振り返ると・・
「 昔を振り返ると色々恥ずかしいことも、しちゃったわ!!」
あっけらかんと言い放ち、笑っている人。
方や、
「昔なんて振り返りたくないわ、」
と、遠くを見る人。
忘れてしまいたくても忘れられない事々があるのかとつい、憶測してしまいますが。
振り返りたくない人も、色々若い時はやっちゃったと笑う人も、
近寄ると危険。私としてはですが。
女性は話したい、年齢を重ねるとその感情は加速するのではと思います。
避けるのとは違うけれど、年齢を重ねたら、何もない人などはいない、それぞれ良い事、悪い事、恥ずかしいこと、嬉しいこと、そして、女性は自分の恋を語りたいのです。
語られてしまうタイプなのか、話したくなるタイプなのか、どうも私は自分自身には恋話もつまずき経験も、他者に聞いてほしいようなウキウキ話もないので、私に聞かせてくれた人に、ちょいちょいと許可を頂きながら、創作、ないしは小説まがいのものを書くようにしています。
頼まれ仕事の場合も、モデル的になるような人には、個人情報は徹底して守りますのでとお願いして、書くことにしています。
なので、私のパソコンの中よりは、頭の中に身の上話や恋話を語ってくれた内容が、カテゴリーごとに整然と整理されてあります。
というわけで、語りを聞く時は、しっかり腰を据えて集中して聞かせて頂きたいので、
いきなり、
昔ね、、~、、などと始められては困るわけで、
「昔のことなんて、、、」と始まるときはドキッとしながら、時間が無いときは、またの時を約して、その場では、ストップしてもらうわけで。
ただ、話したい女性は、つつと始まり終わりがない。
40年、50年と生きていたら、何にもないほうがおかしいのかもしれません。
そして、85も過ぎてしまうと諦観するのか、だんまりになる。
体力的か、少し認知症も出てくるせいか、
だんまり。いろいろ聞き出したく話を向けても、
「そうね、、戦争時代、戦後はつらかったね、」
「廊下を朝拭き掃除して、そこに子供達が裸足で走り回るのが、、イヤだった、、」
こんな具合に話は飛ぶ。話が飛ぶのではなく、○○さんにとっては、戦中戦後の時代の記憶は、食べ物がなく辛かったことと、
廊下の拭き掃除が一列に並んでいるようで。
2回目に会ったときも、3回目に会ったときも、
白米が貴重だったことと、熱が出ても今のように病院には行かなかったことが一列、
えんぴつは短くなっても大事に使ったこと、お見合いで結婚したことが一列。
経験は、良くも悪くも、その人の財産。
後々、振り返ると恥ずかしいなぁ!と思えたら、それはそれで、とても良いことだと私は考えています。
失敗してみなさい!失敗しない人間に真の進歩はない!
これは父の考え方。社員さんが、例えば何かで失敗して、かなりな損失を会社に与えたとすると、父は、そこから始まるという考え方。
当の失敗した社員さんには、
「この失敗を糧とするように!!」しか言いません。
今解らなくても、数年後でも、失敗経験を思い出すものだから、これで良いのだと。
すると、振り返りなさい、自分の失敗を振り返りなさいと言っているのだろう。
話したいのは女性。心に秘めて持つのは男性。振り返っても口には出さないのが男性?
だとしたら、私は男性タイプかもです。
聞かされて、山のように聞かされてばかりで、自分ごときのツマラナイ話は語る価値無しとしてしまったようです。