大阪
約3年ぶりに大阪の出張だった。
というのも先週のこと。
前日に新幹線の回数券を上司から貰い、手続きをし搭乗。
気がつけばあっという間。
色んなことを考えていたり、進めなきゃいけなかったり、途中だったりのものが沢山ある。一つ一つやっていかなきゃなぁ。なんて考えていた。本な考え事の中で初めての大阪のことを思い出す。
僕が初めて大阪へ行ったのは2010年。
ちょうど京都へ一人旅をする予定で夜勤明けから新幹線に乗り、京都を目指したものの。ガッツリ寝過ごし、新大阪。
半泣きで窓口で寝過ごしましたと言ったら、
「今回は大丈夫なのでこれ見せてください。」
と言って特殊な切符を貰い、また新幹線で京都まで向かった。
それが初めての大阪である。
寝過ごして大阪。
ビバ大阪!!
そんな京都一人旅の道中、175RのボーカルSHOGO氏が大阪で歌うということでちょっと行ってみた。
大丸心斎橋劇場。
当時で僕はiPhoneを持っていたので慣れない土地でもマップを見てホイホイ向かっていた。
そして、本人はびっくりしていた。
東京でしか会わないやつがおる!!!
みたいな顔でした。
その後会った時にポロッと言われる。
新大阪駅以外に大丸しか行っておらず、その後はお手伝いさせてもらっていたアーティストのライブの同伴、最後の一曲だけ出演するというためにみんなでグランドハイエースで向かったのが2回目。
High Speed Boyzというバンドでドラムを叩いていたYUSUKEさんに
ちゃんと行くの初めての大阪やろぉ〜
大阪味わったれぇ〜
無茶苦茶面白い先輩である。
テンポの良い関西弁を耳にし、隣ではパブロさんが
みんなで大阪楽しみやなぁ〜
なんて言っているド関西人二人に挟まれ向かう大阪。幸先は良い。
早朝に出発し、昼過ぎくらいには大阪の梅田へ到着。
リハーサルを終え、散り散りに過ごす。僕はYUSUKEさんに連れて行ってもらい、阪急の地下でイカ焼きを食べ、ライブの開場時間まで少し時間があったので日本橋へ向かう。
大阪は【にっぽんばし】である。
ここは電子パーツ街で有名である。
ブッチギリのアメリカンロックサウンド、突き抜けるのど飴のような爽快クランチサウンドをスルッと作れる電解コンデンサがそこにあった。
片っ端からトレーにぶち込む。
ひたすらぶち込む。
作らなきゃいけないエフェクター8台を抱えていた時期であった。ありがたい。
マクドでいう小さい袋にパーツをパンパンにし、ウキウキでライヴハウスへ戻る。
パブロさんが「中山何買ったの?」と訊ねる。
僕は
「コンデンサです」
またかよ!と言わんばかりに笑い、こう言った。
「俺は中山の将来が楽しみだよ〜!」
一同爆笑
そしてライヴ。
みんなは30分ほど演奏、僕は5分だけ。
汗の量はみんなを超える。
そしてライヴを終えてそのまま車は走り東京へ帰る。
あの眠れない時期にウトウトして意識はありながらもなかなか寝られず、帰った東京。
将来の不安やこのままでいいのかと言う葛藤。
エフェクターを作り始めて広がったミュージシャンの輪。
大阪へ行くといつも思い出す。
テンテンテテン♪
まもなく新大阪〜
と言うアナウンスで荷物をまとめて、新幹線を降りる。
少し変わったような大阪。
心の中で、帰ってきたよ。
と呟く。
人混みに紛れて、待ち合わせ場所へ向かった。