描いて書くアクセサリー⑤
つるつるとさらさら。
横から見ると実は所々厚みに差があるアクセサリー。
実際に手に取って分かる発見が良い。
偶然と計算と閃きが円となり左右に分かれるのだという。
それが by chance 。
同じデザインは二度と出来ない。
一期一会だからこそ簡単に選ぶことができない。
ああでもないこうでもないと唸ってしまうけれど、それでも悩む時間も含めて楽しい。
おしゃれの醍醐味の一つと言ってもいいんじゃないのかと個人的に思っていたりする。
ボルドーと白、紫と黄色、くすんだ白とグレー。
それが私と妹と母、それぞれのby chance 。
髪の毛を一括りにした私
一房片耳にちろりと掛ける妹
両耳を元気いっぱい出した母
みんながみんな、似合っていた。
性格もおしゃれの好みも違うけれど、一期一会のデザインはそれぞれによく映え、アーチに掛かった華奢なリングはひとりひとりをより女性らしくしてくれていた。
三人顔を見合わせて、似合うねぇ、とにんまり。
お揃いのものを持つのって実は初めてだったりするので嬉しいし、少しだけどぎまぎする。
家族でおしゃれを楽しむって、楽しい。
アクセサリー作家:おおえ ひとみ(ぱぴる)