見出し画像

環境塾_12th in 東大

2024.9.3(火)に第12回、環境塾が行われました。
仕事の都合でちと遅刻。。。

9月に入っても猛暑が続いているのよね・・・

主な内容は
1 ラファエル設計 宇都宮事例見学 解説・感想・考察
2 「SHOEIの家」実例紹介(塾生 山木さんからのレポ)
3 エアコンについて 実態と考察と情報交換と
4 その他

この環境塾の塾生は
全国各地から自己判断での会場・オンライン参加。

僕なんかは埼玉なんで、東京に来るのは電車でちょいだが、
大阪や、島根や、富山や、
飛行機や新幹線で通って来られる塾生同士たちは色々大変だと思う。
ただ、仲良くさせて頂いてて
それぞれが地域の未来を担っている建築人である気がしている。
この場を通して知り合ったんだから、
機会作ってみんなのホームエリアにも行かねば・・・!

大阪の野澤工務店、野澤さんはこの日はオンライン


きっといつかジジイになった時、
あの2年は熱かった(暑かったw)なぁ〜!!!という
非常に濃い学びと実践をさせて頂いている昨今。

地球の灼熱化は問題だが、僕らの学習熱は上げてかんとね。

ってわけで、
まずは、先の宇都宮、事例見学の振り返り諸々・・・


神長さんから、改めてKAMI式の概要説明を頂く


プレゼンは気流の流れ等の動きがあるとわかりやすいですね〜


事例見学時も床下もぐらせて頂き確認した機器類


システムのコア部分、循環ファンと一種換気

神長さんは、宇都宮中心にお仕事されているが、
最近はその方式を愛知県でされたりしている。
(その辺りの情報は雑誌やFacebookの投稿でチェックされたし)

神長さん、いつもたくさんの資料とご説明、ありがとうございます!!!

その後は塾生一人一人が事例見学を経てのコメントや考察など

M's構造設計高中さんは物件概要〜詳細実測データ&分析・考察も
断熱・空調換気設備仕様の考え方、実測から見えてくること
純粋にこのTESTOの風量測定器も欲しいなぁ・・・
見学・実測を経てのご自分の考えをまとめておられる
いつ誰が見てもわかるようにまとめてあり、真似してこ!
神長さん自邸現場の基礎工事状況
スタジオアネッロの冨田さんのレポも分析〜考察
僕はまだまだこの辺りの分析力が低いんだよね。頑張ろう!
ただ見学しただけではなくそこから自分が何をどう活かしていくか?
階間、RA経路(緑部分)UBは浴室内以外の壁との隙間利用


時折、先生やみんなのコメントが飛び出しながら、
事例見学時の内容再確認や掘り下げ、神長さんからの追加説明がある

本日のテーマ、実は「エアコン」なのです
エアコン、循環ファン、第一種換気のルートと風量
概念図→見学→実測→概念図のディグり構造で記憶する
maao仕様空調概念図を作れば次フェーズに入れる、急ぐべ!
オリジナルのチャンバ-BOXの数々
設計と大工さんとの試行錯誤が浮かぶ


一通り塾生コメントが終わり(割愛です!)

続いて、テーマに沿った発表として
山木さんからの小屋裏エアコンのレポを頂く。

落ち着いた語り口の山木さん、前研究室との共同設計事例
あーかっこえー、モデルハウスでございます!
富山と東京の気象比較
環境設計コンセプトを立てていく
QPEXによるシミュレーション、Q1レベル3
各所高性能仕様の説明
屋根ネオマ100+100+なし80の説明など
中央の吹き抜けが印象的 ここを循環に活かしている
壁天井曲面も空気の流れを活かしつつ
温熱シミュレーション概要説明
CFDによるSA・RAの経路シミュレーション
躯体の断熱性能が高いと換気・空調計画はまず計画通りに
リターンガラリもエアコン吸込口にうまく流れるように設計
サーモグラフィによる確認、2階窓外付ブラインドあり
床壁天井の表面温度は均一に保たれている
各室の温湿度状況
SA風量は約500m3/hの強運転固定
エアコン、アローファンとシンプルな構成
どこか身近に感じた「SHOEIの家」の空調計画
自給実測をするための必須アイテム ケストレル5200LiNK


エアコン吹出し口から小屋裏アローファン経路へ
その距離や流路についての質問があったり

で、

どこかシステム全般に身近な感覚を覚える
まずは大前提で躯体断熱性能を高めていってからの
空調換気方式計画、しかも1棟丸っと包むような
言葉にするのはなかなか難しいが
KAMI式とSHOEIの家の違いから考える

KAMI式
SHOEIの家

空気の流れ、SA、RA、OA、EAの経路
ダクトで導くところと、解放して委ねるところ、その接続箇所(大事)
窓の日射取得率 冷房期の平均日射熱取得率 ηAC(イータエーシー)
サッシの「日射熱取得率 η」、日射取得型と日射遮蔽型の扱い

こういった所を
設計段階のシミュレーション、
現場施工時も含めた実施段階とその後の実測による確認と調整により
設計者自らがチェックし、取捨選択していく
メーカーや職人さんとの対話も含めて、議論し調整していく

そういったところのプロデュース結果が具現化されている

そして、数値目標とかは指標の一つであり、
大切な部分はお施主さんや事業主さんへのコンセプト
何の目的のために何をするか?そこが明確化されていることの大切さ。

エアコンから直線上に導かれる小屋裏空調経路

前先生からはこの環境塾を通して、
これからの建築業界の計画が目指すべき基準を「8合目」として、
特に二極化されてきた冷房期と暖房期のポイント提示があり、

環境塾で模索していく8合目(案)とは
9、10合目ではなく、まず実務者が目指すべき8合目を
前先生からの冬と夏の8合目概要提案
初めて高性能建築の建設を目指す実務者への汎用性も含め

環境塾生は、
今一度、それぞれが目指す「目標地」の設定をするべきかと
そんな流れになっている。

最新技術のカルチャーショックを受けながら、
普及すべきローカルモデル確立を目指す旅。

夏は日射遮蔽し冷房負荷を抑える基本形の提案
SIM、学び、経験を良い形で各自社仕様へ反映する為
方式の違いによる自然温度差
全館空調における送風温度差の概要
前先生も日々、授業と共に様々な場で発言を続けておられる
エアコン設定による快適な暮らしを模索

前先生、テレビ番組で一般の方向けへのメッセージも増えてて
いよいよ、僕ら塾生も、この辺りの能力も高めていかないとと学ぶ。

エアコンがテーマだったので、
エアコンディテール制御概要
効果的な風量調整による全熱(顕熱+潜熱)運転へ
夏の除湿運転をエアコンにどう担わせるか!?
多様化しまくっている日本のエアコンモデル一覧
室内外機の重要比較など、一覧から見えてくる現実

ここで、
今日、実は、
エアコン某メーカーの
環さん、境さん、塾さん(全て仮名w)が
最初の最初から出席されていて、

以後、
エアコン国内外含めた、いろ〜んな話を聞くことができた。

性能、サイズ、媒体から始まり
開発、国内外事情、ライバル、これからの方向性 and so on・・・

それぞれ違う部署の精鋭ゲスト3名

視点が変われば、見え方や意見も変わってくる。
実務者・ユーザーの声とメーカー側が欲しい情報、
話は多岐に渡り、そのままいつもの場所へ。

最後まで楽しくロミニケ議論が続きました。深謝!

立場は違えど、
みんなで、望ましい住環境を築いていくために
今日、こうやってまた出会えたことを感謝して写真撮影。

皆さん、お疲れ様でしたー!

そして、もうすぐあのイベントがやってきますねー!

日本エコハウス大賞2024

ファイナリストに残っている講師の神長さん!
環境塾生、応援してまーす!




1984 35.8℃
1994 37.5℃
2004 35.6℃
2014 37.2℃
2024 37.5℃

8月
埼玉県さいたま市の最高気温羅列

7月
1984 35.1℃
1994 36.5℃
2004 37.8℃
2014 36.6℃
2024 38.7℃

国交省気象庁データ


年々厳しくなっていくけど、
僕ら実務者は、冷静に、熱く、お互い攻めて参りましょう!


今回も最後まで見て頂き、ありがとうございました!!

埼玉県川越市を中心に、個人的なことから、一級建築士事務所maao、リノベーション会社80%、coworking & shareoffice ダイクマチ・ロッケンマチ、三輪駄菓子屋すいすいなどの情報を投稿させて頂きます!