性への違和とあるがままと求められるモノ。
戸籍上の性別は「女」でございますが、小学生から作品作る上では性別不明大前提にしていたので、表記変えてるけど、読み方的にはemutakedaなのは変わらないままである。読めねーと言われるんで、「えむたけでいいっす」としているけれども、途中で、性別公表というか、解禁にしたけどもさ、声がそもそも低いし、見た目的にどっちかわからないは付きまとう。異装者と言えばそうやしね、好きなもん着てるだけだし。
今は性への違和は昔よりオープンになっていて、一応理解する人は増えてると思うけども、カテゴリ分けしすぎじゃねぇのかとは思う。それが差別に繋がりやすくなるし、シンプルに「本人の思う、あるがまま」なだけなのにややこしくしているのは誰なんかなと。
思春期あたりは真面目に悩んではいたんだが、男の身体は欲しいとは思いつつ、嗜好として男に行くわけでもなく、女に行くわけでもないなと。さらに突っ込んだら、男の身体欲しくても局部いらねーだった。要するにすべてが真っ平であり、生殖機能いらんのだな、あたり。
途中で己のすでに持っている性をある程度肯定はしたんだけど、かといっていわゆる女性的になりゃしなかった。そんなワシ、そもそも幼少は三つ編みな美少女?(多分)でございましたけども、どうもこう途中から完全に捨てたというか、無視したよね、己の性別…ガン無視した。
ワシはワシじゃ!
一応、色恋対象者は男やが、さすがに老体になってそんなもんもめんどくさくなっていて、今、悩んでいる人らに何の足しになることも言えんけどさ、「あるがまま」でいられるようにとは願う。
自分的に物凄くマニアック?なところには女としてモテるっちゃモテるんやけども、物好きだなぁと言うのは変わらない。ぶっちゃけるとそういう対象にされるのが苦痛の場合もあるしね。
矛盾しているんだけど、おそらくワシほど「男だったらよかったのに」という台詞吐かれた生き物はいないと思う。しかも割と珍しく色恋対象者になりうる男らや、仕事上でとか。聞き飽きたわ、老体になったら言われなくなったけどさ、公私共に傷ついた台詞ではあった。言われる理由はわからなくもないんですよね、そこは。仕事だったら余計にね。
最近と言うか、前から気がついていたがさ、仕事ではなくその手のプライベートの部分でその台詞を吐く男らの共通項みたいなもんがあって、彼らはなんだかんだ言ってワシが一応ね、あくまでも一応なんだけども、女として持っている性質が楽で、居心地いいことを無意識だかに知っていて、そこだけ甘えたいんだなというとこを思い出した。甘えるというのは正確じゃないかもしれんけど、男と女の友情とかどうこうではなく、ただの自分・ただの人間っつう自分とそのままそれを受け入れるワシ、ワシも性別スルーしているからそれが楽なんやろなと。男が持ってる基本のもの、ワシが持ってる基本の女の部分ありつつ、「性」なくいられる付き合いが楽なんでしょうね。
ワシは男と女の友情は成立しないと思っている。相手の性別前提ではありえない。そこスルーしてなら、人間同士ならありえるけど。
まーそんなことを吐く男らは色恋対象者にする可能性はワシにはあるが、やっぱり突き詰めるとそこはいらないんだよなとはなる。ワシの心が動くのはプラトニックが前提で、身体が動く場合は身体のみで、その両方が一致してのことはほぼない、何故なら分裂しているから。求められるのが「性」抜きならそれはそれでワシはありなんだよね。その方が満ちる。
何この精神的ドМっぽさ。
ってことを思いつつ、ここ数年のジェンダーの話題やら見てるとさ、解決に向かっていそうでいなそうで、それが当の本人らはきついような気がしてならないわけですよ。だって特別なことじゃないと思うんだよね、違和感やら苦悩やら。種類違っても抱えてるもんは変わらんしさ、不自由だし。
差別はワシの生きてる間には無くならないだろうと思うけど、自分らしくいられるように踏ん張って欲しいよね。それは違和を持ってるどうこうだけじゃないけどね、すべてにおいて、だ。