見出し画像

これだけは取っとけ!化学系技術職に必要な資格5選

化学系技術職でお仕事されている方、
またそういった職種を目指している大学生の方、
はたまた晴れて化学技術職として仕事をすることになった方。

生活する日々の中で、
「これからのキャリアアップの為に何を勉強していけばいいのか?」
「毎日の業務でどんな資格があった方がいいのかな?」
こんな事で悩んでいませんか?

そんな方におすすめする、実践的!現役化学技術職が紹介する資格をご紹介します!

実際に資格って必要なのか?


結論からいいますと

「化学系技術職は資格より経験が重要」です。

理由としては、

  • 実際の業務で重要なのは通常業務をこなす為の試験技術であるから

  • 技術は座学だけでは習得できないから

です。

なので業務で資格が必要でない限り、日々の業務に必要な知識を身に付けていくといいでしょう。

実際に化学系技術職として働いている私ですが、
「やっぱ資格も大事だけど、実務を補うのはこれまでの知識と技術だよな〜」と思うことがあります。

それでも身につけておいた方がいいと思う資格を製薬QC目線で役に立つと思うものを紹介していきたいと思います!

化学系技術職に役立つ資格5選

まず理系職で役立つと思われる資格は、以下の5つであると考えております。

  1. 危険物取扱責任者

  2. 衛生管理者

  3. 有機溶剤作業主任者

  4. QC検定

  5. TOEIC

それではそれぞれの理由を詳しく説明していきます。

1.危険物取扱責任者

まず1つ目は危険物取扱責任者です。

危険物取扱責任者は、危険物を取り扱う事業者や団体において、危険物の取り扱いに関する責任を持つ人物を指します。
危険物取扱責任者は、危険物に関する法律や規則、安全対策などを遵守し、危険物を取り扱う際には安全に運用することが求められます。

危険物取扱責任者は、危険物を取り扱う際には、危険物の識別、運搬、保管、使用などについての知識を持っておくことが必要です。

危険物取扱責任者になるためには、危険物に関する知識や技能を身につけるための資格取得が必要となります。例えば、危険物取扱管理者資格(甲種、乙種及び丙種)などがあります。

特に甲種は一度に乙種の試験範囲を網羅してる試験なので、知識があって手間を省きたい人にはおすすめです。
ただ大学の専攻科目によって応募条件が定められているので、もし受験資格がない方は乙種4を受験することをおすすめです!

2.衛生管理者

2つ目は衛生管理者です。
衛生管理者とは、健康や衛生に関連する管理や指導の責任者のことを指します。役割としては、衛生上の問題を検出し、解決するための計画を立てたり、衛生状態を監視したり、健康や衛生に関連する法律や規則の遵守を保証することなどが含まれます。

衛生管理者は、医療施設や学校、工場、オフィスなど、様々な環境で活躍することができ、製薬工場も例外ではありません。
彼らは、健康と安全に関連する問題を最優先事項として考え、対処することによって、労働者や利用者の安全を保証する役割を持っています。

職場において労働者の健康障害を防止するために、常時50人以上の労働者を使用する事業者は事業場専属の衛生管理者を選任しなければなりません。選任すべき人数は事業場の労働者数に応じて決められています。
また、誰でも良いわけでなく、衛生管理者に選任されるためには業種に応じた資格が必要です。
さらに、法定の有害業務のうち一定の業務を行う有害業務事業場では、衛生管理者のうち一人を衛生工学衛生管理免許所持者から選任しなければなりません。

QCとしての資格はやはり薬品関連の資格に行きがちなので、誰かと差別化したいのであれば取得をおすすめします!

3.有機溶剤作業主任者

3つ目は有機溶剤作業者です。
有機溶剤作業主任者は、有機溶剤を取り扱う仕事をするときに現場で作業方法を決めたり、作業の指揮をしたりする責任者です。
また、機器類の点検、保護具が使用されているかどうかの確認、有機溶剤中毒防止措置が適切であるかの確認なども、有機溶剤作業主任者の仕事です。

有機溶剤作業主任者技能講習は、それぞれの地域にある労働基準協会連合会などで受けることができます。
たとえば、東京都の場合、公益社団法人東京労働基準協会連合会の本部や安全衛生研修センターで定期的に講習が開催されています。この他、一般社団法人労働技能講習協会でも同様の講習が行われています。
どちらで講習を受けた場合も、同じ有機溶剤作業主任者の資格を取ることができます。

講習を受けるために必要な資格などもなく、満18歳以上であれば誰でも受講できます

ただ会社によっては受講人数を年に一人と制限している場合がある(受講料の関係か?)。
取得したくて尚且つ受けさせてくれる場合はすぐさま飛びつくことをおすすめします!

ちなみに私は選ばれなかった…

4. QC検定

4つめはQC検定です。
あまり馴染みのある方は少ないと思います。
しかし化学系技術職であれば多い工場勤務において、PDCAサイクルを回す基礎的な知識としてこの資格は役立ちます。
例えば工場生産における課題解決を行うための手法を学ぶことができます。
私も3級を取得しています!

3級であれば取りやすい資格だと思うので一度学んでみるのは如何でしょうか。

受験資格はまったく制限がありません。誰でも受験が可能な資格です。各自申し込み制度により受験ができます。

5. TOEIC


最後はTOEICになります。
その理由として、他職種であったり外資系製薬企業へ転職する際の指標となったりと、どの職業へ就いても潰しの効く資格の代表格であるからです。

「Test of English for International Communication」(国際コミュニケーション英語能力テスト)の略称で、ビジネスシーンで使用される英語のリーディングとリスニング能力を測定する標準化されたテストです。TOEICスコアは、グローバルな企業や教育機関によって採用、選考、昇進の基準として広く使用されています

例えば今の会社が嫌になって転職活動をする際に、応募資格としてTOEICの点数があれば応募できたりと、
今後の職種の幅が広かったり、会社でもある点以上で資格手当がもらえたりと、
転職しようがしなかろうが持っていて損はない資格であると思います。
事実、外資系製薬や原薬メーカーの求人で必須だったりします。

ただ弱点があるとすれば、理系一色で学んできた人からすると英語を学び直すのがハードルが高いという点ですね。

最後に

今回は持っていて損はない資格を紹介しましたが、技術職で大事なことはその人の実務レベルの技術力です。
資格を持っていても役に立たなかったらただの資格コレクターになってしまいます。

技術職の人間は作業で時間がありません。
今後の自分に何がいいのかしっかり吟味しながら資格を取っていきましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?