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ファンダメンタル分析 4月9日

〇 来週の政策金利発表

13日 水曜日 11:00 NZ中銀政策金利
             0.25%利上げ予想

14日 木曜日 20:45 ECB政策金利
             0.00% 金利維持予想

〇 注目指標

12日 火曜日 15:00 イギリス 雇用統計 03月

       21:30 アメリカ 消費者物価指数 03月

13日 水曜日 21:30 アメリカ 消費者物価指数 03月

           アメリカ 週間石油在庫統計

14日 木曜日 10:30 オーストラリア 雇用統計

       21:30 アメリカ 新規失業保険申請件数

       21:30 アメリカ 小売売上高 03月

〇 休日

今年は17日の日曜日がイースターになりました。

そのため、金曜日はアメリカがGood Fridayでお休み、ユーロやイギリス、オーストラリアなども聖金曜日でお休みです。

土曜日はオーストラリアがイースターサタデーでお休みです。

月曜日はイギリスやユーロ、オーストラリアなどがイースターマンデーでお休みです。

つまり、金曜日から月曜日まで多くの国が休日になります。

当然、ポジションの手じまいを含めて、14日までにポジション調整が発生しますので、その流れも読んでおく必要があります。


◎ 通貨強弱予想


● 米ドル

米ドルは中銀メンバーによるタカ派発言が相次ぎ、大きく買われました。

ドルインデックスも年初来高値を更新しています。

ドルインデックス 4時間足チャート

長期にわたるレンジを上に突破して、上昇しています。

しかしFRBの金利上昇の織り込みは、今週かなり進んでいます。

利上げ予想は次回FOMCから0.5bpsが2回織り込まれており、正直これ以上の上昇は難しいのではないかと思います。

実際のところ、次回の5月5日FOMCまでにはドル高はピークを打つと予想しています。

"Sell The Fact"というやつです。

ドルインデックスの上昇トレンドはまだ崩れていないので、安易なドル売りはできませんが、ドルストレートが崩れる可能性に注意が必要です。


● 円

日銀のゼロ金利維持の方針継続を発表してから、金利政策の違いにより世界各国の通貨に対して、円が売られています。

中央銀行の方針の違いなので、円安は止まりそうにありません。

ただし、黒田シーリングと言われる125円台はかなり頭が重くなりそうです。

ドル高もそれほど期待できない以上、円単体で売られていくのも限界がありそうです。

個人投資家の円売り比率もかなり増えてきていますが、IMMの持ち高はそれほど増えていないところをみると、新年度の4月に新規のポジションを持つ投資会社がまだ円売りを底上げする余地はありそうです。


・ ユーロ

ウクライナ紛争の地政学的リスクで売られていたユーロですが、金融政策をゼロ金利から転換しており、買い場を探していました。

しかし、今週になってまた大きく売り込まれています。

原因はロシアへの経済制裁による、景気動向の悪化予測のようです。

堅調なドルに対して、先行きの不安定なユーロは売られる対象になりました。

現状は日足でもチャートの底値付近まで落ちてきているので、反発もありそうですが、サインも出ていないのに買っていくのはリスクが高そうです。

EUR/USD 4時間足チャート

最低でも1.094のラインを実体で超えてくるまでは、買っていくのは難しそうです。

今週のユーロの金融政策発表が大きな転換の始まりになる可能性もありますが、逆に先行きの景気不安をあおる結果になるかもしれません。

ECB理事会での焦点はQEの終了を前倒しできるか?(6月終了予定)とマイナス金利をどのタイミングでゼロ金利に戻すかの意見だとかんがえています。

今のところ、金利は現状維持の予測が出ておりサプライズはなさそうな雰囲気ですが、さてどうなるでしょうか。

正直、なかなか触りずらい通貨です。


● 豪ドル

ウクライナ紛争の地政学的リスクの低さと資源国通貨としてのエネルギー高を背景に大きく買われてきました。

利上げの方針自体は他の国に対して遅れていますが、前回の金融政策発表において利上げに前向きな発言に転換し、6月の利上げ織り込み度が大きく上がっています。

6月の利上げの指標としては4月27日の豪消費者物価指数がインフレを計る指標になりそうです。

豪ドルは特に対円において金融政策の方向性をはっきりとさせましたので、豪ドル円に関しては専門家からも100円程度までの買い示唆が多く出ています。

今週は対ドルでは調整に入ったため、豪ドル円のチャートはダブルトップの形を作ろうとしています。

AUD/JPY 4時間足チャート

このまま上昇していく可能性も大いにありますが、チャートの形状から91円付近まで調整するかもしれません。

もし状況が変わって91円のラインを実体で割ってくるようであれば、大きな調整になる可能性もあります。


※情報は常に更新され、予想外のニュースや新しいイベントが発生することがありますので、ロイターやブルームバーグ、ツイッターなどで最新の情報をもってトレードにあたります。

   


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