ファンダメンタル分析 5月22日
〇 来週の政策金利発表
25日 水曜日 11:00 ニュージーランド 政策金利05月
〇 休日
なし
◎通貨強弱予想
● ドル
インフレに対するFRBの引き締め発言が始まってから、ドルは他の通貨に対してかなり強く推移してきましたが、今週は少し動きが変わりました。
ニュースや要人発言などでもドル一強が崩れてきているとの発言が増えてきましたが、要因は投資家の注目テーマの変化にあると思っています。
今まではアメリカの金融引き締めによるインフレ対策で、米株を中心に世をの株式が売られ、リスクアセットに類する資産(仮想通貨を含む)が売却されドルの現物が買われていきました。
しかし、ここにきて注目されているのは世界経済のリセッションリスクです。
少しづつ情報が出てきていますが、アメリカのクレジットカードのリボ払い使用率の増大や、住宅ローンの金利増大による新規購入の減少や住宅ローン自体の破綻の増加です。
要するに、コロナ後にばら撒いたお金を回収しようとして、家計が破綻している現状が浮き彫りになってきているのです。
売られ続けていた債権が、安全資産として逆に買われ始めたため米債の金利が低下して、相関性のあるドル円も下落してきています。
ドルインデックスも今週の下落で、①の押し安値を下抜けて4時間足で下にトレンドをつけました。
まだ②の押し安値を下抜いてはいないので、単なる調整の可能性もありますが、週足で前回高値付近に差し掛かっていますので、当面はレンジの動きか下方向に圧がかかりそうです。
②のラインを下抜けるかどうかを注目してみています。
● 円
円のファンダのスタンスは依然と変わらず、売り方向です。
しかし米ドルが弱くなり、米債券金利に連動してドル円も下げてきているため、安易な買いはできなくなりました。
ドル円も4時間足チャートでは下にトレンドをつけています。
日足の押し安値はまで割れていないので、この付近まで下落した場合は買いが入りそうです。
127円を割り込むような動きがある場合は、短期で買ってみたいところです。
● ユーロ
今週のユーロは積極的な利上げ発言などもあり、上昇しました。
しかし動きはかなり不安定です。
月足チャートでは過去3度止められているサポート付近まで下落しているので、一旦は反発があるとみています。
現時点では①の戻り高値と下落のトレンドラインに頭を押さえられている状況です。
本格的な上昇は②の戻り高値をはっきりと超えてきてからだと思っています。
次回のECB金融政策発表は6月9日ですので、それまでに思惑で動きがでそうです。
ただし、ウクライナ紛争やロシアとのエネルギー問題、今後の経済回復懸念など問題も山積みになっているため、リセションリスクで相場が動いた場合はユーロやポンドは売られる可能性があります。
②のラインを超えるまでは、ロットを控えめに買い目線でいようと思います。
● 豪ドル
豪ドルは先週上昇してきました。
ただこれは、豪ドルが買われたと言うより米ドルが売られたとみた方がわかりやすいと思います。
利上げ期待から豪ドルは買われやすくなっていましたが、利上げの織り込みもかなり進んできました。
また米株価に連動しやすいため、これ以上株価が下落してくるようなら苦しい展開になると思います。
米株式は急激に上昇に対する調整が進んでいますが、ここにきて底値付近であるとのコメントも増えてきており、どちらに進むのかははっきりとしていません。
週足チャートでは重要ラインである押し安値の①のラインを先週切ってきましたが、今週は上昇して①付近まで戻ってきました。
これをどう見るかで変わってきますが、①のラインを突破したというには下落が浅すぎます。
このまま上昇していくとみるのか、戻りをつけたとみて再度下落するかは現時点ではわかりません。
最安値を更新するなら下目線確定ですが、距離がありすぎてスインガー以外は参考になりません。
ちょっと手を出しづらいですね。
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