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ミラノへ行きたい

座席が…ない???あたいは予約してますけど???

英語でこれからの流れを説明される。
なんとなく飛行機のセオリーとして、キャンセルが出るのを待つしかないという知識はあったので、たぶんそんなことを言ってるんだろうと思ったけれど、信じたくないと私の脳内が叫んでいる。

伝わってないのを見て、携帯の翻訳を使って説明してくれた。

『乗客の中には自ら待つ人やキャンセルが出ることもあるので、あなたはただ搭乗口へ行くだけ。あとは頭の中のお友達があなたを助けてくれます。』

頭の中の…お友達…????

変な翻訳に戸惑いつつ、とにかく搭乗口へ行けと言われたので不安を抱えたまま向かうことにした。

向かいながらいろんな思考を巡らせた。
イスタンブール空港では1時間だけWiFiが使える。
とりあえずパスワードを発行し、使いどころは見極めなければ。
もし乗れなかったら、航空会社的には補償すると言われたが、私は翌日ミラノで人に会う約束をしている。
WiFiがあれば最悪連絡は取れるが…迷惑はかけたくない。

どうなる、、どうなるの?!?!誰か乗り遅れろ!!!

なんて無責任(すでにこちらも無責任被っているけど)なことを考えてしまう。

ああ、英語わかんないし、心細い。電話もできないし。

搭乗口まで行き、頭の中のお友達にスタンバイと記載されたチケットを見せて私はどうすればいい?と聞いた。

あとで呼ぶからここで待っててと言われ、虚無状態で待った。

そしたら、他にも3人ほど同じ境遇らしき人がいたので少しほっとする。

疲れたよパトラッシュ
必死のパッチで激遅れ夜行バスからの起死回生、タクシードライバーのおっちゃんとの熱い友情、、こんな仕打ちってあるの…???

そんな気持ちで乗客の搭乗が終えるのを見届けていたら、ついに我々が呼ばれた!!!!

どうやら乗れるらしい!!!

やった!!!やったよ!!!涙涙


こうしてなんとか無事ミラノまで飛ぶことができた。
ここからイタリアの旅がはじまる。

トルコ編〜完〜

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中野愛菜(なかのえな)
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