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「ぶりっ子を続けるべきですか?やめるべきですか?」
最近読んで、個人的ヒットだった人生相談、こちらになります。
企業の公式アカウントで、
異彩を放っているSHARP公式さんの回答が流石すぎました。
人生相談の内容は、ざっくりと言えば、
「接客業です。
ぶりっ子をしていると、
男性のお客様にはウケが良いのですが、
女性従業員と女性のお客様に嫌われます。
ぶりっ子を続けるべきですか?やめるべきですか?」
というもの。
ああ、あるよね。
SHARP公式さんの回答がこちら。(抜粋)
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化粧品や嗜好品ならいざ知らず、家電のお客さんは潜在的に老若男女の全員です。つまり私の仕事はほぼ全ての人を対象にメッセージを発信し、その結果あわよくば多くの人から好感を獲得する、そうでなくとも最低限、だれからも嫌われないというラインが課せられるのです。当たり前ですが、広告はイメージや売り上げに関わりますから、反感を買うことは許されません。
では、だれからも嫌われない広告に必要なことはなにか。沈黙か、ぶりっ子以外にありません。沈黙では私の仕事が成立しないので、つまり私は職能的ぶりっ子を10年続けてきたことになります。ぶりっ子のプロフェッショナルと言ってもいい。
すると私はどうなったか。驚くべきことに、私はいい人になったのです。
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確かに。
「ぶりっ子」の目的が何かと言えば、
「相手から好かれる」なわけで、
「好かれる人間てどういう人?」と問えば、
当然のことながら、「良い人」になるわけです。
プロフェッショナルとして「ぶりっ子=良い人」を演じ続けていたら、
ほんとに良い人になった、という話。
SHARP公式さんが言うと、説得力が違う。
ちなみに、SHARP公式さんがどれだけ良い人か、
を如実に表すtweetがこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1649769183158-p1BovYgF4q.png?width=1200)
まだいける
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) October 24, 2019
いったん戦略として「ぶりっ子」を選択したのであれば、
骨の髄から「ぶりっ子=良い人」になれるよう鍛錬すべし。
ゆめ、辞めるべからず。
という結論で回答終わりかな、と思ったら、
話はまだ続きました。
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が、問題はここで終わりません。ぶりっ子を続けることを阻む、最大の敵がいることをゆめゆめ忘れてはいけません。ぶりっ子の継続を邪魔するのは、ぶりっ子に白い目を向けてくる他人ではない。過去のあなたです。過去のあなたが「お前、そんなにいい人だったっけ」と、ぶりっ子を続ける現在のあなたを執拗にあざ笑ってくる。それに耐えるのは至難の技でしょう。白い目は世間でなく、身内にある。
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深い。
良い人になろう、変化しよう、と頑張る時、
一番足ひっぱってくるのが、
良い人を嘲笑っていた、過去の自分。
これ、あるわー。
結局、
自分が変わろうとする時、
一番邪魔するのって、
自分(の弱い部分)です。
根性で振り切るしかないんですが。
ちなみに、ぶりっ子とは、
主に女性が異性の前で無知なふりをして甘えている、非力なふりをしている、わざとらしい女らしさ(愛らしさ、可愛らしさ)のアピールをしている(「猫を被る」と同義)ことに対して、否定的な見解を示す際に使われる言葉。ぶりとは振るから来ており(『大辞泉』)、何らかの「ふり」をしているの意味。1980年代の流行語である。(Wikipediaより)
とのことで、
(1)「ぶりっ子」の問題点は、「フリ」をしていることである。
ならば、本当に良い人になってしまえ。
(2)ただし、「フリ」じゃなくなる以上、素の自分が抵抗するから覚悟はしておけ。
という筋の組み方、好き。
(もっと言うと、「ぶりっ子=甘え・媚」という視点ではなく、
ぶりっ子の目的→「好かれる人になること」→「好かれるのはどういう人?」→「良い人」
という視点から相談内容を見ているのも好き)
目の付け所が、さすがSHARPでした。
視点が高い人の文章って面白いわー。
ちなみに、このマンガも面白かったw
「SNS公式アカウントNightレポ ーSNSマッチョ達による夜会ー」