては「エンシェントワイズモン」ラインのカードとしての収録ではあると思う)
 両方を兼ね備えることにこだわらずともいずれかだけでも便利な運用が期待できるため、いろんな黒のデッキで試したくなる1枚だ。

・フリモン

 こちらは変則的ながらST6「パグモン」互換と考えられるか。
相手依存ではあるため、確実性には欠けるがテイマーも参照してくれるため、メインカラー+白という採用ケースも多く、メインカラーが多色であるカードも多いこと、多色ACEの採用でさらに違う色が増えることなども見られることを思うと、「ダスクモン」と組み合わせずとも分の悪い賭けという程でもなく、時には大量破棄が狙えるのは再現性の高いデジタマというカードが持つ効果としては爆発力が期待できそうだ。

 これまた相手に依存する話ではあるが、デジタマでこれを見せることで相手のデジモン/テイマーの展開にバイアスをかけられる(盤面の展開を渋る)ということも考えられる。
 相手の判断が状況に対して的確なら特に影響がなく、場合によってはバイアスによってかえって的確なプレイを促してしまうこともあるため、本来の効果の相手の色に影響される面と相まってムラのある要素ではあるが、常に完璧な判断をするのは上級者と言えど困難を極めるため、こちらからすると気軽な揺さぶりが「見せる」という効果として効きやすいデジタマにあるというのは隠れた優位をもたらすこともあるだろう。

・トレイルモン

 早くも2種目が登場で、個人的な嬉しさもある1枚。
登場時にオープンサーチ系であること、進化元効果と共通する部分を持ちつつ、前回に比べると登場コスト減で使いやすくなっており、一部性質が変化している。

 「グランドロコモン」デッキ向けを兼ねていた前回はマシーン型を探して残りは破棄だったが、今回はフロンティア作中を意識してか、テイマーカードとレベル4以下、これは効果が対象が広がったがゆえのレベル制限だと思うが、ハイブリッド体のレベルという印象が強いのでらしさがある、と思うとなかなか趣深い。
 これは相手ターン終了時の効果でテイマーが降車しているデザインであろうことも含めて、非常にオシャレなデザインだと感じる。

 オシャレではあるが、フロンティア組は自身らの関連カードで直接の踏み倒し効果も持ち合わせており、こちらは汎用性との兼ね合いもあってか自ターン終了時とはいかなかったようで、相手ターン中の生存を要求されるこのカードはフロンティアらしさを彩る粋な路線を重視しないのであれば、残念ではあるが優先度は低くなりやすい印象だ。

 しかしながら、前述の「グランドロコモン」デッキでは2種目の「トレイルモン」としてデッキに厚みを与えてくれるほか、「SoC」「デジ対」などは黒いデッキでマインドリンク持ち(自ターン終了時に盤面に逃がせる)のテイマーがいるため組み合わせが検討しやすく、特に「マーヴィン・ジャクソン」はマシーン型であることも活用できるため、一層考え甲斐がありそうだ。

・メタルエテモン

 お次は「NSp」兼「エテモン」要素と、いずれもテクニカルな印象のデッキ向けのカードで、自身も当然とばかりのテクニカルさを持つ。

 2色+2色の幅広い組み合わせのジョグレス進化を持ち、登場/進化/消滅と概ね2回の効果発揮が狙えるタイミング、SA-2と退化1の振り分け。
 と、一つ一つの要素は少なからず類似する部分も見られる効果だが、1枚としては度々訪れる各選択の組み合わせで、最終的な結果にうねりが生まれそうなこちらを試されるカードと感じられる。
 ひとまずはSA-2、退化によって盤面には残るが相応に嫌な効果を兼ね備えおり、除去耐性も珍しくない昨今では組み合わせ方で攻防の停滞を狙えるのは除去よりも有効打になるケースの遭遇には十分期待できる。

 続いて、直近の要素である「NSp」という点に目を向けるが、こちらはありがたいものの採用が悩ましい面も併せ持つ。

 本命を「トラロックモン」へのジョグレスと考えた場合、このカードのジョグレスを活用しようと思うと、最終系への総枚数が膨れることもあるため、ただでさえ高いEX7「エルドラディモン」の負荷が更に増大することが懸念される。デッキ全体の高レベル帯が膨れそうな懸念もある。
 一方で、「トラロックモン」からの詰めにこのカードのジョグレスが攻め手の引き出しを広げることになる他、通常の進化、時には登場で場を繋いで時間稼ぎも担当できる点ではNSpの戦い方を広げる面も無視はしがたい。

 以上から、高レベルをバランス良く盛り込んで戦略の幅を広げる?いっそ上を分厚くして以前検討した登場路線を再検討しつつ欲張り路線?少量取り込んでアクセントなり、現状は採用を諦める採用消極路線?などなどどの路線がいいのかは非常に悩ましい。
 元々順当×ジョグレスでよくみられる配分からは異なるベースを提供されていた「NSp」に、無難に丸める路線でなく、さらに尖った路線の強化は非常に挑戦的で、強化に喜ぶ一方で頭を抱えるプレイヤーも少なくはなさそうだが、それゆえ情熱的なプレイヤーの動向に一層期待が高まる。

 「スカモン・エテモン」デッキでは、黄・黒でジョグレスもちゃんと狙えるようになっているほか、BT3「エテモン」BT14「エテモン」などで効果での登場も狙うことができ、これらの元々の性質からセキュリティをめぐるやり取りの中にこのカードの存在が加わることは勿論、デッキ全体としてはさらにEX5「メタルエテモン」の存在もあり、相対したプレイヤーはどの選択肢が正解なのか、そもそも正解がない状態に追い込まれているのかもしれないことも含めて、非常に厄介な対応を迫られることだろう。
 その一方で、各種効果のシナジーの仕方、効果を使用するか、対象はどうするかの取捨選択、セキュリティを操作してすぐ使わない場合はその記憶など、気をつけねば使い手も翻弄されかねないため、事前のイメージトレーニングをしたり使い込むなどして、困るのは相手だけになるように持ち込みたい。

・パタモン

 デジカらしからぬ挙動で、唐突なリソースを生み出すことができ、新たな風を感じさせる。
 育成エリアを利用した効果は徐々に増えているが、大掛かりなものが多くトラッシュの要求はあるものの踏み倒しての登場は珍しく、なんだか悪用できそうな雰囲気を感じさせるのはカードゲーマー心をくすぐる。

 直近で育成エリアと言えば、「ウッコモン」P「大和田ルイ」の存在は外せないだろう。これらとは、育成エリアの競合で喧嘩をする部分はあるが、育成エリアの活用ということで運用ルートの拡大という面もある。
 枚数を多く取ると競合の部分が気になりそうではあるが、序盤は「ウッコモン」の動きを助けるレベル3要員として、中~終盤以降はデジタマがなくなったのを見計らって効果での登場で、育成からの登場効果をさらに活用できる点もあるため、実は懸念よりも上手く回るのでは?という期待もある。
 この点は、「ケルビモンACE」「ブラックセラフィモンACE」をはじめ、ACE三大天使で汎用的なカードとして採用できそうなパターンも増えることを思うと想像以上に活用の幅は広いかもしれない。

 さらに、意欲的な面は強くなるがBT1「太刀川ミミ」との組み合わせでトラッシュの三大天使を高速で盤面に登場させるプランも面白そうだ。
 孵化と違い登場なため、登場したターンにはすぐアタックはできない(はず)のは残念半分、危険ゆえこれが適切半分ではありつつ、今までにない爆発力の発揮させ方が起こりうる点は頭に入れておいても損はなさそうだ。
 「ケルビモンACE」が「三大天使」「レベル5以上の緑」を兼ね備えたうえで、カードパワーも高めな点も嬉しい。

 夢の広がる話も尽きないが、「ウッコモン」「大和田ルイ」のあたりで触れた育成を用いるため育成のサイクルの影響を受ける点、手札効果以外は効果を持たない点、手札からの登場+デジタマが活用できないことから手札が減りやすい点(進化時ドロー+あれば進化元ドローの恩恵が受けにくい)など、漫然と使ったのでは弱みの方が目立つことも多そうな点は気を付けたい。
 いつ使おうとしているのか、いつ使えそうなのか、という点は予め検討しておけると困りにくいだろう。

・ルクスモン

 天使関連の強化として選択肢が増えるのも嬉しいが、その中でも「ルクスモン」であることでレベル3の天使型が増えたこともありがたい。
 効果を抜きにしてもその点だけで採用が検討できるのではないかと思うが、効果の方もそんなことを忘れさせるくらいの期待感がある。

 効果登場に限らず登場をトリガーにメモリー+1ができ、効果登場は勿論、天使系デジモンに優秀なACEも多く存在することから、通常の登場の面でも有効に働くことが期待できそうだ。
 このカード+メモリーブーストや3確保テイマーというスタートから、「ホーリーエンジェモンACE」「エンジェウーモンACE」登場→レベル6へ進化などという流れも考えられ、色々な組み合わせが検討できるため、例えばドミニモンと合わせて高レベルに寄せたアプローチとも噛み合うなど検討し甲斐がありそうだ。

 進化元効果もシンプルながら強力なのは「ワニャモン」で触れた通りで、あちらと違い条件も特にないため地味ながら活躍の幅は期待できる。

 このカードに限った話ではないが、天使系はサポート範囲がカードによってまちまちなため、各カードの特徴とサポート範囲の組み合わせはどうか、シナジーを受けられない組み合わせを割り切っての採用時はプレイの際も間違えていないか、使われる際も含めて気を付けたいところ。
(堕天使の有無、「天使型」を含む、と「天使型」を持つ、の混同などが特に間違いやすい印象)

・ピッドモン

 ここまでシンプルなセキュリティからの登場効果は久々に登場した印象。
最近は+αの効果を持つものも見られ、単体で見れば進化元効果ともども地味な印象が強い。

 しかしながら、サポートの多い天使型である点はそれを補って余りある魅力となっており、最近ではリカバリーに限らず任意のカードをセキュリティに置く路線の天使型も増えているので、先祖返りのようでしっかりと時流に乗ったデザインでもあり、故きを温ねて新しきを知る……の本来の用途とはズレていそうだがそんな雰囲気を感じる。

 セキュリティに仕込んで踏み倒しての登場は基本的にはお得だが、相手依存な部分がある点、登場だけでは相手の攻勢に影響を与えない点から相手からケアされやすく、シャッフルを交えないとなおさらな点。
 最近では「ドルゴラモン」に代表される相手のデジモンがいる状況で強さを増すデジモンも見られるため、相手によっては墓穴を掘るケースがあり得る点もあるためその辺りは気を付けたいところか。

 ワクチン型でもあるため、BT14「パタモン」BT14「高石タケル」との組み合わせての運用も十分に考えられ、こちらの活躍ぶりを思うと天使デッキでなくともこのカードが選択される可能性はありえそうだ。
 環境最前線のトレンドには明るくないため、そのクラスのカードパワーに食い込めるポテンシャルがあるかまでは有識者らの動向に託しつつ、踏み倒しという強力な要素と、高くはないが低くもないレベル4の運用幅が広がると可能性は感じさせる部分はあるため、主流とはならずとも選択肢として見られるかもしれない期待は抱えつつ、自分でも触って一喜一憂したいと思う。

・アルケーエンジェモン

 「ピッドモン」でも触れた、「任意のカードをセキュリティに置く路線の天使型」が今弾にもしっかり収録されている。
 登場/消滅時と1体で2回効果が狙えるため、それこそ「ピッドモン」を2体仕込むことができれば潜在的な打点を抱えることができ、セキュリティのシャッフルや下に置く効果を繰り返すことで相手の動きにくさを増すことも狙える。
 消滅時のリカバリー+1もシンプルながら強力な効果で、自身の効果デザインの性質からセキュリティがやや低めに推移しやすい点もありその点を補えることもありそうなのはありがたい。

 その一方で、進化時を持たないため、進化ルートの道中に組み込む場合は進化元効果のみで自身の効果を発揮できない点は気を付けたい。
 「ドミニモン」デッキや、「マスティモン」デッキなど、直接登場が狙えそうなデッキ向けの側面が強そうなため、マッチするデッキを選びやすい点には注意。
 ただし、それらのデッキで効果発揮を重視しすぎて、このカードを経由することを渋りすぎるケースも懸念されるため、自分のスタイルに合わせて多めなら渋らないから多めに、多めでも渋るから少なめになどの調整が必要かもしれない。

・ブラックセラフィモンACE

 黄黒の汎用的なACEというだけでも嬉しいところに、カードパワーが期待できる、三大天使を持つ、特殊進化も複数あり、と、非常に期待感が高まる1枚。

 単体としても強力で、ブロッカーとそれをトリガーとするDPマイナス効果で、縦にも横にも受けが効きやすいだけでも融通が利きそうなところに、退化が有効な相手にはさらに選択肢が広がるのは期待感が高まる。

 黄・黒のいずれかが絡むデッキで採用が検討できるのは勿論、「ヌメモン・もんざえモン」デッキや「スカモン・エテモン」デッキなど、デザイナーズ内で黄黒系でレベル5が単色のものを含むデッキ、あるいは黄黒中心のデッキでもレベル5の単色を採用したいケースなど、共通したブラスト進化先が生まれたのは採用する際は勿論、相対した時の懸念が広がる点でもありがたい。

 また、特殊進化に目を向けて、「セラフィモン」との併用は、EX4「ブラックセラフィモン」から強化され「三大天使」を含むようになった点、セラフィモンにもACEが存在することから、ACE同士で併用しながらシナジーもある点など、黄色系でそれぞれを少しずつ取って相手の想定ラインを広くすることを狙う形や、これらを主役に「三大天使降臨」などを組み合わせた登場系の路線など、いろいろ考えられそうだ。

 見直すまですっかり忘れてしまっていて申し訳ないが、「セフィロトモン」からの特殊進化も条件付きながら持っており、あちらがスライド進化、並びに今弾「セフィロトモン」は自身の効果でも進化元の準備ができる点で構えられる機会が多いためそちらでも活躍が期待できそうだ。
 そのまま進化してもレベル4→レベル6で4コストは条件を踏まえても軽めな印象だが、ブラスト進化ならそれを無視できてさらに強力な点と、攻撃強制をもつ「セフィロトモン」もいる点から、能動的な運用も組み込みやすい点はただ特殊進化できるに留まらない強力さを持っている。

 以上から様々な形の活躍が期待でき、環境最前線でもその姿が見られそうな期待感は強く、カードパワーは申し分ない。
 ただし、基本的な構造はACEという点もあり防御的な面の強いカードになりやすい印象なので、デッキとしての勝ちプランと、それから逸れた運用になっていないかはしっかり意識する必要がある。
 色々な効果もあり、やり取りが強力に映りやすい分、こちらに注力した結果、オーバーフローのしり込みなども相まってデッキの攻撃面をボヤケさせてしまい、強いはずだし効果も使えているが、最終的には勝てていない、みたいなケースを生む懸念がある点は留意したい。

・おわりに

 これにてなんとか今弾も全カード評価を終えることができました。
記事冒頭にて、事前評価だから~と毎度触れて予防線ははりつつも、役に立っているか、トンチキなことを言いすぎていないか、書き終えてなお不安が尽きない部分はあります。
 が、ひとまずは、自分で決めた時間の中で、とにかく書けることは書いてみようと走り続けてはみたのがなんとか完了できたので、貢献度はどうあれ満足感もあります。

 明日からは新弾のある日が始まるので、自分が記事で触れたことについて調査もできたらいいなとか、デッキの形でも発信できたらいいなとか、捕らぬ狸の皮算用な欲にも思い馳せつつ、まずはデジカをちゃんと触るところまで行こう!ってところに向かいたいと思います。

 そして、既に書き上げてる記事をご覧いただいた方、ポジティブなリアクションをくださった方、そしてこの記事をご覧いただいた方。
 皆様が自分の記事に既に興味を持っていただいていたり、これから興味を持っていただけることが励みになっておりますので、この場にてお礼申し上げます。
 お時間を割いていただき、ありがとうございます。

 次の発信がどうなるか、具体的な予定は決まっていませんが、デジカをエンジョイするのは間違いないので、また機あらば発信はしていこうという熱はありますので、その際にはご覧いただければ幸いです。

 それではまた次の記事にて!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?