タイプ3のレーダー

 タイプ3は、周りの皆からどう思われているのかが重要な人です。
 皆から良く思われたい。皆から認められたい。身の周りを良いイメージで満たしたい。そんな人がタイプ3です。
 タイプ3を知るには、タイプ3国家アメリカを見ると参考になります。ナンバーワン、ナイスガイ、ヒーロー、成功者といった言葉が、タイプ3の求めているものを表しています。

 そして、タイプ3は、ハート(感情)のレーダーを持っています。このレーダーで自分へのニーズ(要求)や自分への感情を把握します。
 今回は、タイプ3の持つ、ハートのレーダーに関する話です。

その1
 職場で働くAさん、あるとき、職場でのタイプ3の言葉使いに軽く怒りの感情を覚えたそうなんです。積まれた書類でAさんの顔が見えていないにも関わらず、タイプ3はすぐに言葉使いを極端に変えてきたそうです。Aさん、顔も見えていないのに、どうして分かってしまったのかビビったそうです。超能力でも持っているんじゃないかと思ったそうです。

その2
 職場でペーペーのBくん、タイプ3が苦手で、相手がタイプ3だと気が付くと苦手意識が出るそうです。あるとき、一年の内、数回会う程度の偉い人が皆に話す機会があって、Bくん、話を聞いていて苦手なタイプ3だと気が付いたそうなんです。すると、その偉い人が、Bくんに警戒するようなソワソワしたような距離を取るような視線を投げかけてきたのだそうです。会場のそれなりの数の中から、名も知らぬペーペーのBくんの苦手意識を察知してしまったようなんです。

その3
 新任リーダーのタイプ3のCさん、着任早々チームをガンガンとまとめようとします。なんていったって、タイプ3は成功を目指しますから。新しくリーダーになったCさんは、今までより厳しく仕事を取り仕切ろうとしたそうです。そうすると、今度はチームのモチベーションが落ちてきたそうなんです。Cさんは、すぐにそれに気が付いたそうです。そこで、方針を変えて、始めのうちは今まで通りで様子を見ることにしたそうです。すると、皆のモチベーションも戻ったそうです。Cさんは、皆の感情を察知して臨機応変に対応することができたわけです。

 こんな感じで、相手の感情を察知することがタイプ3は得意です。
 ただし、これは全てのタイプ3というわけでも無いですし、レベルによっては、目的に向かって"スイッチ"が入ってしまって人間味が欠けた状態になってしまっているタイプ3がいたり、とにかくもう自分を良く見せるのに精一杯のタイプ3もいたりします。

 この手のレーダーは、他のセンターでは持っていなかったりするので、その1のAさんみたいに、驚く人も出てきます。

参考
【エニアグラム用語】レベルとは?

その他のエニアグラム用語が分からないかたはこちら

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