ファンダメンタル分析 5月15日
〇 来週の政策金利発表
なし
〇 注目指標
17日 火曜日 18:00 ユーロ GDP改定値
17日 火曜日 21:30 アメリカ 小売売上高
19日 木曜日 23:00 アメリカ 中古住宅販売件数
〇 休日
なし
◎ 通貨強弱予想
● ドル
先週のドルはCPIの発表前後から乱高下しましたが、結果的にはドルインデックスは週足陽線で終えています。
先週の上昇で、ついに前回高値を週足実体で超えてきました。
ドル安転換が近いと考えていましたが、ドルが予想外に強かったです。
割と多くの投資家がCPIの発表でドル安と考えていたようで、発表前はドル安に偏っていました。
結果は微増でしたので、買いあがってきた投資家はすぐに損切を切らされましたが、問題はその後の動きです。
ドル高に振れた後、米10年債金利が低下してドル安に振れ、その後またドル高に振れました。
ちょっと整合性のとれにくい複雑な動きで、トレードの難易度は高かったと思います。
このドル高で、ドルストレートは下にトレンドを更新したペアも多く、来週は戻りを見ながら、売りを検討することになりそうです。
● 円
円安路線は依然変わらず、進行しています。
しかし、今週は新たな動きが見られました。
今まで、リスクオンだろうがオフだろうが売られてきた円ですが、株式市場の大幅下落の中で、米10年債利率の低下と共に買い戻される展開になりました。
金曜日のドル円は大幅に調整し、チャート上の安値を次々と更新していきました。
金曜日に大きく戻してきていますので、株式相場の下落につられたパニック売りに近かったと思われます。
しかし4時間足でも、小幅ですが下にトレンドをつけました。
この下落トレンドが単なる戻りなのか、調整の最中なのかはまだはっきりとはしません。
4時間足の下落トレンドが1時間足でトレンド転換のサインがでるまでは、中途半端な売り買いは控えた方がいいと考えています。
● ユーロ
ユーロは先週も下落しました。
長期チャートから反転のサインがいくつか見られたので、4時間足辺りで買いの形が見られれば、コアポジションを持とうと考えていましたが、金曜日のドル高でサポートを大きく割ってきました。
月足ではサポート付近をうろついています。
とりあえず、下目線は継続です。
きちんとサポートを守って、トレンド転換の形が出るまでは売り目線継続です。
ファンダ的にはフィンランドとスウェーデンのNATO入りのニュースが扱われていますが、これは地政学リスクを上昇させています。
● 豪ドル
豪ドルは先週は多くの通貨に対して下落しました。
地政学的リスクや利上げ期待から、今まではリスクオンでもオフでも、連動しやすかった米株式が下がろうと買われてきましたが、その巻き戻しが起こった形です。
実際、えむたも先週はAUD/USDの売りをメインにトレードしました。
金曜日には米株の持ち直しと共に、円や豪ドルが買われましたが基本的には、調整が続く可能性があります。
理由としては、先週の為替のテーマです。
今までは利上げ、インフレ、地政学リスクなどで動いていた為替でしたが、先週は世界景気の先行き不安を背景に動いていた気がします。
豪ドルは中国のロックダウンによる景気減速リスクのあおりを受けたとの報道もありますが、ここ最近のオーストラリアと中国のデカップリングで相関性は少なくなっていると思われます。
どちらかというと、米株式との連動制が戻ってきた印象です。
豪ドルは来週は対ドルでは下目線で見ていきます。
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