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「with コロナ」を考える

縁の木の白羽です。

実にめまぐるしい2ヶ月が過ぎました。新型コロナウイルス、という名称がちらちらと聞こえ始めたころには考えられなかった状況が起きています。

何が正しいのか、だれもやったことがない環境下、2月の後半に、「日本には有事法制がないから封鎖や戒厳令は出せない」と知りました。それで(若干冗談めかし)2月後半に下記の投稿をFacebookに載せました。

https://www.facebook.com/shirapah/posts/2758924737530799:1

「誰の決定も待たないこと」を決定

その後も、「要請しかできない仕組み下で、指示を待つのは無駄」と考え、縁の木での対応は独自で集めた情報だけで判断し、決めてきました。3月27日からは緊急事態宣言を待たずにシャッターを閉め、営業時間の短縮、営業日数の低減の新ルールで「ひきこもり営業」を決定、社員さんとパートさんに縁の木の経営状況を説明し、緊急事態宣言中はパートさんはお仕事量によっては出社を控えてもらうこと(保障なし)、社員さんは出社を継続してもらうことを伝えました。スタッフみんなが納得してくれて、支持してくれ、さらに応援してくれたことを本当に感謝しています。(後日譚;結局4月末まで、パートさんにお休みいただくことなくお店を存続できる目処が立っています。本当にありがたいことです。)

失ったものと、得たのもの

毎年3月は、コーヒーサービスや退職者へのお手土産、周年記念品や残り予算でのノベルティ製造など、たくさんのお仕事をいただいてきたこともあり、企業の1つの成績表である「売上」に関しては、「対前年同月の34%」という非常に厳しい結果を出しました。

けれど。

だからと言って失ったものだけではないのです。まず、売上が減れば、焙煎量が減ります。その間で、今まで放置してきたホームページの記事のカテゴリやタグを整理し、Google search consoleに登録し、縁の木BASE店を分かりやすくし・・・。とにかく今まで「なんとなく苦手」で見て見ぬふりをしてきた分野にじっくり取り組みました。この書籍にめちゃくちゃお世話になりました!
お自宅で働く方が増えた影響、Facebookなどでお客さまが友人が応援シェアしてくれた影響、いろんな要素があり、4月に入って少しずつ、BASEでの通販販売を中心に売上が戻り始めました。こんな時に未入金や、発送漏れのアラートをしっかり出してくれるモールに移っていたことも良い方に作用しています。

そして、増えたのが「頂きもの」。

「店やるなら、うちのマスクを分けるよ」という方
「これ食べて免疫つけて」とちらしずしを分けてくださる方
「無農薬のにんにくだから」と自分の畑の恵みをくださる方・・・

たくさんの頂きものやおすそ分けに励まされて、縁の木は元気に運営できています。

改めて知った、ご縁の大切さ。

子ども食堂ができない中、かかわってきたメンバーや、社会福祉協議会、信頼できるお医者様や調剤薬局の方・・・たくさんの方と、リアルやリモートでお話する機会を得ました。

今考えていることをお伝えしたり、本当に困っていることを聞いたり。批判やあてのない不満を言っている時間に、困っている人を探し、困っていることを見つけ、善意をおつなぎしたり、簡単に作れる仕組みだけを作ってとりあえず回してみる、ということを繰り返しています。これが正しいのか、正しくないのかを振り返るのはずっと先になると思いますが、止まらず、確実にできることを続けていく方針には変わりありません。

想定すべきは「with コロナ」の世界

今は、次の段階として、緊急事態宣言終了後ではなく「宣言終了後2週間経過後」と、「コロナが普通の流感になるまで」を見据えています。先日、信頼できるお医者様とお話し、その世界は、言われている「アフターコロナ」ではなく、「with コロナ」なのだと確信しました。

新型コロナウイルスがなくなるわけではない。
そして、一度変わった仕事の仕方や消費動向は、「ハイ、今日からコロナ終了です!!」とならない以上は、決して以前と同じにはならない。

そのことを前提に、縁の木の今後を組み立てるつもりです。今できることは、とにかく感染機会を減らし、安全に美味しい珈琲やクッキーを届けること。そして、その後をみきわめ、店舗の運営や、会社としてのありようを考えること。

家族との日々の暮らしを大切に見直しながら、「コロナと共生する世界」への覚悟を固めたいと思います。

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