BIG ISSUEを普通のおじさんが売ってる

BIGISSUE日本版

BIG ISSUE、初めて買いました。
毎月の寄付はしていましたが、
直接雑誌を買うのは初めて。

前から買いたいと思ってましたが、
場所と時間が限られているので
なかなかその機会がありませんでした。

今日なんとなくBIG ISSUEのサイトを眺めていたら、
職場の近くで売ってる事を発見。
しかも結構な遅い時間まで。
今まで何で気が付かなかったんだろう。

早速、仕事帰りに行ってみると、、、いた!

薄暗い場所に、目立たない色の服を着て、
それでいて背筋をきちんと伸ばしながら
左手に雑誌を携えて、
決して人混みに埋もれないように佇んでいる。

話しかけて見ると、ごくごく普通のおじさん。
と言うか、普通のおじさんよりよっぽど愛想が良い。

クリクリのキラキラした目で
きちんと目を合わせて話をしてくれる。

雑誌を買って、ひと言ふた事話をして
その場を後にしたが、
頭を叩かれたような気持ちが残った。
寄付や募金をした後のほっこりした感情は一切ない。

何で普通のおじさんがBIG ISSUE売ってるのか。

そればかりが頭の中をぐるぐる巡っていた。
衝撃だった。
路上で見かけるホームレスのような方が売ってると思ってた。

こんなにきちんとしてて、
気持ちよくコミュニケーション取れる人でも
これをやらなきゃ生活できないの?

決して、BIG ISSUEの販売と言う仕事を
下に見ているわけではないけど、
それでもそんな衝撃が強く残った。

一体、自分は何を見せられたのだろう。
気軽に買いに行くんじゃなかった。

今回の経験で、
この国で働く事、生きて行く事に対する
自分の覚悟の甘さが浮き彫りになった気がする。

茶番だらけの職場に嫌気が差していたから、
日焼け跡のように気持ちがヒリヒリする。

次の号が出るのは15日。
また、あのおじさんの所へBIG ISSUEを買いに行こう。
自分の気持ちと向き合うためにも。

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