ファンダメンタル分析 5月8日
〇 来週の政策金利発表
なし
〇 注目指標
11日 水曜日 10:30 中国 消費者物価指数04月
11日 水曜日 21:30 アメリカ 消費者物価指数04月
〇 休日
なし
◎ 通貨強弱予想
● ドル
先週のドルはレンジの動きでした。
週足では、先週に前回高値を捉えてきましたが、今週も若干の調整の後陽線で引けています。
FOMCまでにはドル高の調整または転換が起こると思っていましたが、結果はドル高で引けています。
ただし、先週までと違うのが、米10年債券利率が3.14まで上昇しながら、それほどドル高が進行しなかったという事実です。
チャート的にも、ファンダ的にも、アノマリー的にもドルの利益確定や売りの仕込みが増えてきているような感触があります。
チャート的には強い上昇トレンドなので、安易な売りはできませんが、下目線も当然選択しに入れるべきだと思っています。
週足のチャートは当然感度が鈍いため、日足や4時間足で転換のサインがでれば積極的に売っていきたいです。
● 円
相変わらず円安路線は変わりません。
先週から株式が軟調な時は円が少し変われるようになりました。
これは安全資産として買われているのではなく、低金利の調達資金としてリスクオフ時に購入されていると考えています。
ですので、株安だろうが、債券安だろうが基本円は買い目線一択です。
ただ、バイアンドホールド戦略はもう苦しくなってくると思います。
ニュースでは140円から為替介入のうわさもあり、ガンガン伸びていくイメージはありません。
ここまで、急激にあげてきましたので、大きな調整があってもおかしくはないですが、下げたところは反発の形をみてから買いたいですね。
これは、日銀が政策転換またはインフレ指数の問題がとりあげられるまで続くとみています。
● ユーロ
チャート上では下落トレンド継続中ですが、反発の兆しも見えています。
先月の確定足で、月足では前回安値付近まで下落してきましたが、先週は週足でクロス(十字架)を作りました。
クロスはトレンド転換のパターンの一種です。
ユーロの利上げについてのコメントも増えており、ドル高の調整も相まってユーロがひそかに強くなってきています。
これはユーロクロス(EUR/AUDなど)のチャートを見ても、確認できます。
ただし月足チャート単体では誤差が大きすぎるので、少なくとも日足や4時間足で転換を確認できなければ、買いで入るのは危険です。
4時間足チャートで見ても、下落トレンドは継続中です。
そのためEUR/USDなら、1.06431を実体で超えてくるか、直近のトレンドラインを実体で超えた付近からの押し目を待つ必要があります。
スイングでは来週は出番がないかもしれませんが、買い方向を検討しています。
狙うなら、通貨ペア的にはEUR/JPYの買いがよいかもしれません。
● 豪ドル
豪ドルは先週に0.25bpsの利上げを発表して、大きく買われました。
先週発表された指標はどれも好調で、今後の利上げの織り込みも進んでいます。
ただし、今回の利上げがサプライズだった点も加えて(予想は0.15bpsでした)、利上げの織り込みがかなり進んできました。
利上げ期待の通貨の上昇は、利上げの織り込みが完了すると利益確定から下落していきます。
まだまだ織り込みが完了したとは思っていないので、上目線ではいますが、先週の大きな上昇で、上値余地は小さくなっていると考えています。
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