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ニュージーランドと私


思えば私は何かに行き詰まった時、答え合わせをするかのようにニュージーランドへ飛び立っていました。
ニュージーランドはそんな私をいつも暖かく迎えてくれました。

今日は私とニュージーランドについて話すことにします。



・先生と喧嘩ばかりの中学生時代

約20年前、当時中学生だった私は学校がとにかく嫌いでした。
担任の先生にはなぜか目をつけられ放課後に呼び出される毎日。
先生は決まって「お前なんて...」「お前がいると...」からお説教を始めます。

そんな私ですが性格だけは真面目だったので、親に迷惑をかけたくなかったし、学校をサボることはしませんでした。嫌いだけど休まずちゃんと行っていたし、授業も受けていました。周りに迷惑をかけてる訳でもないし、何で私ばっかり?とモヤモヤしながら毎日を過ごしていました。
友達はいましたが、親友と呼べる子はいませんでした。ここには私の居場所なんかなくて、とっても窮屈だなぁ〜と思っていました。
毎日を流れ作業のように過ごし、朝からただ早く1日が終わることだけを考えていました。

中学3年生になり、周りの子が進路について考えだした時私はとても憂鬱でした。
友達に合わせて通信制の高校に行こうかな、と母に相談したり。
そんな私に母が提案してくれたニュージーランド留学と言う道。
それを聞いた私にはその世界がとてもキラキラして見えました。

今自分がいる世界から早く抜け出したくて、何の悩みもなく留学へ行くことを決めたのでした。当時から思い立ったらすぐ行動な性格は変わっていませんね。

・当たり前を褒められること

そんなこんなでニュージーランドに留学をすることになった私は素敵な先生方や友達に恵まれて、ホームシックこそあったものの毎日を楽しく生きていました。

日本では当たり前だったことをニュージーランドの学校ではしっかりと認め、褒めてくれました。
・ちゃんと座って授業を聞くこと
・課題を期限までに提出すること
・毎日学校に来ること
それだけでもう充分すぎるくらい素敵な言葉をたくさんかけてくれます。

さらに現地の学校でオーケストラ(吹奏楽部)に入ったわたしは音楽を通してたくさん友達もできましたし、言葉関係なくみんなで一致団結して何かを成し遂げることにとてもやりがいを感じ、毎日楽しくて仕方ありませんでした。
ありがたいことに高校3年生の卒業式では、ミュージックの部門でたくさん表彰をしてくださり、トロフィーも貰いました。

私の中学時代の先生は「できていないこと」を見つけては否定していたように思います。しかしニュージーランドの先生は「できたこと」をたくさん見つけて評価してくれました。

日本にいた頃は自己肯定感が低く、ネガティブな考えばかりしていましたが、ニュージーランドに行ってからはポジティブに物事を考えられるようになり自分に自信がつきました!居場所があることってこんなにも自己肯定感を上げてくれるんだなぁと今本当に実感しています。

・社会の厳しさを知り夢を諦める

ニュージーランドで高校を卒業した私は日本に帰り美容師になるべく専門学校へ通いました。
専門学校でもなかなか優秀な生徒でして(自分で言っちゃう)、有名なヘアサロンに就職も決まり、全てが順調に進んでいました。

しかし美容師2年目にして、ストレスから体調不良になり、ご飯が食べられなくなりました。
仕事どころではなくなってしまったので退職。高いお金を払って学校に通わせてもらったのに、こんなにすぐ退職することになるとは両親にも申し訳なく、自分が情けなかったです。

・日本でダメならニュージーに行こう

しかし、そんな時に私を救ってくれたのはまたニュージーランドでした。
私はそのままワーキングホリデー制度を使ってニュージーランドで働くことを決めました。半年を現地のヘアサロン、半年を田舎のペンションのお手伝いをして過ごしました。

結局その後はまた日本に帰ることになったのですが、社会人としてニュージーランドで1年間を過ごせた経験は、家族移住を決める1つのきっかけにもなりました。

・子育てを通して見えた世界

そうして日本帰国後、素敵な方と出会い、結婚し、子どもにも恵まれました。そんな中私は人生3度目の行き詰まりを感じていました。
子育てをしている中で今まで見えてなかったことと向き合うことに。

幼稚園ではPTAとかママ友とか色々あって煩わしく感じてしまい(私が気を使いすぎる性格だからかもしれません)
息子も毎日楽しんではいるものの、なんだか窮屈そうで(めっっっっっちゃくちゃマイペースな性格ゆえ、集団行動が少し苦手です)

狭い狭い小屋の中に息子を縛りつけてるような気がしてならなかったのです。三兄弟を育てている今、より痛感しています。
もっとのびのびと子どもらしく生きれるところはないのか、、??

それに加え息子の持病のこともあり、今回またニュージーランドに答え合わせをしに行こうと決めたのでした。

(あくまで我が家の考えであり、日本の教育を否定しているわけではありません。幼稚園では先生方にもたくさん気をかけていただき、息子自身も色々吸収し日々成長しており感謝感謝の毎日です!)

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