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「文化を身体化させる、コミュニティメディア」 vol.41

サイハテ村の住人がなぜ「村づくり」をするのか、一つの言葉で表すなら共同体(サイハテ)がしていることは “文化を作っている” ということ。


目指すのは、 持続可能な暮らしの探求、誰かに媚びたり崇めたりせず対等にお互いの存在を尊重し、それぞれが自身の内面の輝きや本領を発揮することで生まれる文化です。


僕らの暮らしは、まだまだトライ&エラーを繰り返している段階ですが、各々が目標に向けて学び、実践し、一進一退している様はまさに村づくりであり、文化の芽吹きであると感じています。そして、文化の繁栄を考えるならそれがどう起こるのかを知る必要があります。

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これまでの共同体(=文化)は、その時代において価値のあるものを生み出し、リアルの場で共有し、口コミや書物によって伝達されてきました。


例えば「パンとサーカスの都」として繁栄したローマ文化は、潤沢な食べ物と娯楽文化で国内外の人々を魅了し、「すべての道はローマに通じる」と言われるまでに帝国の所領全域に街道をめぐらせました。


その結果、多くの人がローマ文化にアクセスし、暮らしや生活様式を身につけさせることに成功したのです。つまり、文化の繁栄とは〝いかに多くの人に価値観を受容させ、生活の一部にさせられるか〟と言うことです。

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スマホが暮らしになくてはならないようになったように、〝文化の身体化〟をどう起こすのかが文化を繁栄させる鍵になる訳です。
 

では、サイハテ村もローマのように街道建設をしたら良いのでしょうか?いいえ、「すべての道はローマに通じる」に代わるこれからの文化の伝達手段はインターネットです。


2chや、ニコニコ動画の出現はまさにネット文化の始まりでした。現代において、文化の繁栄とは思考を共有(SNS・ブログ)し、伝達されるストーリーに他なりません。場所や距離の制限がないインターネットは文化を身体化させる最高のツールです。

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そこで、僕らはサイハテ村の文化を多くの人に知ってもらうために、2017年にホームページをメディア化することにしました。〝SAIHATE Media〟の目的は、文化を視覚化(文章化)し、共有しやすい媒体を作ること。文化力を高めるメディアの存在は、どう共同体に力を与えるのかを検証すること。


簡単に言えば〝SAIHATE Media〟はサイハテ村に特化したWebメディアです。オウンドメディアやローカルメディアの性質を持っていますが、言ってしまえば超ニッチなコミュニティメディアです。


目的はサイハテという文化を “物語化” させること。個性豊かなサイハテ村の住人がそれぞれの視点で暮らしっぷりや思考を文章化することで、文化が作られていく様子や村づくりのプロセスを共有し、日本各地で村づくりが始まったら最高じゃないですか。

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サイハテ村のコミュニティメディア〝SAIHATE Media〟 (制作協力 株式会社まめぞうデザイン 代表 ドウゾノ セイヤ)では、CAMPFIRE 代表の家入一真氏とサイハテ発起人工藤シンクが〝SAIHATE Media〟の製作秘話にも触れていますので、こちらも合わせて読んでみてね!

※オウンドメディア【owned media】とは、自らが所有するメディア。自社に関 わる多様なメディアを統合・補完するハブの役割を担うもの。

※ローカルメディア【local media】とは、地域情報を発信し観光誘致を目的とし たものから、地域密着型のコミュニケーションツールとして機能するものまで特定の地域を活性化させるメディア。


次回は、vol.42「思い通りにいかない村」です。フォロー、スキ、シェアしてくれると励みにります!^ ^

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