引用・・谷川俊太郎さんの詩
詩集「女に」より
「かくれんぼ」
たった1本の立ち木が
あなたを私からかくしていた
「もういいよ」と叫ぼうとして
あなたはためらった
もっと待たねばならないと
知っていたから
まだ目をつむって数えている私を
🎿🎿🎿🎿🎿
今年は雪が少ない、市内のスキー場は、一部のみオープン、ナイターは無しの状態で。
スキーファンは、毎日のようにブツブツ言っている。市内にスキー場があって、ナイターでも楽しめるから、仕事を急いで終えて、スキーを楽しむつもりが、今年は難しい状態で。
雪よふれふれと願ってみても、こればかりは、
人間の力が及ばない。
ところで、来月の雪まつりの雪は、どうなるのかと心配していたけれど、祭りの雪像用の雪は、大型ダンプが何台も列なって雪を、市外地から運んできている。
街の中心部はロードヒ-ティングが施されていることもあるけれど、雪無し。
今日は、私の前を歩いていた旅行者らしき男性が、たぶん、話す口調で四国からの人が、
空から降る雪と道路に落ちる雪を追って、不思議そうにアスファルトに手を付けて、
「温泉かー?」と、首をひねっていました。
ロードヒ-ティングが施されている道路は、
落ちた雪が融けるので、不思議なんだろうけれど。
かくれんぼは、雪におおわれた公園でするのも、楽しいものです。
あちこちに雪だるまが作ってあったり、滑り台の半分は雪で埋まっていたりするので、隠れる場所が沢山あって、夏より、面白かった。
今は、公園が雪捨て場になったり、市のほうで、公園の遊具は、冬の間は封鎖します。
ボール遊びを禁止している公園も多く、子供達が外遊びをしようにも、遊ぶ場所がなくなってきているのも現実で。
外遊びをしなくなった子供、
本を読まなくなった子供、
塾通いが当たり前で、キッズスマホを小学生から持ち、
どこに向かおうとしているのか日本は。
ちょっと高めのカフェで、真剣に数学の問題を解いている中学生がいて。
お店の人に訊ねると、お正月から毎日とか。
塾に行く前に、ちょっと高めのカフェで珈琲を飲みながら勉強する中学生。
大人と子供のはざまで、外遊びもせずに育ち、一般的な小説などは読むこともなく、体は大人になりつつ、大人世界に半分足を突っ込んで、
お金の心配など、どこ吹く風で。辺りを気にすることもなく、自分だけの世界でのうのうと生きる。
世の中、変わってきているのですね。
進化しているのではなく、人間性という概念が欠如してきているように思えるのですが。
谷川俊太郎さんの「かくれんぼ」は、
他者への気遣いや、他者への愛情を、じんわり感じる詩ですね。