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過去の好き

私は昔好きだったグループの大量にあるCDやアルバムを手放そうとしている。
本当に狂うほど好きだった。
お金が無い中学生がこれほどの量を買うのはよっぽど好きだったんだなと、今になって思う。

曲は繰り返し聞いて、ダンスもほとんど踊れた。
黒歴史だが友人と学祭で披露したりもした。

ハマった理由は友達の影響。

当時すこし気になっていた男子が好きと言っていた。
私は気になって家に帰り、たくさん調べた。

とてもキラキラして見えた。眩しかった。
気付いたらメンバーの名前は覚えているし、好きと言っていた男子よりも詳しくなっていた。

「お前そんなに好きだったっけ?」

そんな風にすこし引かれながら、私はどんどんのめり込んでいった。

CDやアルバムが出る度買っていたが、とてつもないリリース頻度で追えなくなっていた。
もちろん買えないし、いつの日か曲も聞かなくなった。

月日が経ち、推しが増えた。

最初はグッズなど買うつもりはなかったが、出会って数ヶ月のとき、衝動的に買っていた。
そこからグッズが出る度買った。
自分ののめり込み方が過去の自分と似ていて、不安に思う日もあった。

5年経った今でも変わらず好きで、今はその推し一色にすべてが染まっている。

グッズが増えてきた。
過去の物はどうしよう。
昔好きだったアニメグッズなどは心苦しくも、潔く捨てた。

CDとか、どうしよう。
思い出が青春が詰まっている。
でもこの先もグッズを買うなら、手放さないと。

ただ捨てるというのはもったいないし心苦しいので、メルカリにでも出してみようと思う。
こちらに利益はなくていい、今それが好きな人に安く渡ってほしい。

いつか実家を出るかもしれない。
それも考えて今のうちに物は減らしておきたい。

ものを見る度思い出す、あの頃の気持ちや熱量。
ほんとに好きだった。たくさんのトキメキをありがとう。

そんなことを思いながら出品準備をする。

今でもインスタで好きなメンバーは追って見ている。
お豆腐みたいに白い肌で、一重で愛嬌があって最強に綺麗で可愛いあなたが、ずっとずっと好き。
これからも元気に活動できることを、心の底から願っている。

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