これでカンペキ!障害者雇用〜3つの分類と特徴を知ろう!〜
皆さん、こんにちは!エンカレッジの小川です。
障害のある学生さんは、就活の時に、障害者雇用でいくか一般雇用でいくかなど様々な点で悩むのではないかと思います。
特に、障害者雇用に関しては、ネットなどで調べても「給料が良くない」「職務が限定される」「キャリアアップできない」のようなネガティブな情報は出てくるものの、実はもっと色んな種類の求人があることはあまり知られていません。
例えば、一定の配慮を得ながらやりたい仕事やキャリアアップを臨める求人もあります。
そこで今回は、障害者雇用で就職する場合の求人の全体像と3つのパターンについて詳しくお伝えします!
1)障害者雇用求人の全体像について
まずは、障害者雇用求人の全体像を見てみましょう。
大きく分けて3つのパターンがあり、①一般企業の一般求人枠、②一般企業の障害者枠、③特例子会社となっています。
これら3つのパターンについて、それぞれ①職場環境、②業務内容、③配慮、④給与・待遇という4つの項目から見てみましょう。
まず一つ目。一般企業の一般求人枠は、基本的には一般採用で進んでいる方々と同じような職場環境で、同じような業務内容、給与・待遇で働くパターンです。
なので、障害があっても条件面で差がつくことはありません。
ただ、障害に対する配慮については、皆さんが自ら障害特性についてオープンにし、企業側に配慮をお願いしないといけません。また、状況に応じては、その配慮がすぐに実現しないこともあります。また、オフィス環境によっても配慮ができる範囲は大きく変わってきます。
2つ目は、一般企業の障害者枠です。こちらも職場環境は一般採用の方々と同じことが多いです。
業務内容に関しては、皆さんの障害特性や必要な配慮に応じて、ある程度カスタマイズしてくれるという企業様が多くあります。
障害への配慮については、皆さんが企業側に伝えることによって、対応・調整をしてくれることになります。
給与や待遇については、業務内容や業務量などによっては、一般の求人と異なる場合もありますので、詳しくは各企業に相談・確認してみてください。
最後に3つ目が、特例子会社です。
『特例子会社って何?』という方もいるかもしれませんが、主に大企業のグループ会社や子会社という形態が取られていることが多く、障害がある方々が働きやすい環境をしっかりと準備している会社になります。職場にも障害がある方が多い環境です。
一般の社員の方々が働くオフィスで仕事をすることもありますが、場合によっては、オフィス自体が一般社員の方と異なるところで働くこともあります。
業務内容に関しては、皆さんの特性に合わせてカスタマイズしてくれるのですが、現在の求人では事務作業や軽作業など限定された職務が多い印象です。
とはいえ、企業によってはプログラマーや研究開発など専門職の求人もあります。親会社の事業内容に即した専門的な業務がある会社も増えていますので、気になる会社の求人情報を詳しく見てみてくださいね。
また、給与・待遇に関しては、一般の求人と比べると物足りないケースが多いようです。しかし、最近では企業によっては一般の求人と同等の給与・待遇を用意している会社もあります。
何より、ジョブコーチや臨床心理士といった、職場定着を支援する専門職の方々からのサポートもあります。仕事や職場に馴染めない、うまくいかない場合などにも相談がしやすく、障害のある方が働きやすい環境を作ってもらいやすいメリットもあります。
それでは、それぞれのパターンについて詳しく解説していきます😊
2)一般企業の一般求人枠
まず、給与・待遇面や職場環境、業務内容はとても魅力的です。一方で、一般社員の方々と同じ成果やノルマを求められたりする部分がありますので、ご自身のやりやすい働き方のイメージと合うかどうか?という視点が大事です。
具体的に4つの項目を見ていくと、このように整理できます。
まずは、職場環境。こちらは一般社員の方々と同じオフィス、同じ職場環境ということが多いので、そういった環境で働きたい方には魅力的です。
物理的な環境面の配慮については、可能な範囲で得ることができます。例えば、バリアフリーのトイレにしてほしいというお願いをした際に、企業側の環境がまだ整っていないということでしたら、明日からすぐに工事をしてバリアフリーにする、というのはあまり現実的ではありません。
そういった配慮が今すぐにできるのか、もしくはできるならいつごろできるのか、実現は難しいのか…といったコミュニケーションを企業の方と取ることにより、ご自身に必要な働きやすさが実現できそうかを判断しましょう。
次に、業務内容。業務内容は一般社員の方々と同じことが多いです。そのため、色々な業務にチャレンジすることができます。一方、一般の社員の方々と同じ成果やノルマを求められることがありますので、そういった働き方をご自身が望んでいるかという視点が大事です。
また、配慮に関してです。配慮はもちろん求めることができますが、皆さんがお伝えした範囲で得ることができます。そのため、どういった配慮が必要かを具体的に伝えることができるのか?、そのことを誰に伝えるか?によっても、配慮が得られるかどうかが変わってしまうこともあります。
最後に、給与・待遇についてです。こちらはやはり一般社員の方々と同じことが多く、魅力的です。
3)一般企業の障害者枠
業務内容など、皆さんの障害特性に応じてカスタマイズをしてくれるのが働きやすさという点で魅力です。
一方で、業務内容や業務量などによっては、給与・待遇面が少し変化する可能性もありますので、事前に調べておく必要があります。
では、4つの項目についてそれぞれ見ていきましょう😊
職場環境に関しては、一般社員の方々と同じオフィスで、同じ職場環境で働くのが基本です。ですので、一般社員の方々と同じ環境で働きたい人には魅力的ですが、物理的な配慮をしてほしいとなった際には、そのオフィス環境で配慮が実現できるのか?という視点で見ておく必要があります。
一例ですが、バリアフリーのトイレにしてほしいと配慮をお願いしたとして、それがなければ工事をして作る必要がありますが、すぐに実現するのは難しい、といったケースがあります。
次に業務内容です。皆さんの障害特性に応じてカスタマイズしてくれます。そのため、自分にとって働きやすい業務に従事できるメリットはありますが、逆に任される業務範囲が狭いと感じることも出てくると思います。
その際は、次にチャレンジしたい業務などについて企業の方と相談しながらご自身のできることを増やしていくことで、少しずつ業務の幅を広げることができるでしょう。
配慮に関しては、皆さんが企業側に伝えることによって得ることができます。とはいえ、自ら伝えなければ配慮していただくことが難しいので、自分から配慮をお願いする必要が出てきます。ですので、皆さんから、こうしてもらえると助かる、ということを発信してみてください。
最後に給与・待遇です。業務内容や業務量によって少し変化があります。
例えば、週4日勤務にする場合を考えてみましょう。他の人に比べて出勤する日数が少ないので、それに応じた給与になります。ぜひこの部分も確認してみてください。
求人を出している企業の方々は皆さんに活躍してほしいという想いを持っています。具体的な求人内容を聞いてみて、お互いにとっていいマッチングになりそうかどうかといった観点を確認してみてくださいね😊
4)特例子会社
職場環境については、障害があっても働きやすい環境が準備されており、バリアフリーや支援機器などの施設も充実しています。
また、周囲の方々の障害への理解が進んでおり、一緒に働く社員さんは障害のある方が多いです。一方で、一般社員の方々と一緒に働きたい方には気になる部分です。
次に、業務内容です。業務内容については皆さんの特性配慮に合わせてカスタマイズをしてもらえます。ただ、軽作業や事務作業が多いのかな、というイメージを皆さんもお持ちかもしれません。
しかし、最近はプログラマーや研究開発などの専門職、もしくは親会社の本業に即した特別な業務も生まれてきています。特例子会社だから事務作業とか軽作業しかないのでは?という視点ではなく、それぞれの会社で求められている業務は何か?という視点で具体的に見ていくのがいいと思います。
配慮については、職場で障害への理解が進んでいます。特に、ジョブコーチや臨床心理士といった職場定着をサポートする専門職の方々が近くにいるケースが多いのが特徴です。
最後に、給与・待遇です。皆さんが知っている情報では、一般求人の情報と比べると物足りないものが多く見受けられるかもしれません。ただ、そこは業務内容などによっても異なりますので、それぞれの求人の業務内容と給与・待遇面をしっかりと見ておくことが大切です。
また、障害のある方にとって働きやすい就業規則などが準備されているところも魅力です。
5)企業への質問の仕方
最後に、求人について企業に確認する際に、どのように質問をすればいいのかについてまとめました。
HPだけで分からない情報は、説明会などで企業の方に質問してみてくださいね😊
今回は障害者雇用求人の全体像と分類についてお伝えしました!さらに詳しい情報は、障害のある学生の就活を応援する『家でも就活オンライン』に掲載されています。
ここから色んな企業の障害者雇用求人を見ることができて、エントリーもできます!また、障害学生の就活に詳しいプロのサポートを受けて、一人ひとりに合った求人情報を教えてもらえるので、ぜひ一度見てみてくださいね☺
最後までお読みいただきありがとうございました!それではまた👋