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10万円で在宅の作業環境を素敵にしてみた
我が家では夫婦ともどもフリーライターをしており、外出自粛となる前から毎日ひたすら在宅勤務が続いています。
そのためこの度、自宅で気持ちよくライティングできる環境を構築するために、夫婦あわせて20万円の予算をぶち込みました。
よかったら在宅勤務の環境を構築する際の参考にしてください。
あとどちゃくそかわいい我が家の猫がたびたび登場するので、ぜひ猫だけでも見て行ってください。
妻の作業環境ビフォーアフター
まずは妻の作業環境のビフォーアフターです。
こちらは4月ごろの写真で、このときは机すらなく、ベッドの上で作業していました。見守る猫もとてもちょっかいを出しやすそうです。
さすがに作業しづらいからと机(段ボール)を用意したりもしましたが、たいして快適にはなりません。
猫にとってはだいぶ快適になっている気がしますが、このままじゃ絶対に腰を悪くするし、それ以前にうつ病になった経験もある妻のメンタルヘルスへの影響が心配でした。
「ベッドで仕事をしていると体がけだるくなってしまうため、1日の気分やモチベーションにまで影響を及ぼします」
引用:テレワーク中も「ベッドの上で仕事」をするべきではない理由|Yahoo!ニュース
と、医師も語っています。
そんなわけで、とにかくベッドの上で作業しなくて済むように在宅勤務の環境を改めて構築することにしたのです。
その結果がこちら。
スタンディングデスク+ハイチェアによる全体的に高めの作業環境です。高めにした理由は、ひとえに「その方が集中できるから」。
妻はADHDの影響もあってか作業中も足をぶらぶらさせていたほうが集中しやすく、オフィスで仕事していたころもハイチェアのほうが捗っていたという経験から、今回高めの作業環境を選択しました。
スタンディングデスクにフットレストがついていることで、ぶらぶらさせるのに疲れたらほどよく足を休ませられるのもポイント。
さらにハイチェアは予想以上にくるくる回れるので、仕事に飽きたときの気分転換も兼ねています。
スタンディングデスクは、楽天で税込10800円とお手頃価格だったこちらを購入。
ハイチェアも同じく楽天で、ワークチェアとしてはかなり控えめの税込7980円のものをチョイス。
合わせてわずか2万円弱でベッドから脱出することができました。
懸念点があるとすれば、妻の作業中に側にべったりとくっついていた猫が近寄りにくくなってしまった点。
どうしても寄ってきてほしいときは、いまだにベッドで作業をしています。
わたしの作業環境ビフォーアフター
続いてわたしの作業環境です。
ビフォーはこんな具合で、一見すると、ダイニングテーブル&ダイニングチェアで不自由なく作業できているように見えます。
しかしPC画面を見るために目線をかなり下げなければならないため、この姿勢で作業し続けると首がひどくこってしまうのが難点。
偏頭痛持ちのせいもあってか、在宅勤務をし続けるうちに毎日のように慢性的な頭痛に悩まされるようになってしまいました。
猫も心なしか心配そうです。(ほんとか?)
そんなわけで、わたしの作業環境が抱える課題は妻とはまた少し異なり、「首のこりを解消するためのポジショニング」が重要でした。
あれやこれやと試行錯誤した結果、こういう形で解決することに。
PCスタンドがえげつない角度になってますが、向きを間違えているわけではありません。
PCスタンド+Bluetoothキーボード+マウス+リストレストを出窓に置いてスタンディング環境を構築し、視線の高さを水平に近づけつつも腕は楽におろして作業できるように高さを調整しました。
実際に作業してみて数週間経ちますが、めちゃくちゃ肩回りが楽になったことを実感しています。(が、写真で見るとまだまだ目線が低くなっているので今後さらに高く調整する予定です)
ひと安心したのか猫もすやすや眠ってくれています。(日当たりがいいだけ)
なお、さきほどの写真の環境構築に使ったアイテムは以下の通りです。
もう少し安いPCスタンドもあったのですが、なるべくしっかりしたものを、ということで選択しました。
アームがすごいしっかりしてます。スタンドに乗せたPCのキーボードを、直接操作しても勝手に角度が変わらないくらいしっかりしてます。
ただそのぶん硬いので、移動させて使う場合はいちいち角度を調節するのが結構手間です。
一度位置を決めたらそのまま当分変えない、という使い方にはぴったりですが、家のなかで頻繁にポジションを変えて作業したい方はちょっと気を付けてください。
MX ERGOは今回買ったわけではないのですが、せっかくなのであわせて紹介しておきます。
親指トラックボール唯一の欠点である腱鞘炎対策として、マウスの底に角度を調節するチルト機能を付けた画期的なトラックボールです。マウスに角度が付くので、操作する手首が水平よりもやや上向きになります。
使い心地はひかえめにいって最高で、発売から2年半ほど使ってますが、MX ERGOに変えてから明らかに手首を傷める頻度が減りました。(ゼロではない)
安くはないですが、親指トラックボールユーザーなら試して損はないと思います。
末端とはいえライターの端くれ。日に1万字以上書くこともざらにあるので、キーボードには少しだけこだわりました。
こだわったと言っても、安価なキーボードに多いメンブレン方式を避けてパンタグラフ方式のキーボードを選んだだけ。パンタグラフはいわゆるノートPCに採用されているキーボードの方式で、タッチの浅さや静音性の高さが特徴です。
充電式ではないので、電池寿命によってはちょっと不便を感じるかもしれません。一応公称スペックでは単4×2本で1年持つようです。
リストレストはとにかく価格だけで選びました。
リストレストというものを使ったことがなかったので選ぶポイントが分からず適当に選んだのですが、結果的にキーボードの薄さといい感じに噛み合ってくれて、いまのところ特に買い替える必要性は感じていません。
一番高かったのは……10万円以上した「アレ」
ここまで紹介したものは、2人でぜんぶあわせても4万円ほど。もともと持っていたMX ERGO(マウス)を除けば夫婦の作業環境構築にかかった費用は3万円弱です。
残りの16~17万円はいったい何に使ったのか?
答えはずばり「オーダーメイドカーテン」です。
シャーベットカラーの淡いグリーンのカーテンと、薄いレースカーテンのセットをオーダーメイドしました。
シャーベットカラーのカーテンに寄った様子がこちら。(グリーン?ブルー?)
くもりの日に撮ったせいもあるのですが、スマホのカメラだとカーテンが光を受けたときの鮮やかな色がうまく出ませんでした。。
続いてレースカーテンに寄った様子がこちら。(ほぼ猫メイン)
レースカーテンは機能性重視で選んでいて、光をしっかり通しつつ熱は遮るので、外が暑いときは部屋を涼しく、外が寒いときは部屋を暖かくしてくれる優れもの。
さらにさらに、遮像カーテンなのでレースカーテン1枚引いておけば夜でも透けにくく安心なのです。
カーテンの仕上がりに猫もご満悦です。
機能性もさることながら、やっぱり見た目がさわやかでテンション上がります。
写真だとシャーベットカラーがうまく出ておらずいまいち伝わらないと思うのですが、カーテンにこだわるだけでこんなに満足度が上がるものかと結構感動するレベルです。
我が家は「レギュラーサイズに収まらない大窓が2枚+出窓2枚+よくわからない小窓が1枚」となかなかボリュームがあったので10万円以上かかったのですが、ワンルームとかだったら結構抑えられるかもしれません。
在宅で日々のテンションを手軽に上げたい方は、オーダーカーテンも検討してみてはいかがでしょう。
なお、今回私たちがオーダーしたシャーベットカラーのカーテンはこちらです。レースカーテンは該当ページが見当たらず。。
まとめ
夫婦で20万円の予算を在宅の作業環境向上に惜しみなく投資した結果、満足度が爆上がりしただけでなく、最低限の環境構築なら3万円くらいで十分できることも分かりました。
なかには、「一時的なものだろうし……」と間に合わせの環境で作業している方もいると思いますが、これを機に最低限の環境を構築することをおすすめします。
なにも、10万円のワークチェアを勧めるわけではありません。(10万円以上するカーテンは勧めてますが)
1万円の机と椅子を買うだけで心身の健康が守れるなら、安いものではないでしょうか。
――って、猫も言ってます。
編集:香山由奈
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