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組織の生産性を上げるにはまずメンバーの幸福度を高めよ

私たち(株)エンラボは、チーム経営により企業がさらに上のステージへと発展するためのサポートをしていますが、その中で、私たちがとても大切にしていることは、「メンバー個々の幸福度を高めていただく」ということです。

なぜ私たちが、「メンバー個々の幸福度」を非常に重要視しているかと言うと、そのこと自体が生産性の向上に直結することがわかっているからです。

これまでにたくさんのチームと関わってきた経験からも、幸福度と生産性は確実に相関関係があるだろうとは感じてきましたが、いまや脳科学や心理学、幸福学といった様々な分野の発展によって、このことが科学的にも証明される時代になりました。

脳科学的に説明すれば、脳は“快”を感じると、建設的な思考を司る前頭連合野が活性化するため、次々と建設的な考えやアイデアが浮かぶようになり、結果的に問題解決に向かい、生産性が上がるというわけです。反対に、脳が“不快”を感じると、前頭連合野は活性化しないので、前向きな発想は生まれにくくなり、「今まで通りで」といった現状維持的な思考に留まってしまうので、結果的に生産性は上がりません。

言うまでもありませんが、“快”を感じるのは幸福度が高い時、“不快”を感じるのは幸福度が低い時ですね。

また、幸福度と生産性の関係については、次のような研究結果が公表されています。
 
・幸福度が高いチームの方が、そうでないチームに比べて、生産性30%、営業成績37%、創造性においては200%高くなる
 
・幸せなリーダーがいるサービス部門は、上司から高い評価を受ける傾向がある
 
・上司による仕事のパフォーマンス評価は、仕事への満足度とは相関しないが、幸せとは相関する
 
・販売部門の人々の感情のポジティブなトーンが高いほど顧客満足度は高い傾向がある
 
・ポジティブなムードで仕事をしている人は、離職率が低く、会社への報復的行動をしにくく、組織市民としての行動を行い、仕事で燃え尽きにくい傾向がある
 


このような研究結果を見れば、「なるほど、確かにそうかもしれないね!」と、自身の経験とも照らし合わせて納得される人が多いのではないでしょうか。

考えてみればとても当たり前のことですね。

お客様の立場で考えれば、幸せそうな営業パーソンと不幸せそうな営業パーソンとどちらから商品を買いたいかと言えば、当然前者ですし、同じチームで仕事をするなら、幸せそうなメンバーと一緒に働きたいですよね。その方が日々楽しく仕事ができそうですから、やる気も自然とアップしますよね。

反対に不機嫌そうなメンバーと一緒だと、「いま余計なことを言わない方が良さそうだな」などと、不必要な神経まで使いますから、エネルギーの浪費が大きくなってしまいます。

このように考えると、業務改善やイノベーションなど、直接的に生産性が向上する方法について考えることももちろん大事ですが、時には、メンバー個々の幸福度をいかにして高めるかを考えることがそれ以上に大切になることもあるのです。

では、いかにすれば、メンバー個々の幸福度を高められるかですが、このトピックスについては、また改めて、別の記事として書いてみたいと思います。
 
 
 
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