Mリーグ発足後、Mリーガー以外で勝ち組となったのが連盟・黒木真生プロと漫画家・ウヒョ助さんだった件に関する考察
Mリーグが発足して、現在7シーズン目。シーズンも終盤戦に入り、セミファイナル進出をかけたボーダーラインを巡る争いがファンの注目を集めている。
AbemaTVで月・火・木・金の夜行われているMリーグの放送対局では、大手スポンサーの協力もあり素晴らしいセットが用意され、そこでは10年前には全く想像も出来なかったキラキラと輝くMリーガー36人の麻雀を打つ姿を見ることができる。
Mリーガーは、おそらく99%の麻雀プロにとって憧れの存在であり、収入面でも人気面でもMリーガーが麻雀プロの中で勝ち組であることに疑う余地はない。Mリーガーが勝ち組であることに関してはそれ以上、言うことはない。
では、このキラキラと輝くようなMリーグの人気を味方につけて、麻雀業界でMリーガー以外に勝ち組の座を手に入れたのは誰か?
この問いに私が真っ先に思い浮かべる顔がタイトルに挙げた2人、連盟の黒木真生プロと漫画家のウヒョ助さんである(あまり、思い浮かべて気持ちの良いお顔はしていないようだが・・)。
Mリーグという煌びやかな麻雀世界のスポットライトに照らされて、真剣な眼差しで麻雀を打つMリーガーの姿を毎週楽しく眺めていると、何やらその周辺には、Mリーグの舞台が用意したスポットライトの端っこにちゃっかりと写り込み、はしゃいで踊って人生を謳歌するおっさん2人の姿があった。
一体2人はどのようにして麻雀業界でまんまと勝ち組の座を手に入れたのか、私なりに考察してみたので、暇な人は読んでみてください。
1 ウヒョ助さんはどのようにして勝ち組となったのか?
ウヒョ助さんの成功は、主に以下に挙げる4つの特性が要因になったと考えている。
ウヒョ助さんの4つの特性とは、
1 漫画家としての才能
2 溢れ出る承認欲求の活用
3 何者でもない者への注目
4 猟奇的執着心と口喧嘩の強さ
である。以下で簡単に説明していこう。
(1)漫画家としての才能
ウヒョ助さんの漫画家としての才能に異論を唱える人は、ほとんどいないだろう。現在、ピークアウト(竹書房)を連載中である。そしてピークアウトは間違いなく面白い漫画と判断できる。とは言っても、何を隠そう私はピークアウトを一度も読んだことがないのだが(連載漫画やアニメを観る習慣が全くないのですみません。)、ピークアウトの最新話が世に出た時の麻雀プロの反応やその数の多さ、麻雀ファンが読んだ後の感想の言葉、その言葉に込められている熱気などをXのポストで拝見すると、一度も読んだことがない私であっても、ピークアウトが麻雀の世界を舞台にした素敵な作品であることは容易に想像がつく。
きっと現実世界のMリーグと創作の世界のMピーク(実際の麻雀プロがモデルになっているキャラクターがたくさん登場しているらしい)を行ったり来たりしながら2つの世界で感情が揺さぶられる感覚は、パラレルワールドを行き来するようなファンタジーな気持ちに読者をさせてくれるのかもしれない。
麻雀の世界やその魅力を世間に伝えるため、膨大な時間と労力を費やし、素敵な作品を描いているウヒョ助さんは、そのことだけを捉えても麻雀業界において勝ち組の座を得る資格を有している。
しかし、素敵な漫画を描くだけでは、今のように沢山の麻雀プロから慕われ、頼られ、また麻雀ファンからも注目され、一目置かれる存在となるのに、必要条件だったとは言えても十分条件とまでは言えない。
以下で述べる特性も有していたから、ウヒョ助さんは麻雀業界における勝ち組の座を手に入れることが出来たのだ。
(2)溢れ出る承認欲求の活用
ウヒョ助さんは自身でも認めるように、承認欲求オバケである。通常、50近いおっさんが承認欲求オバケであるならば、周囲からはウザがられ社会的にも孤立していき、その孤独やストレスを紛らわす手段としてSNSを使用して、気に入らないものや失敗をした人に攻撃的に執拗に毒付く人間になってしまうのがオチである。
しかしウヒョ助さんは違った。自己の承認欲求を満たす手段として、まだマイナーと言える麻雀プロの存在を宣伝して応援して拡散して、当該麻雀プロからの反応や感謝を通じて自身の承認欲求を満たす手段を自ら確立していった。これは誰もが発信者となれるSNSの時代だからこそ為せた技であり、その意味でウヒョ助さんの特性はたまたまではあるが今の時代にもマッチした。さらに、漫画家としての才能を遺憾なく発揮したのが、度々Xにポストされ誰でも無料で読めるMリーグ漫画(個人的にはずんまるコンビが出ている作品が大好きです。)で、このユーモア抜群のMリーグ漫画は多くの麻雀ファンから支持され、ウヒョ助さんが、麻雀ファンの身近にいて常日頃から麻雀ファンを楽しませてくれる存在として認知されていくことになった。
このようにウヒョ助さんは、承認欲求オバケであったからこそ、自己の溢れ出る承認欲求を満たすために、際限なく無償で(ここが凄い!)、麻雀プロを応援宣伝したり、麻雀ファンが楽しめるMリーグ漫画をポストするなど、麻雀プロや麻雀ファンに奉仕しまくるという活動が出来たのであり、その活動は実際に、ウヒョ助さんが奉仕活動をする→麻雀プロは喜び、ファンは楽しむ→承認欲求が満たされ、さらに奉仕活動に拍車がかかる→ウヒョ助さんの人気や知名度が上がり漫画が売れる→経済的な不安感が少なくなり、プロやファンを喜ばせる奉仕活動が精神的余裕を持って出来るようになる、という好循環を生んでいったように思える(本業の漫画の〆切が迫ってくると、死にそうな程大変な精神状況になっていることがうかがわれるが、まあ、それは漫画家の宿命なのでしょう。)。
(3)何者でもない者への注目
通常、世間に注目して欲しい発信をするのであれば、世間が注目している人物や物事を取り上げるのが手っ取り早い方法である。
しかし、ウヒョ助さんは、あえて名も無き麻雀プロも取り上げた。これはスター選手を取り上げたところで、スター選手は注目されることに慣れているし、あちらからのリアクションはどうせ期待できないだろうというある種の生来の僻み根性をウヒョ助さんが有していたことや打算的な損得勘定もあったのかもしれない。ポストやMリーグ漫画を見ても、Mリーグ発足当初から麻雀業界の顔である、タキヒサコンビ、二階堂姉妹、多井隆晴p、高宮まりpやそれ以降にスター選手となった伊達朱里紗p、瑞原明奈p、堀慎吾pを主役として取り上げることは少ないように感じる(なお、ゲテモノでも何でもいっちょ噛みしたくなるという性質を唯一持っているスター選手の魚谷侑未pだけは、ウヒョ助さんに対しても好リアクションがあるため、いつか一緒にクレープを食べたい女神としてロックオンしており、Mリーグ漫画やポストにも度々登場している。)。
いずれにしても、ウヒョ助さんは、麻雀業界の中では何者にもなっていない若手プロにも注目したのであり、そして、この場面でもウヒョ助さんが漫画家として創作活動を行う中で長年培ってきたセンスは遺憾なく発揮された。若手プロの応援拡散(引用リポスト等)をする際に、自分なりのちょっとした味付けをほどこし、無味無臭のポスト(発信)にどのように味付けをすれば世間に目を止めてもらえるのかについて若手プロに手本を見せたのだ。ウヒョ助さんが次々に繰り出す味付けは、確かに食べた(読んだ)人に印象を残す味付けであることが多かった。ウヒョ助さんにとってはいとも簡単な味付けではあるのだが、名も無き若手プロ、これから有名になって活躍したいと切望している若手プロからすれば、その味付けは自分の将来に希望を抱ける味に感じたのかもしれない。
事実、ウヒョ助さんがそのような味付けをおこなうことで、ウヒョ助さんのXには若手プロの応援・拡散依頼等が集まり、ウヒョ助さんのXは、人気選手となる可能性が十分にある若手の女流プロの方々なども含めて、麻雀業界に関する情報の中継地点のような役割を果たしていくことにも繋がり、自然と麻雀ファンからも注目される場所となった。
(4)猟奇的執着心と口喧嘩の強さ
ウヒョ助さんの認知度や存在感が麻雀界隈で高まるに連れて、同時にそれに対して不快感を持つ人も現れた。特にプロ麻雀業界というのは人の怨念が集まりやすい世界でもある。それは麻雀の知識や技術力で比較すると、有名麻雀プロであってもアマチュアに劣っている場合というのもそれなりにあるためだ。どうして自分よりも麻雀が弱い(と、そのアマチュアの人は考えている)奴が麻雀プロとなり、それだけでなくMリーガーなどというスターとしてチヤホヤされているんだ、という不満を技術力が高いと自負しているアマチュアが抱いたとしてもそのこと自体は何ら不思議ではない。まあ、日頃から何らその麻雀プロを応援しているわけでもないアマチュアの人が、判断ミスやチョンボをした麻雀プロを個人的に叩くのは完全にお門違いではあるのだが。(なお、今のキラキラした麻雀業界や麻雀プロに強い不満を持っている人々のことを、ここではアンチと呼ばせてもらいます。)
そしてそのアンチの不満の矛先は、麻雀プロ応援拡散の第一人者であるウヒョ助さんにも向けられることになった。
アンチというのはどの業界にもいるものであるが、その存在は通常の社会活動や経済活動をしている人たちにとっては、絡まれると厄介な存在である。アンチは自分の人生が思い通りにいかない不満を含めてストレスを自分自身にどんどん溜め込んでいき、その溜め込んだ悪感情が攻撃的な言動となって矛先にいる対象者に向けられる。
SNS社会で最も基本的なアンチへの対応方法としては、無視(スルー)するか、ブロックやミュートをしたり、度が過ぎれば書き込みの削除依頼、発信者情報開示請求(からの損害賠償請求)という手段がある。
アンチの悪意に満ちた攻撃的な言動にいちいち応戦していたら、対応する側が疲弊していくし、対応したところで何も得るものはないため、上記のような手段をとった方が良い場合が多いのである。
では、ウヒョ助さんはどのようにして面倒くさいアンチに対応したのか?
私が見る限り、ウヒョ助さんは、悪意に満ちた表情で言葉の凶器を引っ提げてウヒョ助さんを打ち負かそうと自分の庭にズカズカと勝手に入り込んできたアンチを見つけては、心の中で(フンッ、仕方ない奴だな)と不敵な笑みを浮かべながら、その近づいて来たアンチの手を取って、あろうことか一緒にダンスを踊っていた。
アンチとダンスを踊るために役に立ったのが、見出しに上げたウヒョ助さんの特性である猟奇的な執着心だと思う。ウヒョ助さんは、わざわざ自分の庭に入り込んでくるアンチが、どんな人間なのだろうと関心を示し、アンチがウヒョ助さんに対して抱く悪感情と肩を並べるほどの執着心で、今度はアンチの庭にこっそりと忍び込み、過去のポストなどを読み漁り、どんな人間なのか調査しているようである。時間も掛かるし、アンチに関わっても良いことないし、普通の人はやらないよねという行動であるが、気になる事は徹底的に追求する(そこに時間は惜しまない)という極端な執着心が、アンチを避けるという一般的な対応ではなく、アンチに強い関心を抱き、さらに自分の方からも近づいていくというあらぬ方向へウヒョ助さんを導いていく。きっとウヒョ助さんは、ファンもアンチも人間である事に変わりはないし、アンチがどんなに口汚く攻撃をしてきたとしても、そんなアンチを心底嫌いになるという事はないのだろう(漫画の〆切が迫って精神状態が追い詰められた状況ではない限り)。ファンとアンチを比べるとむしろ1人の人間としては、アンチの方を興味の対象として見ていて、そんなアンチとダンスを踊ることを密かに楽しんでいるのだ。
側から見るとアンチとウヒョ助さんのダンスは、今流行りのブレイキングダウンよろしく、色物同士が(言葉で)殴り合い、お互いの口と口が付いてしまうような距離間でどっちが正義か決めようやと睨み合っているような、ある種のエンターテイメントにもなっている。
そして、その口喧嘩においてもウヒョ助さんは相当強い。結構頻繁にバトルしてると思うが、打ち負かされたところはほとんど見たことがない。勝てると感じた喧嘩は相手が去るか負けを認めるまで徹底的にやるし、分が悪いと感じれば引き分けに持ち込むようにして上手くフェードアウトしているように見える。相手よりも先に勝ち負けが見えているのだろう。
このようなほとんど負けないアンチとの口喧嘩も、エンタメ要素を含んでおり、勝ち組の座を得ることに繋がったウヒョ助さんの特性と言える。
(追加、「アンチとダンス」などと呑気な事を書いていた矢先、ウヒョ助さんと福地誠さんのダンスではない真剣battleが X上で始まっているようである。※1月28日時点 福地誠さんも Xやnoteで麻雀界隈のことを多く執筆されているので、福地さんは得体の知れないアンチではなくウヒョ助さんとの立場でいうとライバル的な関係でもあり、まあ、2人の人生観や現状の立ち位置が大きく異なっているので、手を取り合ってダンスを踊るのは無理なのでしょう。岡田紗佳pとリポーターの伊藤さんの件でMリーグファンが気を揉んでいるところだっていうのに、その横で、おっさん2人がMリーグに関連した話題で場外乱闘。んもうっ!岡田pと伊藤さんも、ウヒョ助さんと福地さんも、季節はもうすぐ春が来る様に、それぞれの仲もこのnoteを公開する頃には雪解けていることを願っています。)。
(5)ウヒョ助さんのまとめ
ここまでかなり長く書いてしまったので、重複は避けて私の意見を簡潔にまとめると、ウヒョ助さんがMリーグ人気を味方に付けて、勝ち組の座を手に入れたという成功の影には、何十年にもわたる漫画家としてのひたむきな努力や、麻雀業界への長年の奉仕活動、そしてSNSを上手く使いこなす高度なセンスなどが土台にあるということがわかる。そして、そんなウヒョ助さんには、これからもたくさん麻雀業界に話題を提供して、承認欲求の赴くままに、麻雀ファンを楽しませて欲しいです。
また、一方でウヒョ助さんやMリーガーのことが嫌いな人がいても全然良いと思う。アンチの方々は別に望んでいないかもしれないが、アンチの手厳しい批判的な目が(一部の人たちは明らかにいき過ぎていますが)、ある種のチェック機能を果たし、その業界や個人が腐敗や暴走等することなく、正常な状態を維持していくことを担保している側面もある。
ただ、やはりアンチの人たちも、上記に記載したウヒョ助さんの長年の努力や活動に対しては、一定の敬意は持つべきである。そこを無視して、単にMリーガーを含む麻雀プロと楽しそうにワチャワチャしていたり、麻雀ファンからチヤホヤされたりしていることが気に入らないという悪感情で攻撃している限りは、ウヒョ助さんと同じ土俵には立つことは出来ないし、自分たちは攻撃している気になったとしても、実際はウヒョ助さんに(また来たのか しょうがない奴だなあ、などと思われながら)ダンスを踊らされているだけである。
ウヒョ助さんに対しても、Mリーガーや麻雀プロにに対しても、敬意さえ持っていれば、後は堂々と、間違っている、おかしいと感じることは発信すれば良い。敬意を持って相手に接すれば、相手からも相応の対応をされる確率は高くなる。アンチの人たちがついにウヒョ助さんを打ち負かして(ウヒョ助さんが間違った主張をすることは当然ある。これまでもあったと思うし、これからもある。)マイッタさせる瞬間も私は密かに楽しみにしています。
ここまでが、私の考察した、ウヒョ助さんが成功した要因に関する記述です。
2 連盟・黒木真生プロはどのようにして勝ち組となったのか?
ここまで書いてきて疲れたので(ペース配分間違えましたw)、ここからは黒木真生プロが勝ち組になった要因について、失速して、適当に書いていこうと思います。読んでいただいてる方も流石に長すぎるぞ、ふざけんな、時間返せと思ってますよね(金は取ってない!!)。
私が考える黒木真生pが勝ち組となった主な要因は、何となく考えると
(1)抜群の執筆能力
(2)豊富なコネクション
(3)寂しがりでプライドが低い性格
の3つが思い付いたので、以下で説明します。
(1)抜群の執筆能力
SNSが発達した情報過多の現代において、執筆者として注目を集めるためには、1つ1つの作品の質が良いことはもちろん必要であるが、そのほかに量感やスピード感も重要である。量感とは作品の数の多さのことであるが、これは確かサザンオールスターズの桑田佳祐さんもずいぶん前に、その業界でプロとして生きていくためには作品の数の多さは重要であるという趣旨のことを話されていた記憶がある(間違っていたら本当にすみません)。SNS社会においては、YouTubeやInstagram、Xや noteなどどれを取っても、人気を博している人は更新頻度が高いことからも、如何に量感が重要であるかは見て取れる。また、ITの発達により時間の流れや変化のスピードが圧倒的に速まった現代において、日々移りゆく人々の関心やその変化に付いていくスピード感も重要な要素と言える。
黒木真生pは、今までにnoteやX、麻雀書籍の執筆などで数多くの作品を生み出しているし、麻雀業界で何かが起こるたび、そのトピックに対する麻雀ファンの熱が冷めやらぬうちにnoteを公開するなどして、ある種、麻雀業界におけるご意見番的なポジションを確立するまでに至っている。
黒木真生pは、執筆者としては、作品の質、量感、スピード感の3つの総合評価で考えると、数多いる麻雀業界の中でおそらく3本の指に入るレベルの人なのではないかと思っている(他の方をよく知らないので、3本の指に入るかどうかは適当な感覚ですw)。
(2)豊富なコネクション
麻雀ファンの方であれば、放送対局などの人気番組で黒木pの姿を見掛けたことがある人も多いだろう。麻雀最強戦、モンド名人戦などではかなり前から解説者やパーソナリティとしてよく出ているし、最近ではMリーグに新規加入したビーストジャパネクスト(現ビーストX)関連のジャパネクストカップにも解説者として登場した。
これは、黒木pが長年関わってきた株式会社バビロン(故馬場裕一プロが設立し現在は黒木pが代表)を通じて、数々の番組や書籍の制作に携わることで形成された豊富なコネクションが強く影響しているものと思われる。
コネと聞くと良い印象を持たない人もいると思うが、個人や少人数で作れる作品(YouTubeやnoteなど)は別として、多数の様々な役割の人が関与して出来上がる番組は、番組制作として誰に関わってもらうか、誰を出演させるかの判断を完全な能力評価ですることは不可能(非効率)であり、そこには何らかのコネクションが影響するのは自然なことなのである。
麻雀最強戦やモンド杯は番組制作に株式会社バビロンが関わっているようであるし、また、BSジャパネクストカップへの出演も今までに築いてきた何らかのコネクションが大きく影響していることは明らかである。黒木pは、そのようなコネクションがあることに加え、キャラクターやトークセンスなども一定程度評価されて、数々の人気番組に出演するという成功を収めているのだ。
このようなことを考えながらMリーグを振り返ると、ビーストジャパネクストがMリーグに新規参入する際、誰がメンバーとなるのか麻雀ファンは色々なプロ雀士の名前を挙げて盛り上がっていたが、巷で憶測されているように、黒木pはその豊富なコネクションから、ビーストジャパネクストの選手選考にも、もしかして本当に何かしらの影響力を持っていたのかもしれない(勝手な推測)。また、もしかして黒木pは麻雀業界の重要な多くの事柄において多大な影響力のあるフィクサー的なポジションにまで、陰で登り詰めているのかもしれないw 。※フィクサーとは重要な判断に関して決定権限自体は持たないものの、その決定権者の判断に大きな影響力を有している人のこと。
まあ、何はともあれ、黒木pがこれまで書籍の執筆や番組制作などに長年尽力して地道におこなってきた活動が関係者からしっかり評価され、そうして形成された豊富なコネクションが、麻雀関連で新しい何かが始まる時に力を発揮するのであり、度々麻雀関連の大きなイベントで黒木pの名前を見かけるのもそのためである。おそらく黒木pは、数千人といる麻雀プロの中で、麻雀業界に関連する企業との幅広いコネクションという点では一番持っている人ということになるのではなかろうか。
(3)寂しがりでプライドが低い性格
黒木pのXを拝見すると、黒木pのことがかなり好きな人と、逆に黒木pのことがかなり嫌いな人の両極端な人たちが頻繁に出入りしている。そして、黒木pはそのどちらの方も歓迎して、「いやー、来てくれるだけで嬉しいです。どうぞゆっくりしていってください」と言わんばかりにお茶を出す代わりにレスを返して、アンチであろうが自分の庭に来た人をもてなしている様に見える。
この様な懇切丁寧な対応は、黒木pが寂しがりでプライドが低い性格だからこそ為せる技である。黒木pのような性格の人は、基本的には人のことが大好きで目線も低いため、コミュニケーションを取る相手が、企業の社長などのお偉いさんから、その辺の道端を歩いている家なき人、職なき人、金なき人、友なき人まで多種多様である。よほど暴力的な人や全く話が通じない人、反社的な人でない限り、黒木pはどんな人であっても、人との関わり自体を楽しめるタイプである。
黒木pのことが嫌いな人たちも、この性格だけなら、オモロいおっさんとして仲良くできるのに、(1)の執筆能力と(2)の豊富なコネクションがあることで黒木pが麻雀業界の勝ち組になってしまっているため、お前とは友達になれんわ!ムキーッってなるのでしょう。
この様な性格から見ると、黒木pにとっての成功とは金持ちになることではなく、人との繋がりを豊かにして(だからこそ(2)豊富なコネクションが築けた)、信頼され頼られ、時にいじり合いながら過ごしていける環境が自分の周りにあることなのだと思う。
上記の通り、黒木pは抜群の執筆能力や豊富なコネクションがあるため、Mリーグが発足してからというもの、日々の麻雀業界の話題に世間からの関心が集まるようになると、その執筆能力やコネクションを活かして、あちらこちらで活躍するようになり、勝ち組の座を得ることに成功しているのである。
(4)最後に、黒木真生pの今後の課題と提言
黒木pはおそらく執筆者としては、このままの活動を続けていけば、今後もそれなりに成功していくものと思われる。
それに加えて、黒木pのポストの内容などを拝見すると、ご自身が活躍したい場としては、①番組出演などにおける演者としての成功 ②幅広く若手プロから慕われる存在になること、の2点が挙げられると思うのだが、どちらも自身が思い描くほどの成功はしていないと思われるため、上記2点についての課題と提言を述べさせて頂き、この長かったnoteを終わりにしたい。
①演者としての成功について
上記の(2)で述べたように、黒木pはこれまでに有名な放送対局に解説者やパーソナリティとして数々出演してきた。出演するだけでも狭き門なのであるから、出演したという事実だけである意味成功者ではある。しかし、出演した際の視聴者の感想として黒木pが良かった、面白かった、また見たいという感想を抱く人はほとんど現れていないと思われる。
何故か?
それは黒木pは本来、裏方的な存在として有能な人物であり、演者として出演するのであれば、視聴者にウケると考えられるキャラクター性は極めて限定的なものになるためである。
では黒木pが人気番組の演者として視聴者にウケるキャラクターとはどのようなものだろうか。
分かりやすいイメージで言うと、ずいぶん前に地方のローカル番組から始まり、全国的な人気番組まで登り詰めた大泉洋さん出演の「水曜どうでしょう」という番組があったが、その中に登場する藤村ディレクターのポジションがそれに当たる(藤村ディレクターと言ってどのくらいの人が分かるのか疑問ではあるがイメージ的にピッタリなので、ここでは使わせてもらいます。)
藤村Dは、もともとテレビ番組のディレクターという裏方のポジションではあったが、その個性的なキャラクターと会話のセンスで映像内に入ってくるようになり、その後にスーパースターとなる大泉洋さんとの名コンビが誕生した。その番組内では藤村Dは、(本当は超優秀であるのだが)あえてダメディレクターを演じ、年下の大泉洋さんや他の演者からもダメディレクターとしてツッコミやいじりを受けるなどして、視聴者に愛されるキャラクターとなっていった。
もし黒木pが今後、演者として視聴者から好まれる存在になるとすれば、それは大泉洋さんが藤村Dにやっていたように、番組内で黒木pに対して「おっさんは少し黙っててくれないか💢」と「あんたは裏方の人間だろ、今主役が大事なこと喋ろうとしてるんだよ💢」と愛を持ってツッコんだりいじってくれる相方的存在が横にいてくれるケースである可能性が非常に高い。というか、そういう存在無しでは成功しないと思われる(近代麻雀編集長の金本さんも非常に優秀な人であるが、金本さんも裏方的な存在の人であるため、金本さん黒木pのコンビは、作り手としての相性はベストかもしれないが、演者コンビとしては今後もウケないものと思われる。)。
なので、黒木pは、今後、黒木pに対して愛のある手厳しいツッコミやイジリが出来る年下の優秀な演者が現れた場合は、その人を大事にした方が良い。黒木pの演者としての成功の鍵を握る運命の人であり、名コンビの相方になる可能性がある人物だと思われる。
②幅広く若手から慕われ頼られる存在になること
ここまで書いてきた内容からすると、麻雀プロで1番とも言えるような豊富なコネクションがあり、プライドが低く人好きなおっさんである黒木pは、これから有名になりたい若手プロから、幅広く頼られ信頼され、自然と若手が集まってくる、そんな存在になっていそうなものである。しかし、おそらく現時点ではそうなっておらず、黒木pがやっている麻雀界の真実を語る会というオンラインサロンにも若手プロの入会は少ないようである。
なぜか?
それは黒木pがガチガチに連盟色が強いイメージを若手プロから持たれていることと、従来からあるコネクションというものへの嫌悪感である。
連盟というと、タキヒサコンビや二階堂姉妹、魚谷p、高宮まりp、岡田紗佳pなどのスター選手がいた所に、伊達朱里紗pまで現れて、スター選手(数が多くて挙げきれませんが)の宝庫というイメージがある一方、上記のスターよりも上世代の連盟のベテランプロに対して持つイメージ(連盟色という言葉はこちらのイメージ)は、どこか閉鎖的・排他的で(連盟一強時代を作ってきた人達だから仕方がないが)、自分たちが信じてきた風習、端的にいうと、麻雀というゲームにおいて、牌効率や期待値という理屈で説明できるものよりも、理屈では説明ができない流れを重視することを頑なに大事にしており、周りにもそれが重要であると主張している人達というイメージ(ここでは、あくまでイメージの問題として捉えています。)を持つ人が多いのではないかと思う。
しかし、Mリーグが発足したことで、連盟一強時代からMリーグ時代へ変わった今、連盟に所属する若手プロ達は、時代を築いてきた連盟のベテランプロに敬意を持ちつつも、Mリーグを観て、団体に縛られずに活躍する姿、団体関係なく勉強会などを開いて切磋琢磨する姿を見て、自分が活躍する世界を夢見ているのである。
この様な状況があるから、若手プロの肌感として、連盟色が強い人の特定のグループに入る(入っていると麻雀ファンから見られる)ことは、自分の将来の可能性を逆に狭めてしまうのではないか、という抵抗感や不安感が生じるのだと思う。
黒木pは連盟のベテランというだけでなく、幹部(現在は、法務部長代行やメディア対策部長などに就いているようである)としても長く連盟の中枢におり、連盟一強時代を築くのに重要な役割を果たした人であろうから、人一倍、連盟色が強い人であるため、若手プロが黒木pと個人的に親しい関係になること(そのことを Xなどで麻雀ファンに発信すること)に抵抗感を持ってしまうことも、ある意味自然なことなのである。
これはコネクションに対しても、ほぼ同様なことが言える。
一昔前までは、様々な業界で人気者になっていく人達は、事務所から推されているとか、ある組織や団体から推されているとか、有力者に気に入られているなど、いわゆるコネクションを利用して人気者になっていたのであるが、今、インフルエンサーと呼ばれる人気者は、そこに頼らずに自分で自分の言葉や作品を発信して、自力でファンを獲得している人達であり、昔のような特定の事務所や既存メディア(いわゆるコネ)に推されている人というのは、ファンから毛嫌いされる傾向にある。
だからこそ黒木pが、幅広く、若手プロから慕われ頼られる存在になるためには、時代が変わったことにより若手プロが持つことになった抵抗感などを払拭する自分自身のイメージ作りも重要であると思う。最高位戦の人気プロで元Mリーガーである近藤誠一pとのコラボ企画などは、黒木pの連盟色のイメージを薄めることに役立っているし、黒木pに他団体の人気プロや有力プロとの繋がりが出来れば出来るほど、連盟の若手プロも黒木pと親しい関係になること、また、黒木pと親しい関係であることをXなどでファンに発信することの抵抗感は無くなってくるものと考えられる。
イメージとしての連盟色や、コネが豊富な有力者であるというキャラを薄めて、若手プロが話しかけやすい近寄りやすい存在となるために、黒木pはもっともっと他団体の人気選手とコラボした方が良いし、もっともっと自分は顔は広いが有力者では決してないこと、若手プロがこれからステップアップするための踏み台として気軽に利用して良いおっさんであることを伝えることが重要である。
黒木pには、今、若手プロから持たれているイメージをなるべく薄めることで、実際には黒木pが持っているコネクションや執筆能力、人好きする性格なども駆使して、若手プロが羽ばたいていくきっかけをたくさん作る、そんな存在になっていくことを期待しています。
終わりに
本当に本当に長い文章になってしまいました(ここまでくるのは、本当につらく険しい道のりでしたw)。
何となく今年に入ってから、 Xで麻雀や競馬のことなどをポストするようになり(麻雀と競馬が好きなので適当に「Mリーグと馬と私」というアカウント名にしました。)、ついでに初めてのnoteも書いてみるかと軽い気持ちで書き始めたのですが、一つのnoteを書き始めて、しっかり(かどうかは分かりませんが)書き終わらせるということが如何に大変なことであるかを実感しました。改めて、ご自身の執筆作品を世にたくさん出されている連盟の黒木真生プロと漫画家のウヒョ助さんには敬意を表します。今後も、お二人が今の勝ち組の座にとどまることなく、積極的に渦中のクリを拾いにいくなど、麻雀業界を盛り上げていく存在となられることを期待しています。(初心者のため、ハッシュタグは黒木真生やウヒョ助と敬称略になって使用しており、失礼にあたればすみません。)
最後まで読んでいただいた方がいるのか分かりませんが、拙い長い文章を読んで頂いたことに、心から感謝の気持ちを込めて、「本当にありがとうございました!!」
これからもMリーグを楽しく拝見させて頂き、麻雀業界のさらなる発展を願っています。
以上