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子宮卵巣摘出記録4~食べるということ~

術翌日は、

朝は、お水を一口。

昼からは流動食が始まりました。


お昼ご飯は、おかゆの上澄みみたいなお湯が一杯くらいかな
と思っていたら、


数皿の流動食が出てきて、


え。
こんなに食べられない。


とまず思いました。
(写真は夕食ですが、昼食は上のメニューの牛乳がないバージョンでした)


朝は、水を一口飲むのがやっとだったし、
正直、食欲もない。

なにより、
ポジション移動を経て、
まだ落ち着かない胃腸に、

これだけの液体を
「消化吸収」のタスクとして送りこむの、

初仕事の量としては、重すぎやしませんか?
スパルタ?


とか思いつつも、

いやでも、
管理栄養士さんが提供しているメニューなんだから、
きっと、私の胃腸は、
これくらいのタスクは消化できるってことなんだろうな。


と思って、


手術後初の食べ物を、
ゆっくりゆっくり、流し込みました。

(食べ物が胃腸に入って、痛い、という不思議な感覚)


タスク多い。

と思いながらも、


頑張って飲み込んでいたら、


人体ってすごいなぁ。


体が、
元気になっていくのが、体感で分かりました。

自分でびっくりするくらい。


点滴だけでも多分、
生きていける分の栄養は取れていたと思うのですが、


点滴での栄養摂取と、
経口での栄養摂取って、

こんなに違うんだ。


「口から食べる」って

こんなにすごいことなんだ。


そんなことをしみじみ思った術翌日でした。


術後2日目からは、少しずつ三分がゆ、五分がゆ、のように
固形物が増えていきました。

術後2日目


3日目からは普通食。


完全な流動食→少しずつ固形物を増やす→普通食

の流れが、

赤ちゃんが、
最初おっぱいだけで、次に離乳食になって、最後に大人と同じものが食べられるようになる流れと一緒だなー


などと思っておりました。


胃腸を一回、赤ちゃんの時から育てなおしてもらったのかもしれません。



ちなみにこの時期の私は、


完食しては褒められ、
自分で立てば褒められ、
自力で歩いてトイレに行けば褒められていたので、


私の評価基準も、
リアル赤ちゃん並みでした。


(いやでも、
流動食を完食するのも大変だったし、
立って歩くのも大変だったので、
きっと赤ちゃんも大変なんだと思う)

(二足歩行って、大変よねー)

(大変なタスクを毎日頑張ってこなしている赤ちゃんは
褒め称えられてしかるべき)



余談ですが
体内に2kgくらいいらっしゃる腸内細菌さん、

抗生物質で死んでしまうらしく、

浴びるほど抗生物質が入れられた今回、
きっと、一回ゼロになって、
リセットかかった状態なんだろうと思います。

腸内リセット、貴重な機会なので、
良い食べ物を摂取して、
良い腸内細菌さんを育てていきたいと思います。


続きます。

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